2016.01.31 | 強迫性障害全般
強迫に挑戦したいけど一歩踏みだせない人の特徴と対策
こんにちは。鈴木です。
「今年こそは強迫治すぞー!」って思って新年を迎えた人も多いと思います。
しかし、一ヵ月くらい経つとその勢いが弱まっているのではありませんか?
強迫には認知行動療法が有効なのはわかっていても、なかなか一歩踏み出せない.
そんな人には特徴があります。
今回はなかなか強迫に挑戦するための一歩が踏み出せない人の特徴と対策について書いてみました。
情報を集めてばかりいる
ネットや本で情報を集めてばかりいませんか?
強迫に効果があるのは、薬か認知行動療法だけです。
私がこのように言ったとしても「もっと良い方法はないか?」と考えて調べるでしょう。
「私にはこの方法は合わない」「不安に直面するのは苦しいから他の方法はないか?」と思いっていませんか?
不安に直面せずに治せる方法があれば、私がそっちの方をいちはやく勧めるでしょう。
わざわざ認知行動療法みたいに面倒な方法をやらないです。
でも、他の方法が世界中探しても全然ないの現実です。
いろんな怪しげな方法がネット上であふれています。
しかし、不安に直面せずに強迫が良くなることはありません。
リラックスしても、過去を探っても、よくなるイメージをしても、栄養をとっても、サプリメントを飲んでも無駄です。
他の方法に逃げずにきちんと治療に向き合うことをおすすめします。
それでも他の方法をためしたい人はとりあえずためしてもよいと思います。
そして「そんなおいしい方法はない」と実感したら、認知行動療法を始めましょう。
こちらの記事も参考にしてください。
やらない理由ばかり考えている
あとでやろうと思っていませんか?
「忙しいから」「疲れているから」「時間がないから」がよくあるパターンです。
「やれない理由」を考えがちになります。
自分が考えちな「やらない理由」があると思います。
「やらない理由があるから仕方ないんだ」となっていませんか?
その理由を考えるメリット、デメリットを考えてみましょう。
デメリットが大きければ「やる理由」を考えるようにしましょう。
「挑戦しろっていわれても、強迫じゃない人にこの苦しみがわからないでしょ!」と考えるかもしれません。
しかし、やらない理由を考えても今の状況は苦しくなるだけではありませんか?
あと、やろうと思ってから時間が経つほど実行する可能性は低くなります。
やれない理由ではなく、「やる」理由を考えるようにしましょう。
やる理由を考えると、やろうとする気持ちが大きくなります。
「なぜできないのか?」ではなく「なぜ挑戦するのか?」を問いかけるのです。
そしてやろうと思ったら、できる限り早くやりましょう。
来週よりも明日、明日よりも今日、今日よりも今。
まず一歩踏み出しましょう。
「やる理由」の説明はこちらの記事に書きました。
原因探しに陥っている
強迫性障害の原因は不明です。
関連記事:・強迫性障害の原因って何?
ネットではあたかも原因があるように書いてあるものがありますが、全く科学的根拠はありません。
強迫に限らず心の病気は全部原因が特定されていません。
それでも原因を探す人は不安に直面すること以外の方法を求めている人が多いですね。
認知行動療法を始めても、苦しくなってくると原因探ししたくなります。
「挑戦がうまくいかないのは、表面的なことを変えてもダメって証拠では?根本的な原因を探したほうがよいのでは?」って。
原因探しをしても強迫は良くなりません。
少しずつ不安に直面して克服していきましょう。
難易度の高い挑戦に意識が向いている
自分が一番苦手なものに挑戦していかなくては良くなりません。
例えばガスの元栓を確認せずに外出するのが最も怖い人がいたとします。
最終的にそれをやることをイメージすると「怖くて絶対できない」と考えて、最初の一歩さえ踏み出さないでいることがあります。
0か100かの思考になっているのです。
最初から一番怖いものに挑戦できそうと思える人は少ないです。
それができたらもう強迫は治っているハズです。
まずは出来そうなところを探していきましょう。
やれてくると最初は無理だと思っていたものもできるかな、と思えてきます。
どこから始めたらよいかわからない、って方はこちらの記事を参考に一歩を踏み出しましょう。
一歩踏み出したら、継続できるようにしましょう。
継続するコツはこちらの記事に書きました。
まとめ
なかなか一歩踏み出せない人は、理屈であれこれ考えすぎる傾向があります。
このブログには強迫性障害の克服のノウハウを結構書いているつもりです。
ノウハウは行動して役に立ちます。
考えるよりも行動が大事。
強迫はあなたに考えさせて、行動させないことで強くなっていきます。
こんな風に書いても行動する人はごく一部でしょう。
時々ブログを頼りに実行して克服した!ってお便りをいただきます。
一部の人であってもこのブログを読んで、一歩踏み出してくれるとうれしいですね。
動画はこちら