こんにちは。鈴木です。
行動療法で強迫性障害がある程度良くなった後でもぶり返すことがあります。
せっかく良くなったのなら防ぎたいところですよね。
再発を防ぐために抑えておいた方がよい点があります。
①よくなった後も時々不安に挑戦する
②苦手な状況を残さない、中途半端な治り方で治療をやめない
③ストレスに対処する、暇な時間を作りすぎない
今回はこの3つのポイントをご紹介します。
これから治療を受ける人も覚えておくと将来的にいいですよ。
①よくなった後も時々不安に挑戦する
不安は一度良くなってもしばらくすると復活する性質があります。
ジェットコースターを何回も乗ってある程度大丈夫だなぁ、って思っても、それが数ヶ月経ったら怖い!ってことは想像つきますよね。
強迫も同じ。
改善したあとも、基本は手を洗わない生活をするとか、汚いと思っていたものに触ってみるとか、怖いなぁって思ったものを考えてみるとか、治療中にやっていたことを時々やってみると良いでしょう。
再発を防ぎやすくなります。
苦手な状況を残さない、中途半端な治り方で治療をやめない
ちゃんと克服していないとおこりやすいです。
「これだけは嫌だ」と思って避けている場面があるとします。
特定のことだけ苦手なら別に良いのです。
そこから強迫観念が広がっていくから強迫ってやっかいなのですよ。
また洗浄強迫で5時間入浴していて大変だったけれど、練習の成果で一時間まで縮まったとします。
「一時間くらいなら以前よりはマシだし、許容範囲かなぁ」なんて思って、そのままにしていると再発しやすくなります。
きちんと治りきっていないので、そこからまた強迫が広がっていきやすくなります。
このパターンはアタマの中で「きれいになった大丈夫」「さっき確認したから大丈夫」と頭で安心をさせるような間違ったやり方をしている人によく見られます。
不安場面は残さないようにすること、中途半端な治り方で満足しないことが大事です。
「時々強迫に囚われてしまう」はOKですが、「以前よりマシだけど、強迫に囚われってぱなし」は良くなってませんよ。
ストレスをためない、暇な時間を作りぎない
悩み事が増えてストレスがたまると強迫が強くなることがあります。
女性だと生理前後でも悪化しやすいです。
できるだけストレスをためにくい生活をしていきましょう。
そのためには、自分がどんな時に不安定になりやすいか、対処法はどうするかを準備しておくと良いですね。
またあまりぼーっとする時間を作りすぎないことも大切。
あなたがどんな時に悩み事をクヨクヨ考えていることが多いでしょうか?
悩み事って考える時間がある時に考えるもの。
長い時間悩んでいることって、考えても解決しないことがほとんど。
「考えないようにしよう」と思っても、考えちゃいます。
できるだけ活動して暇な時間を減らしていくようにしましょう。
スキーやスノボードをやっている時って悩み事考えませんよね?
いかがでしょうか?
良くなった後に数ヶ月に一度でも良いので、カウンセリングを受けていると再発率が下がるという研究結果が出ています。
悪循環に陥りそうなのを防ぐからかもしれません。
心配な人は時々カウンセリングでチェックしてみましょう。
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