2017.08.27 | 強迫性障害全般
強迫性障害で頭の中の強迫行為をやめるコツ
こんにちは。鈴木です。
強迫で問題になりやすいものの一つは、頭の中の強迫行為。
頭の中で「○○だから大丈夫」など「安心」の理由を考えたり、スッキリとした感覚まで確認や手洗いをしようとしたり。
これが強迫行為だと気づいていない人も多いです。
もちろん強迫行為なのでやめていかなくてはいけません。
では、どのようにしていけばよいのでしょうか?
頭の中で強迫行為をやっている人の多くの人がやっている「あること」があります。
そこを変えることが改善への糸口になります。
この記事では、頭の中の強迫行為をやめるための糸口について書いていきます。
多くの強迫の人に役に立つと思います。
強迫に集中するのをやめよう
頭の中の強迫行為をやっている人に共通しているのは、手洗いや確認など強迫行為に集中しようとしていること。
きちんとできているかチェックしているんです。
これが強迫を悪化させます。
集中してもきちんとできている実感がもてず、何度もやり直します。
そして確認や手洗い、儀式をしている時に、話しかけられたり、雑音があったり、余計なことを考えたりするとやり直していませんか?
「さっき別のこと考えたから、ちゃんとやれたか自信ない。だからやりなおす」など。
家族がそんな時に話しかけると「せっかくもう少しですっきりするところだったのに!」と家族と喧嘩になることもよくあることです。
集中するってことは、意識をキレイな状態で完璧に強迫行為をしたいと思っているからですよね。
そんなことをしていたら悪化の一方です。
仮にそんなことがなくてもきちんと強迫行為をできていたか納得できないのに、キレイな意識でいられないことはとてもつらいでしょう。
対策は?
では、どうしたらよいのでしょうか?
意識をキレイにしておこうとしているのが悪化させている要因なら、その逆をやればよいのです。
強迫行為を完璧にするための集中を邪魔していきましょう。
邪魔するためには、周囲の音など外の刺激に注意を向けていったり(この方法は、こちらの記事にも書いています)、嫌なことを考えたり、スッキリさせないようにするとよいです。
何をするかは、どんなことが不安なのか?どんなことを避けているのか?によって違いますが、例を挙げると・・・
・仕事で書類の確認を何度もしてしまう人であれば、周りの音を聞きながら書類の確認をしないですすめていく
・良いイメージにしていないとやり直してしまう人であれば、あえて嫌なことを考えながら行動をする
・不潔というより完璧な手洗いにこだわっているならば、不完全な手洗いをしていく
「そんなことしたら、ミスしてしまって大変なことになりそう」
「すっきりしなくて気が狂いそう」
ってことをやってください。
記憶が曖昧なまま、集中できないまま、完璧でない意識の状態で生活していくイメージです。
強迫行為に意識を集中させるのを邪魔していきましょう。
特に不完全恐怖や強迫性緩慢など頭の中でスッキリ感を求めるタイプの人には有効です。
外に注意を向けたり、曖昧な状態なまま行動をしていくことでよい練習となります。
対策を考える時は「集中しない」「意識しない」など「○○しない」ではなく「○○する」と何をするかを考えるのがコツです。
まとめ
頭の中で強迫行為は、外に注意を向けたり、嫌なことを考えたり、すっきりしないように体を動かしたりしながら克服していきましょう。
頭の中の強迫は自分ではわからないことも多いので、専門家と相談しながらやることがおススメですよ。