2016.03.27 | 洗浄・不潔強迫
一日中洗濯している不潔強迫の治し方・克服方法
こんちは。鈴木です。
不潔強迫と洗濯物に関連した強迫行為が結構あります。
洗濯したモノ=聖域(きれいにしておきたもの)、みたいになっているんです。
一日中洗濯機を回している人もいますよね。
こうなるとかなり生活が苦しくなります。
ネットを見ていると間違ったアドバイスをしている人が多いですね。
知恵袋とかマズイアドバイスがいっぱいです。
良くなった!って人の記事を読んでも「イヤイヤ、よくなってないじゃん!」ってのだったり、認知行動療法のやり方が間違っていたり。
特に不安なことには挑戦しているけれど頭の中で安心させようとしているものが多いです。
中途半端なやり方は、一時的に軽くなっても再発を繰り返します。
ネットの情報には注意してください。
今回は洗濯で苦しんでいる不潔強迫の治し方・対処法について書いていきます。
不潔強迫の治し方の基本
ここで不潔強迫の治し方をおさらいしておきましょう。
基本は3つやることがあります。
①汚いと思っているものに触る
②キレイと思っているものに広げる
③洗わない・拭かない
洗濯物は②のきれいにしておきたいモノですよね。
ですから「洗濯物が汚れた~」としていけばいいのです。
不潔強迫の治し方のコツは「キレイ」と「汚い」の境目をなくしていくこと。
24時間、世界中の場所、モノが汚いと思えるように行動していくと、かなり早さでよくなります。 一ヵ月以内に生活に支障がなくなる人もザラにいますので、希望をもって取り組んでください。
汚れていても洗濯は一回だけ
汚れていると思うと何度も洗いたくなりますよね。
でも洗うのは一回だけにします。
仮に汚れていたとしてもそのままにしましょう。
あと汚いと思っているものと一緒に洗いましょう。
洗濯物でもキレイなものと汚いものにわけて洗っているかと思います。
それを一緒にして洗います。
例えばトイレマットと衣服やタオルを一緒に洗うとか。
なんでもよいのですが、洗濯をしても汚れているって感覚にしていきましょう。
外から帰ってきた時に汚れたと思う服は洗わずにそのままでいることをおすすめします。
その服でベッドやソファなどきれいにしておきたい場所を汚しておきましょう。
汚いと思っている手で干す・たたむ
せっかく洗ったから、汚したくない。
だから干したりたたんだりする時に手を洗ってしまう人が多いです。
洗濯物は「汚れた」と感じる状態にしなければならないので手を洗ってはいけません。
できるだけ汚いと思っているものに触った後に、洗濯物を干したりたたんだりしましょう。
トイレの便座に触った後に洗濯物を干すとか。
難しい人はまず手を洗わず洗濯ものを処理することが始めてください。
ベランダなど怖いと思っている場所に干す
外に干すと汚れたのではないかと思って不安になるもの。
当然、外に干すようにします。
外以外にも怖いと思っている場所に干します。
壁などに触れないようにとか、汚いと思っているものから遠ざけるのはやめましょう。
鳥のフンが怖くてもそのまま干します。
不潔強迫の人は想像の世界で汚れたと思っただけで洗いたくなります。
そういう時は「汚れた」と不安なことを思い浮かべましょう。
あくまでも汚して不安に慣れることが治療です。
間違っても「何もついていないから大丈夫」と安心するようなことはいけません。
強迫行為ですよー。
床に落ちてもそのままにして、他の衣類と一緒にする
床におちてもそのまましまい、 洗濯物を床に落としてしまった。
だからといって洗濯してはいけません。
ベランダに干して落ちてしまっても同様です。
そのまましまいましょう。
十分に汚したと思っている洗濯物は特別扱いしないで、他の衣類と一緒にします。
他の衣類も汚れたという感覚になれるといいですね。
フツウの人がどうかは関係なく実行する
「普通の人はどうなの?」「洗濯一回でもきれいになっているもの?」とネットで調べたり他人に確認したくなります。
強迫行為なのでそれもやめましょう。
「普通の人でも洗うよね」と思うものでも洗わないようにします。
しつこいようですが、恐怖に慣れていくのが治療なのです。
「洗わなくても何も起こらない」と頭でわかることが治療ではありません。
そこを間違えると、うまくいかないので注意しましょう。
一人ではうまくいかないって方は私と一緒に治療していきましょう。
強迫性障害の方が集まって、LINEでお話しするグループ(OCDサロン)もやってます。
無料ですのでお気軽にご参加ください。