2017.12.17 | 強迫性障害全般
OCDサロンオフ会の様子と質問があった強迫への疑問の回答を紹介
こんにちは。鈴木です。
強迫の人は周囲にわかってもらえる人が少ないです。
ホントはたくさいるんですけど「私は強迫です!」って、言ってくれる人はいませんからね。
人に話してもだいたい理解されませんし。
そんな人がLINEで集まるグループ(OCDサロン)を作りましたが、そこそこの人数になりました。
LINEだけでなく、実際に会って話ししてみたいという要望に応え、一年前に強迫のLINEグループのオフ会を始めて、今回4回目。
今回のオフ会は東京でやりました。
強迫の人が集まったらどうなるのか?レポートを書きました!
あと、オフ会で強迫の治療についての疑問が出たのですが、多くの人から聞かれる質問でもあるのでその返答についても紹介します。
レストランでテーブルやフォークが気になる
今回はコレド日本橋にあるレストンランの個室で開催。
開場の様子をみて「テーブルに置いてあるフォークとスプーンの清潔さが気になる」と参加者の声。
この発想が出てくるのが強迫の人の特徴。
当然、そのままフォークとスプーンは使ってもらいます(笑)
参加者は7人。いつもはほとんど女性ですが、今回は男性が2人参加してくれました。
オフ会の良さは治療のやる気が出てくること
オフ会って私の話よりも、参加者の方同士のお話の方が役に立つことは多いです。
例えば確認強迫が改善された方に
「治ったら、確認したってわかるようになるのですか?」という質問に対して
「確認したかどうかどーでも良くなる」という答えられていました。
これって私もよく聞かれて同じように答えるのですが、「ほんとかなぁ」「よくわらかないなぁ」って思うようです。
しかし、強迫がよくなった人に言われると「そうなんだ!」って受け入れやすいんです。
あとオフ会を開いた後に「曝露のやる気が出てきた!」って言う人は多いです。
その場の雰囲気もあるのだと思います。
当初、予想していたわけではありません良い方向に向かうきっかけになっているのはいいですよね。
実際にオフ会をきっかけに行動療法を始めて、ほぼ改善された方が数名います。
私の治療を受けなくていなくても、やる気が出て自分でやろう!ってなります。
とっても治療的なのかもしれません。
オフ会で出た質問について
オフ会で出た質問がよくある質問なので、ブログでも紹介しておきます。
カウンセラーから「過去の出来事が根っこにあるから、それを取り除いてからじゃないと認知行動療法やってもダメといわれたが、本当か?」
というのが出ました。
ハッキリ言って全くそんなことはありません。
「根っこの部分が過去にあり、それを断ち切る」なんて、あるかないかわからないようなことしなくても、認知行動療法で強迫は改善します。
そもそもそんなこというカウンセラーは認知行動療法の専門ではありません。
「認知行動療法もやってます」って言っていても、100%の確率で専門ではありません。
だいたい手口は「過去のことがひっかかっているのが原因」と話をもっていこうとします。
騙されないようにしましょう。
もう一つ「曝露をやったら悪くなった」という質問。
これもよくあります。
ほとんどの場合、やり方がマズいのでこういう時はきちんと専門家の元でやりましょう。
こちらの記事に詳しく書いてるので参考にしてください。
強迫性障害に認知行動療法やっても悪くならないの?って疑問に答えます
まとめ
今回もあっという間の3時間でした。
オフ会は普段は接することが少ない強迫の人と交流持てたり、情報を共有したりして、強迫を改善に向かわせるよいきっかけになるようです。
次はどこで開催しようかな。