2018.03.11 | 洗浄・不潔強迫
不潔強迫で帰宅時に入浴してしまう 聖域への対応方法
こんにちは。鈴木(komayamaco)です。
不潔強迫の人の多くは「聖域」を作っています。
聖域とは、キレイにしておきたいところ。
ソファやベッド、自分の体などが代表例。
聖域を汚いと思っているものから守るために手洗いをしたり、触れさせようにしたりします。
これが強迫行為となり、どんどん悪化していくのです。
不潔強迫の克服は聖域を守るのをやめ、積極的に汚し、キレイと汚いと境目をなくしていくことが大切です。
これをやらずに改善することはありません。
特に自宅が聖域となっている人が多く、帰宅時に聖域を守ってしまう行動をしがちです。
自分がどのように聖域を守ることをしているか把握していない人も多いです。
今回は帰宅した時にやりがちな聖域を守るためにやっていることとその対策について説明します。
不潔強迫の人がどの帰宅時の強迫行為をやめて、聖域をどのように汚していけばよいかわかります。
まず帰宅時によくやってしまう強迫行為や回避行動を挙げます。
これをやることで強迫は悪化します。
聖域を守るために、こんなことをやっていませんか?
手洗い、シャワー
帰宅したら手洗いやシャワーをしないと気が済まないというのは典型的なパターン。
外の汚れを自宅に持ち込みたくないですものね。
また自分自身をキレイに保ちたいという気持ちもあるでしょう。
「シャワーはわかるけど、手洗いはフツウでは?」と思うかもしれません。
しかし、強迫じゃない人は仮に手洗いをしなくても自宅にあるものを触れます。
それが恐ろしくできないということは強迫。
着替え
外で来ていた服で部屋に入れないって人も多いです。
帰宅したら着替えて、キレイな洋服と汚い洋服にわけています。
人によっては出かける場所によって着ていく洋服を分ける人もいます。
スリッパをはく
スリッパをはかないと自宅を移動できなくなっていませんか?
外から帰ってきた時用のスリッパと、シャワーを浴びてから履くスリッパと分けている人もいます。
外から持ち込んだ汚さを防ぐのと、床自体が汚く感じていてキレイになった自分を守りたいという意識からやっているのでしょう。
バッグなど外からもってきたものを置く場所を作る
外に持って行ったバッグを部屋に持ち込めず、「外から持ってきたモノ置き場」みたいなものを作っていることがあります。
バッグ類や宅配便で届いたものがその典型。
一旦手を洗ってキレイにしたら、その場所には近づけないでしょう。
外から持ち込んだものを拭く、洗う
上述のバッグなどもそうですが、食べ物、スマホ、食べ物、お金など外からもってきて、聖域の中に置かなくてはいけない場合は、除菌ペーパーで拭いたり、洗ったりします。
それで「キレイになった」と納得させるのです。
聖域をなくしていこう
不潔強迫を克服するためには、上記5つのことをやめなくてはいけません。
やめるということは、外から持ち込んだ「汚い」ものを、キレイにしておきたい「聖域」に広げていくことになります。
例えば、帰宅したら洋服はそのままで、バッグをベッドに上に置きゴロゴロしてみるとか。
スリッパを使わず汚いと思っている靴下で家中歩く、外の床に置いたバッグをソファにおく。
手洗いや入浴をした後に、汚いと思っているものを触るのもいいですね。
汚れたものにさわり、自分の体できれいにしておきたい場所(顔、髪、体など)に広げていくのもよくやります。
誰かを自宅に招くのもよいでしょう。
そうすると勝手に聖域を汚してくれます。
もちろん、その後で拭き掃除などしてはいけません。
自宅に業者さんを入れるのもいいですね。
聖域にランキングをつけてみる
いきなり難しいのはできないと思うので、最初に聖域を汚されたら嫌なものランキングが考えてみるとよいです。
0(不安はゼロ)~100(死ぬほど嫌)で点数をつけてみましょう。
例
ベッド 100
部屋のソファ 90
リビングのソファ 80
点数の低いところから外からもってきた「汚れ」を広げていくようなことをするとよいかと思います。
もちろん、汚さにもランキングがあると思いますので、そちらもリストアップしておくとよいでしょう。
不潔強迫の全体的な克服方法はこちらを参考にしてください。
こんな感じで「キレイ」と「汚い」の境目を曖昧にして聖域をなくしていきます。
そうすることで不潔強迫が改善に向かっていくのです。
まとめ
今回、帰宅時にやってしまう強迫行為とその対策について説明しました。
聖域をなくして、24時間、どこにいっても汚いと思える状態にしていきましょう。
そうすることで、汚いことへの恐怖感が減り、手洗いもなくなってきます。
動画はこちら