2017.02.19 | 不完全恐怖
完璧じゃないと気が済まない!完璧主義な強迫タイプの治し方
こんにちは。鈴木です。
家具の位置が少しでもずれていたり、
本が順番通りでなかったり、
左右対称になっていなかったり、
自分の決めた数字で行動を終えないとすっきりしなかったりする人がいます。
あと、完璧に理解していないと疑問点を次々に質問したり、
完璧にすっきり納得するまで考え続けたり。
自分の思うような完璧な状態でなければ、モヤモヤしてしまい、それを解消するために何度もやり直すなどの行動を繰り返します。
不完全恐怖の方でよくある症状です。
秩序にこだわり完璧にしておかないと気がすみません。
好きでやっている分には構いませんが、問題になっているなら変えていきましょう。
どの強迫のタイプも完璧にこなそうとしているところはあります。
この記事では順番や位置、考えなどに対して完璧をもとめてしまう不完全恐怖をどのように克服していけばよいかについて書いていきます。
わざと不完全な状態にして生活を続ける
強迫の場合「こういうのは完璧主義の性格のせいだから、完璧じゃなくてもいいって思いこもう」ってやってもうまくいきません。
「性格のせい」にしたり「○○って思おう」ってするとダメです。
「わざと」完璧ではない考えや行動をしていくことで変わっていきます。
順番とか位置とか決めた数とかにこだわる人は、不安を解消するためにやっていることもありますが、モヤモヤを解消して「すっきり感」「納得感」を求めてやっていることも多いです。
ですから強迫を克服するときは「どんなことが不安か?」と考えるより、どんなことを避けているのか?どんなことを求めて繰り返し行為をしているのか?を考えていくとよいです。
完璧にしないといやーな感覚ありますよね。
それを避け、すっきりするために繰り返しやっているはずです。
避けていることで、悪化していくのが強迫。
だから避けているなら避けていることをあえてやることで改善します。
これを「曝露」といいます。
多くの方は困っている状況から逃げていたり、困ると安心したりスッキリしたりするための行動をしてしまいます。
それはやめましょう。
これを「反応妨害」といいます。
この曝露と反応妨害を組み合わせて克服していきましょう。
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つまり、わざと不完全なモヤモヤするようなことをして、そのまま生活していくと良いのです。
例
家具の位置が少しでもずれていると気になる
→わざと家具の位置をずらすして生活をする
本を順番通り並べていないと気が済まない
→わざと順番をぐちゃぐちゃにしておく
自分が思う完璧な字を書くまで何度も書き直す
→わざと不完全な字を書く
頭で決まった数字を数えて、ジャストフィットしたタイミングで終えられるまで洗いなおす
→わざとすっきりしない数字、ジャストフィットしないタイミングで終わらせる
頭で納得いく理由を考えつくまで考える
→わざと納得いかない状態にしてモヤモヤしたまま生活する
気になったことは思い出すまで考える
→わざと気になったことことにさらされて、そのまま生活する
疑問に思うと質問せずにはいられない(これ結構多いです)
気をつけていただきたいのは、例のようにすればよいのではありません。
「自分にとって」一番嫌な感覚を起こすためにはどのようなことをすればよいのか?を考えて実行していきましょう。
わからない時は、自分で実際にどんなことをしたら一番嫌か実際にやってみるとよいです。
完璧主義は性格だから変えられないのか?
完璧にこだわるのなら、わざと不完全にしていくことで変わってきます。
強迫の人は「自分は完璧主義者だ」と思っている人がいます。
それを「性格」としてしまうと、「性格だから変われない」となります。
しかし、それは違います。
実際のところは自分のこだわっているところのみ完璧にしようとしているだけです。
すべてに完璧なら生活できませんからね。
どんな人でもルーズなところはあるものです。
それと完璧主義な性格だから強迫性障害なわけではなく、すっきり感を求めているような結果として強迫性障害になっているのです。
自分のこだわっているところのすっきり感をやめ、モヤモヤに慣らしていくことで完璧を求めようとすることも減ってきます。
このように考えて、実行に移すことで「強迫は性格だから変えられない」という誤解から抜け出すことができます。
不安全恐怖系の人はこの記事読んでも、一人で出来ないことも多いです。
そんな人は私と一緒に変えていきましょう。