2016.01.24 | 不完全恐怖
不完全恐怖の治し方をまとめてみました
こんにちは。鈴木です。
不完全恐怖はその名の通り完璧じゃないと気が済まなくなり、何度も確認したり、しっくりくるような行動を繰り返しタイプです。
他の強迫タイプとミックスになることが多いですね。
例えばこんな症状です。
・自分が伝えたいことを言えたか不安で言い直す
・主治医に自分の症状を完璧に知ってほしくて長文の文章を渡し「最後まできちんと読んでください」という。
・相手に自分の理解があっているかを何度も聞く
・レジで「今、お金払いましたよね」と聞く
・洋服に何かついていないかを確認する
・読書している時にきちんと読めたか不安で何度も読み直す
・並行に並んでいるか、書類の角がそろっているかを過度にこだわる
・完璧に言葉の意味を知るまで調べまくり時間を費やす
・完璧な行動をするまで何度も繰り返す
これを見て「不完全恐怖と確認強迫の違いは?」と言葉の意味が気になり、ネットで調べまくる人は不完全恐怖になっているかもしれません。
そこをなぁなぁにするのが治療となるのです。
今回は不完全恐怖の治し方をご紹介します。
まずはリストアップ
まずは以下の二つをリストアップしましょう
①自分が不安な場面やきっかけ
② ①の不安の内容モヤモヤ&安心させたりすっきりさせる行為
例:
①読書をしている時
②きちんと読めていないと思い何度も戻る
①コンビニのレジ
②お金を渡し間違えたと思い、店員に「お金合っていますよね」と聞く
不完全恐怖の人は、明確な恐怖があるとは限りません。
「なんとなくモヤモヤするから」「すっきりしないから」という場合もあるので注意が必要です。
例
①本棚
②すっきりしないため順番通り並べる
モヤモヤさせるのが治療となる
不完全恐怖の治し方も他の強迫タイプと同様です。
・不安なことや不快なことをする(曝露と言います)
・これまでやってきた安心させる行為・すっきりさせる行為をしない(反応妨害と言います)
この二つを組み合わせます。
曝露反応妨害というやり方です。
①と場面で②の不安、モヤモヤ、すっきりしない、といったことを積極的におこし、これまで安心させてきた行為をしない。
「お金を渡し間違えたのでは?」と不安な考えがある人は「お金を渡し間違えた」とあえて「不安ことは起こっている」として考えます。
「さっきお金を渡したから大丈夫」と安心させないようにしましょう。
安心させる行為は悪化させます。
不安にきっちり慣れさせていくことで改善していくのです。
例:
・読書をし読んだところを紙で隠してモヤモヤしながら先に進む
・本棚の本の巻数や本の種類、置き方をぐちゃぐちゃにしたままにする
・レジで財布をほとんど見ずに適当にお金を渡し、おつりをもらったら「お金を少なく払った」と考え、外に出ていく。
レジについてはこっちもの記事に書いてます。
やることは単純と言えば単純です。
自分がモヤモヤ・すっきりしないことを純粋にやっていけばよいので。
いろんなことを中途半端にしたり、ぐちゃぐちゃにしたり、いつもと違った行動していくとよいです。
極端にやっていくととってもよくなります。
思いっきりが必要ですね。
しかし、ただただ「戻らない」「確認しない」ではうまくいきません。
積極的にモヤモヤや不安をとりにいくことが改善につながります。
ここが忘れやすいところ。
わかりにくいものが巻き込み。
医療機関などで医師やカウンセラーに何度も詳しいやり方を聞こうとする人はそれが強迫行為になっている可能性があります。
「自分のやり方があっているか?」と不安で細かくききまくっていませんか?
こちらの記事を参考にしてくだい。
あと不完全恐怖の人に限りませんが「これは強迫観念なのかどうか」を考えて動けなくなる人もいますので注意してくださいね。
他の強迫とミックスしていることが多いパターンとしてはこちら。
特別なイベント、年や季節の区切りで完璧にしなきゃ不安って人はこちらも見てください。
確認強迫の人でよくあるパターンはこちら。
強迫行為が目に見える行動に全く出ず、頭の中で確認をしてフリーズしているような感じの人は強迫性緩慢かもしれません。
そんな方はこちらをご覧ください。
まとめ
不完全恐怖の人は、不快なこと、モヤモヤしていくことで良くなります。
他人への巻き込みがわかりにくいことが多いので注意していくださいね。
なんとなーく、まぁいいかぁ、で生活していると良くなってきますよ。
どうやって治療をすすめていったらいいか自信がない!って人は相談してください。