2023.09.08 | 洗浄・不潔強迫
不潔強迫が改善しない人に共通する3つの特徴と解決法
こんにちは。鈴木(komayamaco)です。
不潔強迫は頑張れば結構改善します。
書籍や動画などで改善方法を見てチャレンジしている人もいるでしょう。
しかし、多くの人が改善しません。
そこにはいくつか共通点があります。
今回は、不潔強迫の人が改善しない人に共通する特徴と解決方法について紹介します。
改善が止まっている人はチェックしてみてください。
①手洗いを短くすることばかりしている
多くの不潔強迫の人は手洗いが長いことで困っています。
このため手洗いを短くしていくことを考えます。
「生活に支障がないくらいまで手洗いが短くなったらいいや」と思っていませんか?
これが問題になりやすいのです。
手洗いを短くするのは必要なことですが、これだけだとなかなか改善しないのです。
手洗いをしているうちは不潔だと思っているモノへの不安感がなくなりにくいから。
不潔強迫の人は触れると苦手なモノがあるから手洗いをしようとします。
苦手なものは本来であれば必要以上に恐れるものではないことがほとんど。
それを避けていて手洗いを我慢するだけだと苦手感はなくなりません。
このため、ここを改善することが必要なのです。
手洗いを短くするだけではなく、触って洗わなくも大丈夫と感じる経験をすることで強迫が改善します。
この経験を積むための方法が曝露というものです。
例えばリモコンを触るのが苦手ならあえてリモコンを触ることが曝露です。
その後に手洗いをしない、ということを繰り返してくとリモコンに触っても怖くなくなり、結果的に手洗いもしたいと思わなくなります。
手洗いをしてしまうと「リモコンは汚い」という考えがなくならず、手洗いが止まらなくなりやすいのです。
このため手洗いを短くしようとすることだけではなく、苦手なモノに触れて慣れていく「曝露」を中心に練習するようにしましょう。
②後で手洗いをしている
先ほど苦手なモノに触って慣れる練習をする曝露を紹介しました。
曝露しているのになかなか改善しない場合、後で手洗いや消毒など強迫行為をしていることがあります。
例
・電車でつり革を触った後、降りたら消毒する
・自宅でリモコンを触る、トイレに行った後に入浴する(逆の順番は不安で出来ない)
曝露をしても後でキレイに出来るから大丈夫となっていると苦手感はなくなりません。
ただし「後で手洗いするから触ってみよう」と思って触った後、実際は手洗いをしない場合は例外です。
解決法としては
・苦手なものに触ったら手洗いや消毒を後でやらない
・入浴や皿洗いなど手洗い要素があるものの後に苦手なものに触り常に汚れた感を残す
以上のことをやるとよいでしょう。
③キレイにしておきたい場所を作っている
曝露をして手洗いも我慢できていたとしても、もう一つ落とし穴があります。
不潔強迫の人はキレイにしておきたい場所を作りがちです。
「聖域」と呼ばれていて汚いと思うものを入れないようにしています。
聖域は家、ベッド、大切にしているものなどです。
聖域を守ろうとして
・帰宅したら着替えやシャワーを浴びる
・外出した時の持ち物は拭くか部屋の中には入れない
・ベッドは入浴後でないと行かない
・お気に入りのグッズは念入りに消毒してから触る
以上のようなことをしがちです。
聖域があるうちはキレイと汚いを分けているため、苦手なモノが大丈夫と思えていない証拠になります。
このため聖域を作らないでおくことが強迫の改善の上で必須となります。
解決法としては今ある聖域を汚していくとよいです。
例
・リモコンが不潔対象でベッドが聖域なら、リモコンを触った手でベッドをベタベタ触る
・リモコンをベッドに置く
・外に持っていったバッグを拭かずにベッドに置く
・帰宅後着替えずにベッドに寝る
このように聖域を無くしていくことで、苦手なモノに触っても大丈夫と思え、手洗いもなくなってきます。
まとめ
おそらく今回紹介した3つのことに当てはまっている人は多かったのではありませんか?
改善しないのには理由がありますので、そこがわかれば後は改善していくだけです。
避けていることをあえてやるため大変だとは思いますが強迫症が改善すれば、やってよかったと思えるようになります。
もしも、3つのことをやっているのに改善しないという時は認知行動療法の専門家に相談してください。
動画はこちら