2016.09.25 | 不完全恐怖
何度読み返しても読書がすすまないタイプの強迫性障害の治し方
こんにちは。鈴木です。
読書をしていると
「きちんと読めていなかったのでは」
と考えて、何度も読み返してしまう。
それでなかなか読み進めることができない。
よくある強迫症状です。
悪化してくると全く読書ができなくなります。
勉強や仕事ができるなくて困っていませんか?
好きなマンガが読めなくなっていませんか?
そんな人のために読書をしているけれど読み返してしまう強迫の対処法について紹介します。
動画バージョンはこちら
読み返してしまう理由によって対処法は違います。
今回は「きちんと読めていないのでは」とモヤモヤするタイプの対処法です。
悪循環と強迫観念、強迫行為を理解する
まず悪循環を把握しましょう。
読書をする→「きちんと読めていなかったのでは」とモヤモヤ→読み返す→すっきりしないでモヤモヤ→読み返す→すっきりしないでモヤモヤ→読み返す・・・の悪循環になっています。
「きちんと読めていなかったのでは」が強迫観念、読み返すのが強迫行為です。
「読み返す」という行動は、不安を下げるためにやっているとは限らず、モヤモヤを解消させるためすっきり感を求めてやっている場合もあります。
いくら「読めていると自信をもとう」と思っても無駄です。
むしろ、モヤモヤしてもっと強迫行為をしたくなります。
記憶力や集中力の問題でもありません。
読み返すことが「読めていない」「モヤモヤ」の間隔を強くさせていると思ってください。
強迫行為は麻薬を使用しているのと同じ、ってイメージがわかりやすいでしょう。
治し方
強迫の治し方の基本は2つ。
・強迫行為をしない
・自分が嫌なことをする
おそらく読み返さないとモヤモヤしてすごく気持ち悪い!と考えていませんか?
ってことは、すごくモヤモヤがマックスになるようなことをすれば良いのです。
例えばこの2つをするとか。
・「読み返す」という強迫行為をしないこと
・「きちんと読めてない」不安やモヤモヤ感を強くさせたりする行為をやる
基本的には「きちんと読めていない」とモヤモヤしながら読み進めましょう。
読書内容が頭に入っていなくても良いです。
とにかくモヤモヤがマックスになるような読み方をしましょう。
自分はどんな感じで読んだらモヤモヤするか考えてみてください。
普通に読んでも戻ってしまう場合工夫が必要です。
3つのやり方を紹介するので参考にしてください。
組み合わせもOK。
①紙で隠す
紙を準備して読んだ文字を隠していくと戻れませんよね。
これは一番やりやすいです。
②音読する
声を出して読み続けると読み返せないです。
声を出すので自宅以外では厳しいかも。
③読み飛ばす
ページ読み飛ばし。
もはや読んでません。
いくら正確に把握しようとしても無駄。あきらめがつきやすいかも。
これを何度も繰り返し練習してみてください。
自分から積極的に計画を立ててやってみましょう。
「1日1冊読む」とか。
機会があった時に練習するでは、あまり良くならないので注意してください。
やっていくとだんだんモヤモヤに慣れてきます。
何が嫌かで対処法は違う
今回は「きちんと読めていないような気がしてモヤモヤする」人への対応でした。
読んでいる時に「嫌なことが思い浮かんでそれを打ち消すために読み直す」なら縁起強迫の対応になるかもしれません。
そんな人はこちらに対処法を書いたのでこちらを参考にしてください。
自分がどんなタイプかわからない人・なかなかうまくいかない場合は専門家に相談した方が早いです。