2017.01.22 | 洗浄・不潔強迫
汚れているか不安で確認してしまう不潔強迫の克服法
こんにちは。鈴木です。
「汚れがついているのではないか」と考えて、何度も確認してしまう。
「洗剤をちゃんと入れていないのでは」と何度も洗剤を入れたか確認
「汚いものを踏んだのでは?」と考えて、汚くないか地面を確認
不潔強迫や感染恐怖などでよくあります。
うまく対処できていない人が多い印象です。
やり方がまずいことが理由の一つ。
この記事では「汚れているのでは?」と何度も確認してしまう強迫症状に対してどう対応していけばよいかについて説明していきます。
実践できれば、かなりの人が良くなっていくでしょう。
「確認しない」ではうまくいかない
まずは強迫観念と強迫行為を考えてみましょう。
「洗剤がきちんと入っていない」と考えて、何度も確認してしまう場合。
「洗剤がきちんと入っていない」は強迫観念。
何度も確認するが強迫行為。
治療は、怖いこと・不安な場面に直面して強迫行為をしない。
だから対処法は「洗剤を入れたときに確認をしない」・・・では、うまくいきません。
間違いではないですが、怖いこと・不安なことに直面できていないのですよ。
ちゃんと自分の怖いと思っていることを理解することが大事。
あなたが本当に怖いことは何?
「え?洗剤がはいっていないのが怖いことです」と思うかもしれません。
しかし、洗剤がきちんと入っていないことが怖いことではありませんよね。
洗剤が入っていないことで「きちんと洗えず洗濯物が汚れてしまう」ことが怖いという場合が多いです。
だからこの場合「汚いと思っているものを触り、洗濯物を汚す」のようなことをしていく必要があるでしょう。
「洗剤がきちんとはいっているか確認しない」は意味なくはありませんが、ちょっとズレているんですよ。
やってもあまり怖さに慣れていかないです。
それと、不潔強迫ではこの3つをやることが必須です。
① 汚いと思っているものに触る
② ①を触ったらキレイにしておきた場所に広げる
③ 手洗いなど安心する行為はしない
あなたが練習しようとしていることは、こらら3つをやっているでしょうか?
「確認しない」ってやっている人は①も②もやっていないことがほとんど。
「確認しない」ことではなく「汚れてしまう」ことが怖いことですよね。
こちらの記事を見てやり方を見直しましょう。
「道に白いしみがあって、鳥の糞ではないかと確認してしまう」というなら、「白いシミを確認しない」ではなく「白いシミを踏み、その靴で自宅にいき、靴の下を触り、自宅のものに広げる」になるでしょう(このストーリーがが怖ければ)。
「座席が汚れているか確認している」人ならば、「確認しないで座る」というより「汚れている席に座り続け、自宅にいってそのままベッドに座る」の方がよかもしれません。
上記のようにすればよいというわけではなく、自分は何を恐れているのか?避けているのか?をとらえて、恐怖や不安に直面してくことが重要です。
たくさん確認しているから「確認しないようなろう」と、表面的な対処にならないようにしてください。
まとめ
不潔強迫で汚れがついているのはないか?と何度も確認してしまう場合
「確認しない練習」ではなく「汚れていることに慣れていく練習」であることを忘れないようにしましょう。
そのためには「自分が何が怖いか?」をきちんと把握することが重要となります。
効果的な練習をすることで、症状はかなり改善していきますよ。
自分にとって何が怖いか?どうやっていいのかわからないって方はカウンセリングにどうぞ。