2017.02.05 | 確認・加害強迫
個人情報流出が不安な強迫の克服法
こんにちは。鈴木です。
情報が漏れるのが不安って人いませんか?
不安でネットショッピングをしない、クレジットカードを使えない、ごみ箱を何度も確認するなど。
会社でも機密情報を漏らしたのではと不安で何度も確認してしまう人もいます。
不安な人は私のカウンセリングを受けたいと思っても躊躇します。
「鈴木って誰だよ。ネットでしかやってないし、こんな人に話してネットで情報もらされたらどうしよう。カウンセリング料金払って連絡もこなかったらどうしよう」
とか。
まぁ、その気持ちはわからなくもありませんが(笑)
今回は、情報が漏れるのではないか?と不安な人がどのようにすれば、克服できるのかについて説明していきます。
怖いと思いますが、実践すればよくなってきますよ。
情報が漏れないようにすれば不安は強くなる
まずは悪循環を理解しましょう。
ネットショッピングをした時「個人情報が漏れて、身に覚えのない多額の請求が来たらどうしよう」と不安になったとします。
ネットショッピングをしないことで、安心感を得ようとするかもしれません。
しかし、強迫の人はネットショッピングだけでなく、個人情報が漏れるかもしれないと不安に思ったことがどんどん広がっていきます。
自分のところに来た郵便物から個人情報が漏れるのが不安で、シュレッターをかけたり、ゴミを一つ一つ何度も確認したり。
こんな感じで、情報を漏らさないようにしていくことで、どんどん不安が強くなり、日常生活に支障をきたすようになってきます。
克服方法は不安に慣らすこと
克服方法は、個人情報がもれるのではないかと思って時の不安に慣らすことです。
不安に慣らすために、あえて不安なことをしていきます。
不安場面を考えみよう
まず、不安場面をリストアップします。
例
クレジットカードを使う
ゴミを捨てる
メールを送る
ネットショッピング
お店で会員登録をする
懸賞に応募
など。
これらの不安場面について挑戦してみましょう。
強迫行為はしてはいけません
挑戦する時にこれまで安心するためにやっていたことはやっはいけません。
強迫行為です。自分がどんな強迫行為をしていたかも振り返ってみましょう。
例
ゴミを捨てる時にシュレッターを使う
メールを出すときやごみを出すときに何度も確認
頭で「大丈夫」と言い聞かせる、大丈夫な理由を探す
他人に「大丈夫」と言ってもらう
など。
不安な場面に挑戦して、強迫行為をしない。
これを繰り返し練習していきます。
例
シュレッターをせずに、自分の住所の書いてあるものをそのまま捨てる
「確認しない」ってことよりも、「あえて不安なことをする」をしていきましょう。
難しい時のハードルの下げ方
難しい時は難易度が低いものからやるとよいです。
難易度下げるために、不安場面をさらに細かく考えるの手です。
例えばクレジットカードを使うにしても、
・百貨店
・ネット
・クレジットカーをどこかに持っていかれて処理されるお店
・自分があまり知らないサイトや店
不安の度合いが違いませんか?
不安が低いところから、少しずつ挑戦していってください。
本当に怖いことが起こったらどうするの?
もし、本当に怖いことが起こったらどうするのか?と考えるかもしれません。
それに対して「そうなったら○○すれば大丈夫」と安心させようとするのも強迫行為です。
基本的には「不安なことは起こった時に考える」ですが、そうすると「そんな風には考えられない」「本当に起こったら困るからやりたくない」と考えて前に進めなくなります。
「不安なことが起こったらその時考える」と考えこもう、ということではなく、不安なことに挑戦して慣れてくるとそのような考え方になってくる、と考えた方が良いです。
強迫の方は頭で解決しようとすると、まずうまくいきません。
考え方より、行動していくことを意識しましょう。
また「クレジットカードを使っても不安なことは起こらない」と頭でわかろうとするものでもありません。
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強迫の方は自分の意識した危険に過度にとらわれている状態であるといえます。
「本当に情報がもれて、いろんな人に迷惑をかけてしまうかもしれない」という不安に慣らしていきましょう。
そうすることで強迫にとらわれた生活が抜け出すことができます。
どのように練習していけばよいかわからない人、一人ではなかなか練習が続かない人は私がお手伝いしますよー。