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ゴミ屋敷は行動療法が有効!

こんにちは。鈴木です。

 

自宅がゴミ屋敷になっている人は、強迫性障害関連の「溜め込み障害」の可能性があります。

テレビで時々やっているのを見ますが、その可能性に触れられていないのはどうしてなんだろう。

マイナーだからでしょうか。

強迫の人って早いうちに行動療法にたどりつく人は多いです。やるかどうかは別として。

しかし、溜め込み障害の人は治療をどうすればよいかわからない人が多いような気がします。

行動療法が有効なことをぜひ知ってもらいたいです。

 

誰かにきれいにしてもらってもムダ!

「必要なものを捨ててしまったらどうしよう」「これを捨てたら2度と出会えないかも」と不安で捨てられない。

「拾っておかないと後悔するかも」と不安で物を集めてしまう。

 

「うつで部屋を片付けられません」って言っていた人の話を聞くと、溜め込み障害であることも。

「昔から捨てるのって苦手だったんですよねぇ」と以前から溜め込み癖があって、ひどくなっていることがあります。

 

好きで集めているコレクターとは違い、生活に支障が出てしまいます。

一軒家の3フロアのほとんどがモノだらけのになっている人もいました。

 

業者に頼んで掃除してもらっても無駄です。

またモノを集めだして、もとに戻るだけ。

 

モノを失う不安に慣れることが治療

治し方の基本は、捨てる不安に慣れること。

まずは「とっとおいたほうが良いかも・・・」と保留にしているものを捨てていくようにしましょう。

捨てたらどんなふうに不安でしょうか?

「後悔する」「後で必要になる」とか。

その不安に慣れていくことが大事。

たくさん捨てていくうちにその不安に困らなくなってきます。

 

 

家族は何をすれば良いか?

家族の協力も必要です。

「捨てても後悔しないよ」など言ってはいけません。

不安に慣らすのが治療ですからね。

本人の確認には「さぁね」で応じないか、「もう2度と手にはいらないね」とか、不安にさせることを言ってあげるのかにしてください。

また本人の代わりに捨ててあげてもいけません。

業者に捨ててもらっても意味がないのと同じです。

 

どうも一人じゃだめだと思ったら便利屋ではなく訪問カウンセリングを

どうにもならない時は私が自宅訪問して指導しますので、ご相談ください。

片づけてくれる業者に頼むよりは、絶対お得です。

まぁ、キレイになるのは時間がかかりますが・・・。

 

溜め込み障害をもっと知ってほしい

本当は悩み始めた初期段階で相談してもらえると良いのですが、そんな人は見たことがありません。

だいたいはどうにもならないところまできて相談となってしまいます。

治療を受けようと思う→薬等の治療を受ける→良くならないので悩み行動療法にたどりつくパターン。ここまで10年以上かかっている人が多いような。

自宅は何年もモノであふれかえっています

薬を飲んでも、「心の傷が・・・」なんてカウンセリングを受けても良くならない人が多いのも事実。

早めに行動療法という解決法があることにたどりついてほしいものです。

ヒマな時間を減らすことが不安を減らす!

 

 

こんにちは。鈴木です。

 

ゴールデンウィークはどんな予定を立てていますか?

強迫症状が強い人はお出かけどころじゃないかもしれません。

かといって、ヒマは強迫のエサになりやすいので、何もしないってのはあまりよい方向にいきません。

ヒマな時間を減らすことは強迫が良くなった時に再発予防としても役に立ちます。

 

「やる気がないから動かない」がうつっぽくさせる

 

このヒマな時間を減らすのが苦手な人が結構います。

理由の一つは「悩んで何もする気になれない」って考えること。

うつっぽくなる人はこのパターンにはまります。

 

うつっぽくなる→やる気が出ない→自宅でゴロゴロ→嫌なことを考える時間が増加→うつが強くなる・・・この悪循環になるんですね。

 

この状態から脱するためには、認知行動療法が有効であることがわかっています。

その中でも行動療法の技法は特にうつ病に対して有効であることが研究で示されています。

 

どんなことをやるのか。

「やる気が出ない」と気分でやることを決めず、予定を立ててやる気がなくても行動するようにするのです。

 

 

「やる気」の出し方

 

「やる気」って寝こんで待っていても出てこないんですよ。

行動していくとやる気が出てくるんです。

 

「やる気をだすために動く」と考えてください。

「最初やる気がなかったものも、やっていったら楽しくなってきた」

って経験ありますよね。

アレです。

 

 

強迫観念の対処と解決しない問題の対処は同じ

 

「悩みが根本的に解決してないじゃないか?」って思うかもしれません。

解決していないからモヤモヤする、楽しいことしてる場合じゃないって。

動いたって考えちゃうから、動いても無駄だって。

しかし、考えてて解決してます?

うつっぽい時の悩み事って考えても解決しないことばかり。

プラスに考えようとしても考えられないし。

強迫の人は白黒つけたがるので、もしかしたらそこでも「解決しなきゃ」って白黒つけたがるかもしれません。

そこが落とし穴。

強迫観念を理屈で説得しようってのと同じくらい、勝ち目のない戦いをしているようなもの。

うつっぽい時は解決しない問題を「棚上げ」し、有意義な時間を過ごしていくのが良いのです。

根本的に解決しようなんて思わず、まずは「今」やるべきことに集中しましょう。

 

まずどこから動いていけば良いのか?

 

動こうとしてもなかなか何をやっていいかわからない。

その時はやりやすい活動からやりましょう。

「趣味をやる」なんて考えてはいけません。ハードルが高すぎます。

寝込んでいるよりはマシなこと、程度からで大丈夫です。

極端にいうと、身体を起こしてコーヒーを飲む、程度からでOK。

動くか・寝込むか、の2択から、「ここまでだったらできるか」にしていきましょう。

少し動けるようになったら「ホントはこんなことができると生活が楽しいな」ってものを考え、実行していってください。

一つ一つの活動がうつや不安で悩む時間を減らしていくのです。

 

やる気は出るのを待つのではなく、出すために動いていく。

ウツウツとしがちな人は、これまでと違うパターンの休日を過ごしてはいかが?

 

白黒つけないことが強迫克服のコツ

こんにちは。鈴木です。

 

強迫性障害の治療って、グレーさを受け入れていく練習みたいなもんです。

100%安心できない、すっきりしない、完全な自信がない、記憶が曖昧・・・。

白か黒かに無理矢理はっきりさせようとします。

しかし、白黒はっきりなんていくらやろうとしてもできないもの。

「さっき確認しけど、もしかしてちゃんと確認できていなかったのでは?」

「ウィルスがどこについているかなんてわからないからすみずみまで洗わないと・・・もしかしてここにも!?」

こんな感じで「もしかして」といくらでも最悪のことを考えます。

理屈としても「『ない』ことを証明する」ことはできないんです(悪魔の証明っていいます)。

だから強迫行為がやめられなくなるのです。

 

よくよく考えれば安心なんてできないかもしれないけれど、グレーのまま行動しちゃえっていうのが治療になります。

例えばこんな感じで。

・記憶が曖昧だけど鍵は確認しない

・安心とは言えないけれど手を洗わずにいろんなものに触っていく

・すっきりしないけれど中途半端な感覚に慣れていく

 

白黒はっきりできないことを受け入れよう

グレーのままだと、こう言いたくなりませんか?

「リスクはゼロにしたい」

「万が一大変なことが起こったらどうするの?」

「そんなことになったら絶対後悔しそう」

ここでも白黒はっきりさせたい!って思っちゃってますよね。

リスクはゼロにできないことを受け入れていきましょう。

 

で、お医者さんやカウンセラーにこれを言いたくなります。

「怖いことは起こらないことを保証してくれたら挑戦します」

これも白黒はっきりさせようとしてますよね。

100%何も起こらないことを保証せよ、と

確認行為でアウトです。

 

100%の安心を求めるのは強迫のもと。

グレーに慣れていきましょう。

 

認知行動療法をやったのに強迫がよくならないって思ったら

こんにちは。鈴木です。

 

強迫性障害には認知行動療法が有効であることは、知っている人が多いでしょう。

しかし、医療機関などで認知行動療法を受けて実行したけれど良くならなかった、軽減したけれどすぐに再発した、というお話も聞きます。

「私には認知行動療法は合わない」って思った方ははちょっと待った。

だいたい理由はあります。

2つのパターンにあてはまっていないかを考えてみましょう。

 

やり方は間違っていないのに、良くなっていないパターン

某有名クリックで行動療法をやったのに、良くなっていない人がはまっていることがあります。

話を聞いていくと、治療プログラムは非常に有効なやり方をしているんですね。

ただ、それを患者さんがやりきっていないことがあるのです。

例えば不潔強迫の治療中に隠れて手洗いをするなど、少し強迫行為をしてしまっている場合とか。

治療者に隠れて強迫行為をしても意味がありません。

症状は素直なもので、回避をした分は後で症状となって跳ね返ってきます。

その場では「以前より良くなった」と思えても、すぐにもとに戻るでしょう。

「これくらいはいいだろう」「これだけはやりたくない」は再発のもと。

指示されたことはきちんとやりましょう。

「怖くてそこまでできない」と思うのなら、それを治療者に伝え、どこから始めたらよいか相談してください。

 

 

 

治療者の言うことを聞いて、ズルもしていない、回避もしていないけれど、よくなっていないパターン

よくお医者さんやカウンセラーに「私も外から帰ってきたら手を洗うから、それくらいいいんじゃない」とか言われる時があります。

こんな感じの治療者にあたった場合、中途半端で終わってしまうことが多いです。

あと隠れた強迫に治療者が気づかずに、強迫に巻き込まれているパターン。

「私はきちんと言われたことをできているか」と何度も確認してくる患者さんに、丁寧に一つ一つ「大丈夫」と答えている場合とか。

治療者のやり方が少し甘いってことが実際のところあります。

 

また、やり方は間違っていなくてもすぐに結果が出ないことがあります。

良くなったり悪くなったりを繰り返しながら数ヶ月かけて良くなることが少なくありません。

このような場合は治療者を信頼して地道に練習していきましょう。

 

どのパターンなのかわからん!って思ったら

ただこういうのって、自分ではどのパターンで良くなっていないかわかりませんよね。

できればなぜよくならないのか、心配な点は担当の治療者と話し合いましょう。

どうしても話し合いにくい時は、私のところでセカンドオピニオン的な感じのご相談も受けてつけていますよ~。

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