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強迫性障害の原因って何?

こんにちは。鈴木です。

 

「強迫性障害の原因は何だろう」って思いませんか?

よく私も聞かれる質問ですが、ネットで調べても、お医者さんに聞いてもその答えは人によってそれぞれだったりします。

ちょうどOCDサロンでも質問をもらったので、以前書いたこともあるのですが、もう一回書いてみようかと。

OCDサロンについてはこちら。

のんびりやってます。

 

原因についていろいろ言われているのはすべて仮説です

結論から言うと、強迫性障害の原因については不明です。

実は強迫性障害に限らず、うつ病とか他の病気についてもそうです。

よくお医者さんが「脳の病気ですよ」「セロトニンが~」って言いますが、それはあくまでも「仮説」であって、証明されていません。

お医者からすれば、薬を出す理由としてそう言わざるを得ないのかもしれませんが。

行動療法だけで頑張れば1~2ヶ月で良くなる人がいるのに、脳の病気が云々ってのは説明がつかないです。

時々病院で「脳の病気だから薬飲まないとよくならないよ」と指導される場合があるようです。

これは人によっては間違った指摘と言えます。

もちろん薬を飲まないとなかなかうまくいかないケースもありますが、そうでないケースも多々あります。

 

まして「過去の親子関係のせい」って説なんかは同じ仮説でも薬と違って、親子関係の葛藤が解消されても強迫が良くなりません。

 

「親から厳しく育てられてきたし、手洗いもよくするよういわれてきた。そういう環境の人は強迫になやすいって言われている」と思った人もいるかもしれません。

確かにそれは強迫を加速させる一因としてはあり得ます。

しかし、仮に同じ環境で育っても、強迫になる人とならない人がいます。

ということは、環境だけが原因ではないってことです。

そうなると何が原因なります?性格?脳?遺伝?ホルモンバランス?

 

原因探しは時間のムダ

あえて心の病気の原因を言うとすれば「遺伝、環境、性格、ホルモンバランス、脳の状態、タイミングなどが複雑に絡み合って強迫になった」となるでしょう。

原因をさがしたところで結局わからいので探すだけムダです。

何かのせいにしたってしょーがないのです。

治療が遅くなるだけ。

原因はわらかないことを受け入れた方が良いです。

「なぜ強迫になったか?」ではなく、「どうすれば良くなるか」を考えましょう。

 

どうしても「原因があるはずだ!それを知りたい!」って人がいるかもしれません。

そんな人はとりあえず強迫を治してから原因探しをしてみては?

でも強迫が良くなれば原因なんてどーでもよくなることが多いのですよ。

 

原因はわからなくても強迫は良くなる

強迫の原因はわかっていませんが、薬や行動療法など良くなる方法はあります。

心の病気って原因がわからなくても良くなるって特徴があります。

 

よく「薬と行動療法以外の方法ないですか?」って聞かれます。

ほとんどが、行動療法が怖いから他の方法はないの?思っている人でしょう。

原因探しに走る人もいます。

今のところほかに効果があるという根拠がある方法はありません。

そんな方法があれば、真っ先にお伝えしたいところです。

漢方とかサプリメントとか科学的根拠はないですよ。

行動療法は大変なので、やりたくないって思うのもしょうがないところ。

しかし、最後まで実行されれば、7~9割がなんらかの改善があると言われているので、改善したいって人は最有力な方法といえます。

 

原因探しをしたって良くなりません。

どうすれば良くなるかを考えましょう。

強迫に立ち向かうためのモチベーションについて

こんにちは。鈴木です。

 

強迫の治療はやっぱり行動療法が効きます。

でも行動療法は不安に直面するし不安だし勇気がいりますよね。

「どうやったら勇気がでるか」って考えていると、多分いつまでも挑戦できません。

 

良くなっている人に聞くと「やっぱりこの生活は嫌だ。抜け出したい」って言います。

でもそれは良くなっていない人も同じなハズ。

この違いは何かと言えば、基本的には勢いだと思うんです。

「とっても勇気が出たからやる!」とか、「きちんとこんな風に考えられたからやる!」って人はあまりいないです。

え~い、やっちゃえ~!って感じです。

「どうやったら勇気がでるだろう」って考えても勇気はでません。

いくら自己啓発本や心理学の本を読んでも実行しなくては意味ないのと同じですよね。

 

勇気を出す方法!?

でも、「勢いです」って言うととってもガッカリする人が多そうなので、他に理屈っぽいことも付け加えておきますと、現状維持と変化があった場合、変化のメリットを大きく意識して、それをそっちを選ぶってことですね。

 

なかなか不安で強迫に挑戦できない時って、現状維持のメリットをとっているってこと。

強迫にとらわれているのに現状維持のメリットなんかあるの?って思うかもしれません。

でもあるんです。

それは「恐怖に直面しなくてもすむ」「一時的な安心」。

治すには恐怖に直面しなくてはいけません。そんなに楽でもないし、これまで嫌だったことをしなくてはいけません。

ものすごくきついこと。

そんなきついことに直面するくらいなら、避けた方がマシ(現状維持)ってなります。

 

モチベーションを高くもつためには、変化のメリットを大きくしていく必要があります。

ついつい「変われない理由」ばかり考えませんか?

「不安だから」「万が一のことがあったら」「なぜ自分は変われないんだろう」って。

そうではなく

「良くなったらどんな生活をしたいか」

「なぜ行動療法をやる必要があるのか?」

って「なぜやるべきなのか」「よくなったらどんなメリットがあるのか」と「変わる理由」を考えてみてください。

そうすることで、変化のメリットが大きくなっていきます。

 

シーソー

それでもやっぱり・・・って人は他人の影響を受けてみる

「そんなやる必要もあるのはわかっているしやりたい未来はある。だけど勇気が出ないんです」

って人は現状維持のメリットを選んでいることになります。

「怖くてやれない」のではなく「やらない選択をしている」と考えた方が良いです。

いつでも「こわいけれどやる」って変化の選択をできるのですから。

 

そんな人におすすめなのは、行動療法に挑戦して良くなっている人や、がんばっている人の話を見たり聞いたりすること。

人って影響される心理的なクセがあります。治すために頑張ってるって人の話がまわりにたくさんあると、そっちの方に影響されるんです。

例えばこんな記事を見てみたり。

強迫が良くなった人に治療の感想を聞いてみました

 

良くなったり、がんばっている人たちの仲間になりませんか?

 

強迫にとらわれている現状維持よりも、自分にとって大切なことって何?

「変われない理由」ではなく「変わる理由」をたくさん考えてみましょう。

 

といっても最後に変化の選択をして行動するのは自分。

どんな腕のいい精神科医やカウンセラーでも、最後の選択まではどうにもできません。

 

少しでも一歩踏み出せそうなら「どこからだったらできそうかな?」って自分に問いかけていき、実行に移すとよいですよ。

強迫が良くなった人に治療の感想を聞いてみました。

こんにちは。鈴木です。

強迫克服のノウハウも良いのですが、実際に良くなった人は行動療法をやる時にどんな感想をもったか知りたくありませんか?

「なんで勇気を出して行動療法やろうと思ったの?」

「不安なことはなかった?」

「やってみてどうだった?」

とか。

今回は強迫が良くなった人に簡単なインタビューをしてみました。

 

今回インタビューしたのは、洗浄強迫のAさん。

Aさんは、数年前から汚いと思ったものに触ると手洗いをやりはじめ、入浴は5~6時間に達していました。

病院で薬をもらっても良くならず、カウンセリングを受けに行ったそうです。

あるカウンセラーのもとで「手洗いを短くする」ってのをやって、少しマシになりました。

入浴は一時間くらいになり、「前より良いからいいか」と思い、そのまま。

しかし、数ヶ月するとまたどんどん悪くなってきたため、私のところで行動療法のカウンセリングを開始しました。

治療開始をして一ヶ月でほとんど生活に支障がない程度に。

入浴も20分程度。 3ヶ月後にはカウンセリングを終えられました。

そこでインタビュー。

 

どうして行動療法を思い切ってやろうと思ったんですか?

 

Aさんこのままじゃダメだと思って。

子どもが欲しいって思ってたし。近くに行動療法やっているとこなかったし。

 

カウンセリングを受ける上で心配していたことはありました?

 

Aさんテレビで行動療法やっているの見てた時できそうにないなぁって。

あと怖そうな先生だったらどうしようって(笑)不安で。お金のこともありました。

前のカウンセリングでは10万くらいかかってあれくらいしかよくならなかったので。まず話くらいって思って。

 

あ、それで初めのカウンセリングから行動療法始めるまで一ヶ月かかってたんですね(笑)。 やってみてどうでした?

 

Aさん最初は絶望でした(笑)やっちゃったって感じです。

でもその後楽になったのでやってよかったです。こんなに良くなるならもっと早くやっとけばよかった。

 

 

Aさんはちょっとずつやるやり方ではなく、短期で良くする方法を選びました。かなりがんばってましたね。だからこんなに早く良くなっています。

手洗いを短くすることはしていましたが、汚いものは避けていました。

そのやり方だと途中までは良くなっても、良くなりきらないし再発もしやすいんです。

だからきちんと汚いもにも慣れていく練習をしたら一気によくなっています。

 

治療を受ける時に不安なこともあるかと思います。

でもやらなきゃ今のままです。

一歩踏み出すのは自分しかいません。

恐怖から逃げることを選択して強迫に囚われた人生のままでいるのか、恐怖から逃げずに一歩踏み出して自分の人生を生きるのか?

今一度、自分の選択を考えてはどうでしょうか。

 

 

 

LINEの強迫性障害グループを始めての感想

こんにちは。鈴木です。

 

強迫性障害の人のためのLINEグループ(OCDサロン)がはじまり一ヶ月経ちました。

 

どんな雰囲気なんだろう、って思っている人に今のところこんな感じですよーって記事です。

 

なかなか強迫性障害の人と出会えない方にとっては「こんなに強迫の人っているんだ」って思いますよ。

他の人はこんなことで悩んでるんだーとか、同じ種類の強迫でもこんなに違うんだーとか、他の人はこんな風に思ってるんだーとか、感じるものがあるかと。

 

今のところ15人前後の方が参加して、強迫の困っている話とか、どうすれば良いのって話とか、プライベートな話とかしています。

 

時々、私も参加して質問などに答えるって感じです。

LINE内で答えると長くなり答えきれないこととか、強迫性障害の人の多くに役に立ちそうなことはブログで詳細に答えていこうかなぁって思っています。

 

一度私に申し込んでいるので、掲示板などに比べ荒れにくいのではないかと。

みなさんマナーを守ってくれる人ばかりなのも助かっています。

 

お互いに支えあいながら、強迫を良くしていくグループにしていけたらよいかなぁと。

 

参加したいって人はこちらの記事を読んで申し込んでくださいね。

https://kco.jp.net/kyouhaku/line%e3%82%92%e4%bd%bf%e3%81%a3%e3%81%9f%e5%bc%b7%e8%bf%ab%e6%80%a7%e9%9a%9c%e5%ae%b3%e3%81%ae%e3%82%b0%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%97%e3%81%ab%e5%8f%82%e5%8a%a0%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%9b%e3%82%93/

 

 

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