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安心する理由を考えても強迫は悪化するだけですよ

こんにちは。鈴木です。

 

強迫の人達が集まるLINEグループ(OCDサロン、参加したい人はこちら)で出た質問なのですが、同じようなことを質問されることも多いのでブログで書いてみました。

フツーの人はどのように大丈夫(カギ、清潔とか)だと確認しているのですか?何らかの安全を認識していると思うのですが。

 

自分が全く気にならない強迫のタイプを想像してみてください。

 

ドアノブを触る時に一回一回「安全だ」と思って生活をしていますか?

自宅を出る時に閉めたかどうか曖昧でもそのままにしておいているのではありませんか?

縁起の悪いことが浮かんだ時にその都度「そんなことは起こらない。絶対安心」ってしてませんよね。

 

自分が気にならないところって、いちいち安全・安心かどうか確認して生活していないものです。

自分と違うタイプの強迫の人や不安を抱えた人を接すると、そのあたりを客観的に見られますよね。

 

フツーの人はどのように安心しているか?って考えている人は、安心探しをしようとしているんです。

「どうすれば安心できるか」を考えているうちはなかなか強迫は良くなりません。

安心するためにやることって強迫行為なので。

安心する理由を考えたところで、安心できない理由が出てくるだけですよー。

治療していきましょうね。

 

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強迫で悩んだら、いつ行動療法を始めればよいのか

こんにちは。鈴木です。

 

行動療法を始めるタイミングの一つの目安。

行動療法やるしかないって思った時です。

 

 

他の方法を探しているならまだやらないでおきましょう

「行動療法以外の方法ってないか?」って思っている人は、行動療法をやっても失敗する可能性が高いです。

強迫性障害に行動療法は薬以上に有効な方法です。海外では第一選択肢の治療法になっています。

最後までやり通してもらえれば7~9割が良い方向に向かうっていわれてますし。

しかし、不安に直面する「やる気」と「覚悟」が必要となります。

だから「他に方法はないか?」って思っている人は、途中でつらくてやめてしまう可能性が高いです。

薬物療法は並行してやっても構いません。

 

ちなみに強迫性障害に行動療法と薬以外の有効な手段は今のところありません。

あったらすでに紹介しています。

私は行動療法にこだわりたいわけではないので。

もっと楽に良くなるのならそっちの方をご紹介したいのですが、残念ながらありません。

 

 

重症度が高くてもやる人はやる

行動療法は不安に自ら直面していく方法なので、

「本当にこんなことできる人いるの?」って思うかもしれません。

いっぱいいますよー。

重症度が高くてもやる人はやります。

むしろ、苦痛であっても日常生活がソコソコ送れていると「行動療法やらずになんとかならないか」とか、「これくらいでいいか」と練習が甘くなり、なかなか良くならなかったり、再発する人が多いです。

 

それに強迫歴が長い人でも良くなることがわかっています。

私も30年くらい強迫に悩んでいた人が良くなっていったのを経験したことがあります。

 

「私は重症だからできない」ってことはありません。

少なくともやれるところはあります。

やる選択をするのか、やらない選択をするのか、です。

 

 

やるしかない!って思ったら、もうすでに治る一歩が踏み出せています

逆に行動療法をやるしかない!って思っているなら、行動療法をそろそろやる目安です。

よくよく考えてみれば、やる気があってやってしまえば治る可能性が高いって心の病気としてはすごいこと。

そもそも行動療法ってどんなことするの?って思ったらこのブログの過去の記事をみていただければと。

個別に「私はどんなことすればよいの」って相談は、カウンセリングの申し込み(有料)をしてください。

 

カウンセリング・行動療法の申し込みはこちら。

 

本当に良くなってる?強迫の程度別アドバイス

こんにちは。鈴木です。

 

行動療法をやって、強迫を良くする練習をやっている。

ちょっと良くなったけれど、どこまで良くしていけばよいのか? 治るってどんな状態?って思いませんか?

色々ありますが目安の一つはこれ。

強迫の重症度をはかるテストをやってみることです。

テストはこちら。

点数別アドバイスをします。

 

 

17点以上の人は、コツコツ練習を続けましょう

17点以上の人は軽くなったとしてももう少し治療していく必要があります。

まだまだ強迫にとらわれているハズです。

例えば5時間シャワーをしていた人が1時間になった。

「まぁ、長いけれど以前よりマシだし一時間くらいならフツーの人もいるからいいよね」

と思いがち。

このままではすぐに悪くなります。

できるところをコツコツ練習しましょう。

 

 

8~16点の人は調子で再発のリスクは結構ある

このあたりの点数の人は良くなったけれど、気をつけた方が良い人

この時点で大分軽くなって生活に支障があるのは少なくなっているハズです。

しかし、この点数の人でも(特に16点近くの人)火種はあるような状態。

ソコソコ気になっていますよね。

もう少しやっていかないと囚われからなかなか抜け出せないし調子に左右されます。

何かきっかけがあるとすぐに悪くなるので、もう一歩すすみましょう。

 

どこをどうしていいかよくわからない!って人はこちらの質問を自分にしていきましょう。

・何か回避しているところはありませんか?

・アタマで「大丈夫」って思えるものを挑戦したけれど、「これはダメ」と思うものを残しているのではありませんか?

・以前よりマシになったから「フツーの人でもこれくらいやっているから、何が悪いの?」って思っていませんか?

 

 

0~7点の人は、再発予防を中心に

7点以下になるまでやると強迫から回復したといえるでしょう。

ただし、再発予防のためにも時々練習はやった方がよいです。

不潔強迫の人であれば、苦手だったものに触ったり、手はあまり洗わないでいる生活のままにすると再発を防ぎやすくなります。

また時々日常生活がいつもと同じパターンになりすぎないようしましょう。

生活は同じことの繰り返しだと楽なのですが、日常生活が儀式のようになり強迫的になるかもしれません。

 

 

どこまで治療しますか?

どこまでやるかは自分次第です。

もちろん7点以下までやることが理想。

「行動療法やって一度良くなったけれど、すぐにまたダメになった」って人の多くはそこまでやっていない人がほとんどなんですよ。

「治ったら好きなように手洗い・確認していいのかな?」って思っている人はあまり良くなっていない印象です。

回避していればそのまま自分に強迫症状として返ってくるのです。

再発のリスクをどうみるか?このままでも本当に良いのか?じっくり考えてみてください。

強迫性障害の原因って何?

こんにちは。鈴木です。

 

「強迫性障害の原因は何だろう」って思いませんか?

よく私も聞かれる質問ですが、ネットで調べても、お医者さんに聞いてもその答えは人によってそれぞれだったりします。

ちょうどOCDサロンでも質問をもらったので、以前書いたこともあるのですが、もう一回書いてみようかと。

OCDサロンについてはこちら。

のんびりやってます。

 

原因についていろいろ言われているのはすべて仮説です

結論から言うと、強迫性障害の原因については不明です。

実は強迫性障害に限らず、うつ病とか他の病気についてもそうです。

よくお医者さんが「脳の病気ですよ」「セロトニンが~」って言いますが、それはあくまでも「仮説」であって、証明されていません。

お医者からすれば、薬を出す理由としてそう言わざるを得ないのかもしれませんが。

行動療法だけで頑張れば1~2ヶ月で良くなる人がいるのに、脳の病気が云々ってのは説明がつかないです。

時々病院で「脳の病気だから薬飲まないとよくならないよ」と指導される場合があるようです。

これは人によっては間違った指摘と言えます。

もちろん薬を飲まないとなかなかうまくいかないケースもありますが、そうでないケースも多々あります。

 

まして「過去の親子関係のせい」って説なんかは同じ仮説でも薬と違って、親子関係の葛藤が解消されても強迫が良くなりません。

 

「親から厳しく育てられてきたし、手洗いもよくするよういわれてきた。そういう環境の人は強迫になやすいって言われている」と思った人もいるかもしれません。

確かにそれは強迫を加速させる一因としてはあり得ます。

しかし、仮に同じ環境で育っても、強迫になる人とならない人がいます。

ということは、環境だけが原因ではないってことです。

そうなると何が原因なります?性格?脳?遺伝?ホルモンバランス?

 

原因探しは時間のムダ

あえて心の病気の原因を言うとすれば「遺伝、環境、性格、ホルモンバランス、脳の状態、タイミングなどが複雑に絡み合って強迫になった」となるでしょう。

原因をさがしたところで結局わからいので探すだけムダです。

何かのせいにしたってしょーがないのです。

治療が遅くなるだけ。

原因はわらかないことを受け入れた方が良いです。

「なぜ強迫になったか?」ではなく、「どうすれば良くなるか」を考えましょう。

 

どうしても「原因があるはずだ!それを知りたい!」って人がいるかもしれません。

そんな人はとりあえず強迫を治してから原因探しをしてみては?

でも強迫が良くなれば原因なんてどーでもよくなることが多いのですよ。

 

原因はわからなくても強迫は良くなる

強迫の原因はわかっていませんが、薬や行動療法など良くなる方法はあります。

心の病気って原因がわからなくても良くなるって特徴があります。

 

よく「薬と行動療法以外の方法ないですか?」って聞かれます。

ほとんどが、行動療法が怖いから他の方法はないの?思っている人でしょう。

原因探しに走る人もいます。

今のところほかに効果があるという根拠がある方法はありません。

そんな方法があれば、真っ先にお伝えしたいところです。

漢方とかサプリメントとか科学的根拠はないですよ。

行動療法は大変なので、やりたくないって思うのもしょうがないところ。

しかし、最後まで実行されれば、7~9割がなんらかの改善があると言われているので、改善したいって人は最有力な方法といえます。

 

原因探しをしたって良くなりません。

どうすれば良くなるかを考えましょう。

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