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強迫観念を「流す」「スルー」のコツ

こんにちは。鈴木(komayamaco)です。

 

強迫観念を「流す」「スルー」とかやっているけれど、なかなかうまくいかないって人いませんか?

 

それは「流す」「スルー」の意味を取り違えていることが原因の一つ。

 

実際の強迫の治療はあえて苦手なことに挑戦することが必要となりますが、そのまま「流す」「スルー」という技術も必要となることも多いです。

 

今回は強迫観念を「流す」「スルー」のコツについて説明します。

 

強迫観念の「流す」は消すことではない

 

強迫観念を流せないって人は「流す」というのを「消えてなくなる」「流したらその後キレイさっぱり考えなくなる」と考えている人が多いです。

 

「無視」して「なくす」ことを目的としてしまっているのです。

 

それだとなかなかうまくいかない。

人は「考えているものを消そう」とすると余計考えてしまうから。

「強迫観念のこと忘れたかな」とチェックしている時点で思い出してますしね。

 

そもそも強迫観念を流すって、観念があっても下手にあれこれなんとかしようとせずに自分の好きなことやっているってイメージ。

強迫観念が消えてなくなることでもないし、ずっと出てこないってことでもないです。

ここを理解できていないといつまでも「強迫観念を流せない」ということになります。

 

 

強迫観念を「無視」と「スルー」「流す」の違い

 

では、どうすればよいのか?

わかりやすい例えをある心理士の人がいっていたのが対応方法の参考になるので、ちょっとアレンジして紹介します。

強迫観念を「無視」と「スルー」は違って

・「無視」はイジメで無視をしているイメージ、かかわろうとしない

・「スルー」は子供がゲームをしていて、お母さんに「ごはんだよー」と言われても「はいはい、今行く」といってそのままゲームをするイメージ。関わりながらも言うことは聞かない

 

「無視」だと強迫観念は「なんで無視するのー」としつこくせまってくる、だからうまくいかない

「スルー」は「はいはい」といってどんどん先延ばしして、相手があきらめてくるとのこと。

 

お母さんの「ごはんだよー」というのに「はいはい」を繰り返していたら、あとでお母さんに「いつまでゲームしてるの!」ってしつこく怒ってゲーム没収されるかも、というツッコミをここではしないでください(笑)

 

 

コツは嫌なものと関わりを保っていること

 

ポイントは「無視」と「スルー」という言葉の違いではなく「嫌なものとかかわりを保っている」というところ。

 

強迫観念とかかわりを断とうとすると「強迫観念を考えていることはダメ」となり観念を受け入れられません。

人は「考えてはいけない」と考えるほど、考えてしまいます。

 

また強迫観念とかかわらないようにするために「見ないようにしよう」「聞かないようにしよう」としてきっかけを避けがちになります。

それは強迫行為になったり、嫌なことからの逃げることになるのも強迫を悪化させることとなります。

 

強迫観念を流そうとして、時間が経って強迫観念がマシになっても「まだ観念が頭にあるからダメ」となったり、時間が経って忘れていたけれど思い出してしまうと「全く観念が忘れられない」と考えてていませんか?

強迫観念があることを受け入れられないと永遠に悩むことになります。

 

こんなことから強迫観念を無理やり忘れる、2度と思い出さないことを目指していると「流す」ができません。

 

 

それを「強迫観念にはテキトーな返答しておけばいいや」くらいで関わりを保ちつつ、観念はあっても自分の好きなことをしようとしていると良い方向にいきやすいです。

ここでの返答はテキトーな返事であって真面目な返事ではないです。

「うるせぇ」「あっちいけ」では「スルー」にはなりませんのでご注意を。

 

現実のお母さんと違って、ゲームを取り上げられることはありません。

強迫観念にいろいろ言われても好きなことをするかどうかは自分で選択できますからね。

強迫観念があることを受け入れつつ、自分の好きなことをやれるようになると「流す」「スルー」ができるようになってきますよ。

 

 

まとめ

 

強迫観念をうまく流せないって人は「強迫観念をきれいさっぱり忘れる」「思い出すことはない」になっていないか?をチェックしてみましょう。

もしもそうしていたならば「ゲームをしている時に親に『はいはい』と嫌なものとかかわりつつも適当な返答するイメージ」で強迫観念に対応してみてはいかがでしょうか。

 

動画はこちら

 

 

 

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