2018.08.20 | 強迫性障害全般
強迫でこじれた夫婦関係はどうすればよいか?OCDサロンオフ会in名古屋
こんにちは。鈴木です。
今年も名古屋で強迫の人が集まるLINEグループ(OCDサロン)のオフ会が開催されました。
毎回少人数で、濃いお話が聞けます。
今回は
・不潔強迫とトイレについて
・強迫に挑戦するのに「覚悟はどこまで必要か」
・強迫により夫婦関係にヒビが入っている時にどうしたらよいのか?
について話題になりました。
オフ会で出たこれらの話題とオフ会の様子について書いていきます。
名古屋は今年もヒヤヒヤ
昨年の名古屋オフ会は台風が来る日で開催がヒヤヒヤさせられました。
今年は台風も当たらないし、大丈夫かな・・・と思いっていたところ、今年も名古屋はヒヤヒヤしました。
なぜならオフ会は当初10人の申し込みでしたが、当日までに6人の方がキャンセルとなってしまい、個室が使えるかのピンチ!
しかし、レストラン側が快く引き受けてくださり無事開催できました。
よかった。
名古屋はいつもドキドキです。
結果的に4人の方に集まっていただけました。
私の中では中京圏の方は、ノリが良い方が多い印象です(笑)
私以外はすべて女性でしたので、女子会みたいになってました。
とっても楽しい時間を過ごせましたよ。
便器の中に手をつっこむ
今回は不潔強迫をお持ちの方が多かったので、ランチしながらトイレやウンチなど普段では味わえないお話でした(笑)
トイレは不潔強迫の人にとって悩みの場所。
・便器に服を触れるのが嫌
・トレイの壁が嫌
・トイレ後の手洗いが長い
などなど。
これに対してトイレの水に手を突っ込んで汚れに挑戦できた方のお話を聞けたことは良かったです。
「信じられない!」と思うかもしれませんが、やってしまえばなんとなるもの。
一歩踏み出すのが大事なんですよね。
「きっちりした覚悟」について
強迫を改善するには、不安なことに直面して不安に慣らすことが必要です。
これまで避けてきたことをあえてやっていくので覚悟が必要。
ただ今回「覚悟することを待っていたら、いつまでも挑戦できない」という意見も聞かれました。
確かに「きっちりした覚悟」を待っていたら永遠に挑戦できない可能性があります。
そうすると「どうしたら覚悟ができるのか」「どうしたら不安に挑戦する勇気がでるのか」となり、「勇気がでるきっかけ」を求め、○○療法や自己啓発等に走る人が多いです。
そういう人は、いつまで経っても強迫に挑戦できず「きっかけ」を探し続けます。
中途半端に不安に挑戦しても挫折する可能もありますが、どこかで「えい!」と勢いでやらないとダメなこともあるんですよね。
何事も最後は勢いです。
強迫でこじれた夫婦関係について
今回のオフ会参加者は皆さん既婚者の方でしたので、強迫と夫婦関係というお話が聞けました。
強迫をきっかけに旦那さんとの関係が悪化しやすいです。
巻き込みをしてしまうので。
例えば
・不潔強迫の人が「帰宅したら手を洗って」と家族に言った時に手洗いをしてもらえる、
・確認強迫の人に対して「鍵はしまっているから大丈夫だよ」と安心させてくれる
このような家族が「理解のある家族」ということではありません。
逆にどんどん強迫がひどくなるだけです。
巻き込みなので。
強迫がひどくなれば、家族の方も疲れてきます。
「いつまで、巻き込みに応じればよいの?」となり、夫婦関係が悪化。
最悪離婚となります。
繰り返しますが、巻き込みに応じてくれる家族が「理解のある家族」ではありません。
「あなたの言っていることは強迫だから応じることはできないよ」と巻き込みに応じず、「一緒に治していこう」と粘り強く強迫への挑戦を応援してくれるのが理解のある家族なのです。
もしも強迫により夫婦関係が悪化して離婚を考えているなら、強迫を治してから夫婦関係を継続するかどうか考えてみることがおススメ。
強迫が治ってしまえば夫婦関係が改善していくこともたくさんあるからです。
ただ強迫を治すには薬以外だと不安に挑戦することが不可欠。
なかなか踏み出せないでしょう。
そんな時、自分が大切にしたいのは
「強迫さんに振り回される生活」なのか。
それとも家族と仲良くやっていく生活なのか。
振りかえってみましょう。
もしも、家族との生活が大切!と思っていて、夫婦関係で悩んでいる人は、ひとまず強迫を治すことを考えてみてはいかがでしょうか。
いつも時間が足りなりない!
レストランの都合により、2時間半でオフ会は終了。
毎回そうですが、はっきりいって2時間半では時間が足りない!
もうちょっとゆっくりお話しできたらいいかもしれません。
難しいかもしれませんが、強迫の人が集まる合宿とか面白そう。
合宿で不潔強迫の人がみんなで手を洗わず、宿泊しながら怖いことに慣らしていくとか・・・って、妄想してしまいました。
オフ会終了後は篠島へ
オフ会終了後、当初は名古屋のビジネスホテルに宿泊予定でしたが、「それじゃいつもと同じでつまらん」とモヤモヤ。
「そうだ。篠島に行こう」と思いつき、20代の頃よくいっていた愛知県の離島「篠島」に急きょ宿泊場所を変更。
強迫への挑戦と同じで、勢いが必要です。
1人だと旅館は断られてばかりでしたが、なんとか宿泊できるところが見つかり助かりました。
日間賀島とか篠島とか、のんびりしていて好きなのです。
特に篠島は本当に何もありません。
逆にそれが魅力。
散歩して海と夕日を眺めながら、篠島を堪能しました。
ちなみに離島の旅館は、不潔強迫の人にとってはいろんな意味でよい練習場所となりますのでおススメです(笑)