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実は強迫症に効果が認められていない3つの対処法

こんにちは。鈴木(komayamaco)です。

 

よく「○○という方法は強迫に効果があるんですか?」と聞かれることがあります。

基本的にはほとんど効果が認められていないものが多いのです。

 

ネットや本ではどれが本当の情報なのかわからないものですよね。

残念ながら有名なお医者さんが話していることが科学的根拠のあることとは限りません。

 

そこで今回はよく強迫の人から聞かれる「強迫に効果が認められていない方法」について3つ説明します。

 

効果のないものに対して時間とお金を無駄にしなくてすむようになりますよ。

 

 

 

①○○を食べたら強迫が良くなる?

 

よく「○○を食べればセロトニンが増えて強迫が改善する」みたいなのありますよね。

実はそれって科学的根拠がないです。

どーんな偉い先生や本書いている人が言っていたとしても、根拠がないものはないのです。

 

そもそも「セロトニン不足が強迫の原因」というのは仮説で実証されていないです。

脳内物質はセロトニンだけじゃないですし、強迫の原因ってわかっていなくて一つのことが原因ってことはないのです。

 

強迫症に最も効果的な認知行動療法は苦手なことに挑戦していくのですが「苦手なことをやればセロトニンが増えること?」となれば「?」となるし、栄養不足になったらみんな強迫症になるのか?といえば違いますよね。

 

だからいくらバナナ食べてもネットで紹介されていた○○を食べても強迫症がよくなることはないでしょう。

誤解のないように言っておくとセロトニンを増やすのが意味がないとかそういうことを言っているのではなくて特定の食べ物食べたら強迫がよくなることないということです。

 

他に栄養関係でよくあるのは

「鉄分をとればよい」

「カフェインはとってはいけない」

とかそういうのがあります。

 

これも根拠のないこと。

鉄分をとっても、カフェインを控えても強迫は良くも悪くもなりません。

 

もちろん、鉄分不足の人は鉄分をとることは必要だし、カフェイン飲んで具合が悪くなる人は控えたほうがよいとは思います。

栄養に気をつけることは悪いことではないし精神的なことにも影響を及ぼすことはあるかもしれません。

 

しかし、それによって強迫症がよくなると考えない方がよいです。

「薬や認知行動療法は嫌だから、○○食べて治療してます」

「食べ物で気持ちを安定させたら強迫良くなる」

みたいのは治療になっていないので注意が必要です。

 

 

②過去の親子関係にとりくまないと強迫はよくならない?

 

これもよく質問されるのですが

「強迫症は幼いころの両親との関係が原因だ。認知行動療法やって表面的なことやっても、過去についてとりくまないとよくならない、という話を聞いたのですがそうなんですか?」

というもの。

 

そんなわけない!

 

上述したようにそもそも親子関係が強迫の原因なんてことは証明されていないでし、親子関係が云々みたいなアプローチは強迫症に効果は認められていません。

 

もちろん、強迫になったことと環境が全く関連がないとはいいませんが、原因は一つではなしそこに焦点をあてたところで強迫は改善しないです。

 

強迫を改善するには「過去」ではなく「今」「これから」を変えていくことが大切。

 

どうしても「過去の親子関係」のモヤモヤをなんとかしたいというなら強迫が治してから取り組むことをオススメします。

 

 

③瞑想「だけ」やっていたら強迫はよくなる?

 

最近、マインフルネスとかも流行っているので瞑想をやっている人も多いのですが、瞑想「だけ」やっても強迫には効果はありません。

 

最初に言っておくと認知行動療法でも瞑想技法は使います。

私もやることありますし。

瞑想自体は否定しません。

 

しかし、強迫の人がやってしまうのは

 

「強迫観念を考えないよう『無』にするために瞑想をしよう」

「不安に直面するのが嫌だから、別の方法として瞑想して強迫を治そう」

「瞑想して不安を受け入れられるようになったら不安に挑戦しよう」

こんな風に考えて瞑想やっていませんか?

 

それだとうまくいきません。

 

強迫観念を考えないようにしようとか、不安に直面しないとか、強迫の苦しさから回避しようとする手段になっている可能性があります。

瞑想は強迫観念を考えないとか不安をなくす手段でもありません(結果的に不安が減ることはありますが)。

むしろ苦しみをそのまま受け入れる方法といえます。

 

強迫症に瞑想技法が使われやすいのはあえて不安なことをやった時の心持ちのところ。

だから強迫症状への挑戦をせずに「瞑想だけ」やっていてもダメ。

 

瞑想をやるのは構いませんが、不安なことに挑戦することをセットでやりましょう。

 

 

 

まとめ

よく強迫症の人から聞かれる効果が認められていない方法について3つ説明しました。

 

栄養や瞑想についてはやるのは問題にないにせよ「薬や認知行動療法が嫌だから代わりにやる」というのは効果も認められていないしオススメしません。

 

過去をほりさげても改善しないですし。

 

薬か認知行動療法をしっかりやっていきましょう。

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