2015.08.02 | 強迫性障害全般
強迫に立ち向かうためのモチベーションについて
こんにちは。鈴木です。
強迫の治療はやっぱり行動療法が効きます。
でも行動療法は不安に直面するし不安だし勇気がいりますよね。
「どうやったら勇気がでるか」って考えていると、多分いつまでも挑戦できません。
良くなっている人に聞くと「やっぱりこの生活は嫌だ。抜け出したい」って言います。
でもそれは良くなっていない人も同じなハズ。
この違いは何かと言えば、基本的には勢いだと思うんです。
「とっても勇気が出たからやる!」とか、「きちんとこんな風に考えられたからやる!」って人はあまりいないです。
え~い、やっちゃえ~!って感じです。
「どうやったら勇気がでるだろう」って考えても勇気はでません。
いくら自己啓発本や心理学の本を読んでも実行しなくては意味ないのと同じですよね。
勇気を出す方法!?
でも、「勢いです」って言うととってもガッカリする人が多そうなので、他に理屈っぽいことも付け加えておきますと、現状維持と変化があった場合、変化のメリットを大きく意識して、それをそっちを選ぶってことですね。
なかなか不安で強迫に挑戦できない時って、現状維持のメリットをとっているってこと。
強迫にとらわれているのに現状維持のメリットなんかあるの?って思うかもしれません。
でもあるんです。
それは「恐怖に直面しなくてもすむ」「一時的な安心」。
治すには恐怖に直面しなくてはいけません。そんなに楽でもないし、これまで嫌だったことをしなくてはいけません。
ものすごくきついこと。
そんなきついことに直面するくらいなら、避けた方がマシ(現状維持)ってなります。
モチベーションを高くもつためには、変化のメリットを大きくしていく必要があります。
ついつい「変われない理由」ばかり考えませんか?
「不安だから」「万が一のことがあったら」「なぜ自分は変われないんだろう」って。
そうではなく
「良くなったらどんな生活をしたいか」
「なぜ行動療法をやる必要があるのか?」
って「なぜやるべきなのか」「よくなったらどんなメリットがあるのか」と「変わる理由」を考えてみてください。
そうすることで、変化のメリットが大きくなっていきます。
それでもやっぱり・・・って人は他人の影響を受けてみる
「そんなやる必要もあるのはわかっているしやりたい未来はある。だけど勇気が出ないんです」
って人は現状維持のメリットを選んでいることになります。
「怖くてやれない」のではなく「やらない選択をしている」と考えた方が良いです。
いつでも「こわいけれどやる」って変化の選択をできるのですから。
そんな人におすすめなのは、行動療法に挑戦して良くなっている人や、がんばっている人の話を見たり聞いたりすること。
人って影響される心理的なクセがあります。治すために頑張ってるって人の話がまわりにたくさんあると、そっちの方に影響されるんです。
例えばこんな記事を見てみたり。
良くなったり、がんばっている人たちの仲間になりませんか?
強迫にとらわれている現状維持よりも、自分にとって大切なことって何?
「変われない理由」ではなく「変わる理由」をたくさん考えてみましょう。
といっても最後に変化の選択をして行動するのは自分。
どんな腕のいい精神科医やカウンセラーでも、最後の選択まではどうにもできません。
少しでも一歩踏み出せそうなら「どこからだったらできそうかな?」って自分に問いかけていき、実行に移すとよいですよ。