2017.10.08 | 縁起強迫
「思考が現実化する」と引き寄せの法則が不安で強迫になっている人の対処法
こんにちは。鈴木です。
「悪いことを考えたら、そのことが実現してしまう」
と考え不安になり「良いこと」を考えたり、行動をやり直したりしてしまう。
強迫でよくあります。
このタイプは「引き寄せの法則」を知って、さらに怖くなる人が多いです。
「考えていることは実現する」って言いますよね。
このパターンの強迫で悩んでいる場合、どうしたらよいのでしょうか?
この記事では「悪いことを考えたら実現してしまう」という強迫観念に悩んでいる場合の対処法について書いていきます。
強迫観念と強迫行為を把握しましょう
まず強迫観念と強迫行為を把握します。
「悪いことを考えたら実現してしまう」が強迫観念。
「家族が死んでしまう」という具体的なものから「何となく嫌なことが起こる」という抽象的なものまであります。
それを打ち消そうとしてやっていることが強迫行為です。
代表的なのは
・良いことを考える
・考えていた時にやっていた行動をやり直す
・「何も起こらないから大丈夫」と言い聞かせる
・周囲に「何も起こらないよね」と聞く
・「引き寄せの法則はウソですよね」と聞く
強迫行為をすると一時的に安心しますが、どんどん悪化していきます。
強迫行為をすれば強迫観念は強くなる性質があるからです。
曝露反応妨害で改善!
克服するためには主に曝露反応妨害法という方法を使います。
「曝露」は不安にさらされること。
この場合は「悪いことをあえて考える」「悪いことは起こると考える」とか。
これによって、不安な観念によって出てくる不安に慣らしていくのです。
ジェットコースターが怖いって人でも、何度もジェットコースターに乗っていたら平気になってきますよね。
毎日何回もやっていきましょう。
「反応妨害」は強迫行為をしないこと。
自分がやっている強迫行為を把握して、それをやらないようにしてください。
そうすることで曝露の効果を高めます。
強迫行為をしないと強迫観念は一時強くなりますがそこはぐっと乗り越えましょう。
曝露反応妨害は乱暴な言い方をすれば、不安なことをあえてやっていくと不安に慣れてきて強迫が治っていくっていう仕組みです。
ひたすら我慢だけではよくならない
よく「強迫行為をしないで我慢する」「やり直さない」ばかりをやっている人がいます。
もちろん大事なことですが、多分それだけだとうまくいかないでしょう。
「あえて」不安なことをするってことをやらないとなかなか改善に向かわないです。
「あえて」「悪いことが起こる」と考えるとか。
ここがポイントなんですけど、ほとんどの強迫の人が避けたいのでやらないんですよ。
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あえて不安なことを考えて、強迫行為をせず、そのまま行動を続けていくことで症状が改善していきます。
ちなみに「3回だけやって我慢」とか回数を減らすようなやり方はあまりうまくいかないです。
仮にうまくいっても、回数が減るだけで強迫への不安は続きます。
結局は強迫観念を恐れていますからね。
回数を減らすことから始めても最終的には強迫行為はやらないようにしていきましょう。
怖いことが起こったらどうするか?を考えて安心しない
「もしも本当にそのようなことが起こったらどうするのですか」と聞きたくなるでしょう。
不安なことが起こった後の対策を考え安心しようとすることも強迫行為となります。
「何か不安なことが起こった時に安心できるように教えてください」といっているようなものですからね。
怖いことが起こらないなんて誰でも保証できません。
しかし、できない保証を永遠と求めて生活に支障をきたすのが強迫。
一ついえるのは、安心感を求めているうちは一生強迫のままということ。
だから「本当に起こるかもしれない」という過度の不安に慣らしていくのが大事です。
練習していくうちに強迫観念へのこだわりが薄れてくるでしょう。
まとめ
「考えていた悪いことが実現してしまう」と考えて悩んでいる人は次のようにしていくとよいです。
・あえて不安なことを考えて
・安心するような行動をしない
特にあえて不安なことを考えることを忘れがちです。
ちょっとずつでもよいのでやっていきましょう。