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強迫観念の原因?考えていることと逆のことが浮かんでくる理由と対処法

こんにちは。鈴木です。

 

傷つけたくないと思っているけれど、傷つけるような言葉が浮かんでくるとか

「なぜ思っていることと真逆なことが強迫観念で浮かんでくるんだろう」

そんな風に思ったことありませんか?

 

それは強迫観念は「自分の中で絶対に破ってはいけないルール」や「大切にしている価値観」が深く関係しているのが一つの要因かもしれません。

 

この記事では、自分の価値観が強迫観念にどう影響を及ぼしているか、どうすればよいのかについて説明します。

 

自分の価値観に気づくことで「なぜこんな強迫観念が浮かんでくるのか」が理解でき、強迫観念にたいして客観的な視点をもつことが出来るきっかけになります。


 

 

1.なぜ考えていることと逆のことが浮かんでくるのか?

 

強迫観念は、多くの場合その人にとって最も大切な価値観と「正反対」の形で現れます。

 

【例】

「子供を大切にしたい」と考えている場合

子供を傷つけてしまうような言葉やイメージが浮かぶ

 

 

人に迷惑を絶対かけてはいけないと強く思う人

「さっき傷つけることを言ったのではないか?」「子供から目を離したすきに子供が迷惑をかけたのではないか」と考える

 

 

このように「子供を大切にしたい」「誠実でありたい」といった“大切な価値観”が強ければ強いほど、「それを失うこと」や「それを傷つけること」への恐怖も、人一倍強くなります。

 

皮肉なことに、「最も恐れていること」だからこそ過剰に意識してしまい、それが「嫌な考え」として頭に浮かんでくるのです。

 

 

 

 

2.強迫行為をすることで強迫観念が浮かんでくるようになる

 

自分の価値観と正反対の考えが浮ぶと不安になるので、安心したくなります。

 

子供を大切にしたいと思っている人が、子供を傷つけるイメージが浮かんできたら「そんなの本心じゃない」と考えて、必死で打ち消そうとします。

 

人に迷惑をかけてはいけないと思うなら、迷惑をかけたかどうかを確認したくなるでしょう。

 

安心させるようなことは「強迫行為」と言います。

 

強迫行為をしてしまうと「そのようにしないと安心できない」「不安な考えは消さないと危険だ」と考え、浮かんでくるたびにそれをしないと気が済まなくなります。

 

すると「嫌な考えがまた来ないか」と、以前よりもさらに敏感になります。

 敏感になることで、かえってその嫌な考え(強迫観念)が、前よりも頻繁に、そして強く浮かびやすくなってしまうのです。

 

 

 

 

対処法

 

ステップ1:「考え」を「考え」として、そのままにしておく

強迫観念が浮かんだとき、私たちはすぐに「反応」してしまいます。

 

「なぜこんなことを考えるんだ!」(分析する)

「こんなことを考えてはいけない!」(抑え込む)

「いや、私はそんな人間じゃない!」(打ち消す)

 

実は、こうした「分析」「抑え込む」「打ち消し」といった反応そのものが、嫌な考えにエネルギーを与え、それを「重大なこと」として心に刻み込むワナなのです。

 

ここで大切なのは、

「これは私が大切にしている価値観が刺激されているんだ」

と捉え、反応しないこと。

 

具体的には以下の二つ。

 

①「あ、またあの考えが浮かんだな」と気づくだけにする

 

・その考えを「良い」「悪い」と判断しない

・「これは本心か?ウソか?」と分析しない

・「いや違う」と打ち消さない

・ただ、「今、頭の中にこの考えが存在しているな」と認識する

・ただ、“価値観が強いからこういう考えも出ることがある”と理解する

 

②注意を今やっていることに戻す

考えは頭に浮かんだまま、今あなたが実際にやっていること(例えば、食器を洗う、本を読む、人と話す)に、意識をそっと戻します。

 

「他の事やって考えないようにしよう」ではなく、「考えはそこにあってもいいから、今の行動を続ける」という姿勢が大切です。

 

最初はすぐに考えに引き戻されてしまうかもしれませんが、それで大丈夫です。

引き戻されたことに気づいたら、またそっと「今やっていること」に注意を戻す。

この繰り返しが、考えに振り回されないための大切な練習になります。

 

 

ステップ2 「大切な価値観」のための行動を選ぶ

あなたが「本当に大切にしたいこと」に関する行動を選びましょう。

 

たとえば、子どもへの加害的なイメージが浮かんでも、「子どもと楽しく触れ合いたい」と思っているなら、ステップ1のように考えに反応せず、「不安なままでも子どもと一緒に遊ぶ」ことをしてみましょう。

不安を消そうとするより、「自分がどんな親でありたいか」に目を向けることが大切です。

 

同じように、「人に迷惑をかけてはいけない」と思うあまり、「悪口を言って人を傷つけるのでは」と不安になる場合。

あなたが本当に大切にしたいのは「人を傷つけないこと」そのものではなく「人と信頼関係を築きたい」「相手と誠実に関わりたい」という思いかもしれません。

 

その場合は「不安だから人と関わらない」ではなく、「不安を感じたままでも、相手との時間を大切にする」ことをしてみましょう。

たとえば、友人との会話を避けずに参加する、同僚とちょっとした雑談をする、といった行動です。

 

このように不安があっても自分が大切にしたい方向へ一歩を踏み出すことで、少しずつ「不安に振り回されずに過ごせる時間」が増えていきます。

 

 

まとめ

 

強迫観念は、「自分が大切にしている価値観」と深く関係しています。

だからこそ、浮かんでくる考えを消そうとするよりも「自分がどうありたいか」に目を向けることが、回復への第一歩になります。

 

考えに反応せず、不安を感じながらも大切なことを行う練習を重ねていくことで、少しずつ強迫観念に振り回されない時間が増えていきます。

 

一人では難しいと感じるときは、カウンセリングで一緒に「自分が大切にしたい方向」や「行動のステップ」を整理していくこともできます。

不安をなくすのではなく、「大切なことを大切にできる自分」を取り戻していきましょう。

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