2020.02.23 | 強迫性障害全般
強迫性障害は薬なしで治すことができるのか?
こんにちは。鈴木(komayamaco)です。
強迫性障害(強迫症)を薬なしで治したい、薬が効かない場合はどうしたら治るのか?と思う人もいますよね。
病院に行くと9割方薬物療法なので、なかなか病院では聞きにくいことかもしれません。
かといって、薬以外の方法をインターネットで調べても怪しげな情報が多くて取捨選択に困りますよね。
今回の内容は以下の通りです。
・薬なしでも強迫性障害は改善するのか?
・薬以外の方法は何があるのか?
・薬と併用した方がよいのか?
疑問に思っていた人は見てくださいね。
薬なしでも強迫性障害は改善するのか?
結論から言えば、薬なしでも改善はする可能性は十分あります。
強迫性障害に対しては認知行動療法が薬よりも効果が高いとされています。
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実際に私も認知行動療法のみで改善していった人をたくさん見てきました。
というか、私に相談にくる時点でいろんな医療機関やカウンセリングを受けて効果がなかったって人が多いですからそうなっちゃいます。
それ以外の方法はないか?とよく聞かれますが、今のところ十分な科学的根拠があるのは認知行動療法くらいです。
催眠しても、過去を探っても、話を聞いてもらっても、○○式をしても、セロトニン系の栄養をとっても、運動しても、サプリメントとっても良くならないです。
他の方法があれば私が是非知りたい。
そこでよくある質問ですが「強迫性障害は脳の病気って聞いたのですが、なぜ薬なしで治るのか」というもの。
脳が変になっているのだから薬は必須ではないか?ということなのでしょう。
そもそも「脳の異常が原因だ」というのは仮説であって証明されていません。
脳の異常があったら強迫になったのか、強迫になったから脳の異常が出たのかもわかりませんし。
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どっちにしろ認知行動療法だけでも良くなる人がいるってことは世界中で確かめられています。
仮に脳の異常だとすれば認知行動療法することで脳の異常も治るということになってしまいますね。
ですから脳の異常が原因かはわからないけれど、とりあえずは薬なしでも改善する可能性はありますよーってことだけは理解しておいてください。
薬は必要ないのか?
認知行動療法だけでよくなるなら薬はいらないのか?と言えばそうとは限りません。
認知行動療法は不安なことやスッキリしないことにあえて挑戦するような方法なので「怖くてできない」という人もいます。
そういう人は薬が必要なのかもしれません。
薬が嫌だけど、中途半端な気持ちで認知行動療法やっても挫折して「認知行動療法やったら悪くなった」と誤解することになりかねません
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本当は薬を使った方がよいのに薬を過度に怖がり過ぎるのは改善を遅らせるだけ。
薬も認知行動療法も併用する方法でもよいのですよ。
薬で過度な不安は和らげた上で認知行動療法やっていくとか。
よくネットなどで「薬は効かない」という情報が多いですが、効く人には効きます。
もちろん、どの薬が効くか効かないか、どれくらい効果がでるかは飲んでみなければわかりません。
薬のことについては主治医とじっくり話し合いながらすすめていきましょう。
薬と認知行動療法は併用した方が効果が高いのか?
薬と認知行動療法を併用した方が効果が高いのか?については人によります。
併用した方が良い人もいるし、認知行動療法だけやっていれば薬は必要がない人もいます。
やってみなければわからないというのが正直なところ。
薬と認知行動療法のメリット、デメリットを踏まえて主治医やカウンセラーと相談しながらやっていくのがベターでしょう。
ただ個人的には薬を飲むにしても絶対に認知行動療法はやったほうがよいと思っています。
薬で効果があったとしても軽くなるだけで症状が残っている人が多いから。
実際に薬物療法だけでは治療成績が良くないといわれていますし。
お薬飲んでいるだけにせず、落ち着いてきたらバリバリの認知行動療法じゃなくてもよいので、強迫行為をしない努力だけでもした方が改善しやすいですよ。
動画でも説明しているので時間のある方はみてください。