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不潔恐怖でつらい『触っていないのに汚れた感覚』…なぜ起こる?どう向き合う?

こんにちは。鈴木です。

「触っていないのに、なぜか汚れた感覚がする」

「遠くに誰かが咳をしただけなのに、その菌が自分の服に付着してしまったような感覚がある」
そんな感覚に悩まされていませんか?

 

不潔強迫の人に多いのですが、実際には触れていないはずなのに触れた感覚がある。

そして強烈な不快感が湧き上がり結果として、手を洗ってしまう。

 

このような感覚は、強迫症の方にしばしば見られるものです。

ところが本人にとってはとてもリアルな体験であるため「おかしいのは自分だけなのでは?」とますます不安が強くなりがちです。

 

実は、この「触っていないのに汚れがついた感覚」には、心理的な仕組みがあります。

そして、その仕組みを知ることで「この不快感とどう付き合っていけばよいのか」というヒントが見えてきます。

この記事では、不潔恐怖に多い「汚れた感覚」がなぜ起こるのか、その背景と、そこから抜け出すための考え方をわかりやすく解説していきます。

 

 

 

なぜ触った感覚が起こるのか?

 

この理由としては脳の警報装置が過敏に汚れに反応しようとしているからと考えてみるとよいでしょう。

 

私たちの脳には、あなたを危険から守るための「警報装置」が備わっています。

「汚いかもしれない」という不安がよぎった瞬間、脳はこの警報装置を働かせます。

 

不潔強迫を抱える方の脳は、過去の経験などからこの警報装置の「感度」や「危険レベルの設定」が極端に高くなってしまっている状態です。

 

すると、

・汚いと思っているモノを見たたり近づいたりする

・ちょっとした皮膚の違和感

これだけで「触ったような気がする」「菌がついたような感覚がある」とリアルに感じられてしまうのです。

まるで、そこに火の気や煙が全くないのに、風がふいただけで勝手に火災報知器が「火事だ!」と鳴り響いてしまうようなものです。

 

つまり、この「触っていないのに汚れた感覚」は、現実の感覚ではなく脳が過敏に反応してつくり出した体験だと考えるとよいです。

 

 

 

 

対処法


対処法としては曝露反応妨害が有効です。

以下の二つを参考に自分に合ったものをすすめてください。

 

 

①どう向き合えばよいのか?

「触っていないのに汚れた感覚」が出てきたとき、大切なのは「これは脳の警報機の誤作動なんだ」と気づくことです。

実際に汚れを示しているのではなく、過敏になった警報装置が鳴っているだけ。

まずはその仕組みを知ることで、不安に飲み込まれにくくなります。

 

ただし、「これは脳の誤作動だだ、大丈夫だ」と必死に言い聞かせるのは逆効果になることもあります。

「誤作動じゃなかったどうしよう」「やはり危ないんじゃないか」と不安が膨らみやすいからです。

 

効果的なのは「警報機が鳴っているな」と気づくだけにとどめること。

消そうとも、正そうともせず、そのままにしておくことです。

火災報知器が誤作動で鳴っているのを「また鳴ってる」と横目で見るような感覚です。

 

こうした受け止め方を続けることで、警報機は少しずつ静まっていきます。

そして「汚れた感覚」があっても振り回されなくなるのです。

 

 

②曝露と反応妨害を取り入れる

ただ「気づいて反応しない」だけでは、不安は小さくなりにくいものです。

強迫症の回復に大切なのは、「苦手なものにあえて近づき、反応せずにやり過ごす」経験を積むこと。

いわゆる曝露反応妨害です。

 

たとえば、

「ごみ箱に触ってしまった気がする」

「漂白剤のボトルに少しでも手が当たったら危ないかも」

 

そんな感覚が出るようであれば、普段からごみ箱や漂白剤のボトルは避けていますよね。

この場合、あえて自分から避けているごみ箱や漂白剤のボトルに「触り続ける」「キレイと思うところに広げる」、その後に手を洗わずに過ごしてみます。

不安や不快感は強く出てきますが、それに反応せずにいることで「不安感がマシになる」ということを「何度も」学習することでごみ箱や漂白剤への怖さがなくなってきます。

 

では、実際には触れることができない対象――たとえば動物の糞や血液――に対してはどうでしょうか。

こうしたものは実際に触って練習することはできませんが、避けていることをあえてやることがよい練習になります。

 

・「血液がついているかもしれないから、この道は通らない」と避けていた場所をあえて通る

・「動物の糞があるかもしれないから、そのベンチには座らない」と避けていたベンチに座ってみる

・「触っていないのに服に菌がついたかも」と感じても、服を着替えたり念入りに洗濯したりしないで過ごす

 

他にも、どうしても現実ではできない対象に対しては頭の中で思い浮かべる想像曝露を用いることもあります。

イメージで強迫観念が軽くなる!?イメージを使った曝露を解説

 

自分に合った曝露反応妨害を取り入れていきましょう。




まとめ


今回の記事では、実際には触っていないのに「汚れたように感じてしまう」現象について、その仕組みと向き合い方をお伝えしました。

 

ポイントを整理すると次の通りです。

 

・この感覚は脳の「警報装置」が過敏に働いているために起こると考える

 

・不安を感じても「警報機がなっているな」にとどめ、反応しない

 

・曝露反応妨害を取り入れる

 

これらを続けることで、「不潔な感覚があっても、もう行動をコントロールされない」という実感が少しずつ得られていきます。

 

なかなかうまくいかない方はご相談ください。

 

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