2016.02.22 | 溜め込み・収集癖
ゴミが捨てられない 溜め込み障害の治し方の基本
こんにちは。鈴木です。
ゴミやモノを捨てらずに、自宅がゴミ屋敷のようになっている。
それは溜め込み障害かもしれません。
溜め込み障害の症状は大きく3つ。
①モノを集めてしまう
例:歩いていて気になるものを見つけると、持ち帰ってしまう。
②モノを捨てられない
持ち帰ったものを捨てられない。「いつか必要となるかも」「2度とみられなくなる」と不安になるんです。
③モノがあふれて生活に支障があってもやめられない
溜め込み障害は、以前は強迫性障害の一種とされていましたが、現在のところちょっだけ離れました。
しかし、その治療の仕方は行動療法が有効なのは同じです。
相談にくる人もソコソコいるので困っている人も多いのでしょう。
薬はあまり効かないと言われています。
だからお医者さんのところにいって薬をもらっても良くなっていない人もいるのでは?
地道に行動療法がんばりましょう。
今回は、溜め込み障害の治し方について書いていきます。
治し方の基本は捨てる時の不安に慣れていくこと
溜め込み障害の治療の基本は捨てる時に起こる「2度と手に入らない」などの不安に慣れることです。
このため家族が片付けたり、業者に頼んで捨ててもらっても良くなりません。
また少しずつモノが増えていくだけです。
周囲は困っているけれど、本人が困っている意識がないことがあり、この状態だとちょっと改善は難しいです。
本人がモノを捨てる不安に直面しても現状を変えたい!という気持ちが必要となります。
ではどのようにして捨てていけば良いのか?
今のところいろんな方法がありますが、これが一番わかりやすいかと。
まずは捨てるものを3つにわけます。
①捨てるもの
②とっておくもの
③判断を保留するもの
分けたら①をまず捨てます。
多分最初は①は少なめでしょう。
これは仕方がないです。
その次と③、②の順番で①に分類するものを決めていきます。
決めたら①を捨てるの繰り返しです。
捨てるのを決めにくい時は、捨てるメリット、デメリットを考えてみたり、10年使っていないのは捨てるとか基準を考えてみるのも手です。
捨てる時の心持ちについて
捨てる時は、惜しみつつ捨てましょう。
「もう手に入らない」と自分が怖いと思っているものを考えつつ捨てます。
捨てる時の不安感に慣れていくのが治療の中心だからです。
だから「また後で手に入るだろう」「これを捨てても何も起こらない」と安心させてはいけません。
これは周囲の方も一緒です。
理屈で捨てても問題ない理由を言って説得するのはやめましょう。
拾ってくるのをやめる方法
道を歩いて、落ちているものが気になって拾ってくる人も、治療パターンは同じです。
気になったものを見たあと「もう2度と会えない」「後悔するかも」と不安になると思います。
その不安を抱えつつ、拾わずそのまま立ち去る練習をしていきましょう。
家族に協力してもらった方がやりやすい
なかなか一人ではできないことが多いです。
このため家族などに協力得て一緒に捨てることから始めた方が無難です。
ただし、捨てるのは本人。
しつこいようですが、治療の基本は捨てることの不安に慣らしていくこと。
家族が捨てたのでは意味がありません。
本人が「大丈夫だよね」といってきても「もう手に入らないね」など不安な言葉をかけるか、「さぁね」と無視します。
泣いても、叫んでも、懇願されても、それやり続けなければいけません。
「もっと悪くなるのではないか?」「トラウマになってしまうのではないか」という不安を乗り越えるのが至難の業。
そういう意味では治療は家族の覚悟も必要です。
まとめ
溜め込み障害の治療はやり方は単純なのですが、治していくのはそれほど簡単ではありません。
本人が困っていないけれど、家族は困っているケースも多く、なかなか治療にすらのらないこともあるでしょう。
しかし、やっていけばどんどん良くなります。
ゴミの山をみると気が遠くなるかもしれませんが、少しずつ不安に慣れていく練習をしていきましょう。