2016.09.18 | 強迫性障害全般
強迫性障害の認知行動療法は専門家に相談しながらやった方がよい3つの理由
こんにちは。鈴木です。
強迫性障害を認知行動療法を自分なりにやって頑張っている人いますよね。
そこで、自分なりにやっていくか、専門家に相談して治すか迷ったことありませんか?
OCDサロン(強迫の人が集まるLINEグループ)で何度か話題に出ていました。
カウンセリングでもきかれることがあります。
私は専門家の元でやった方がよいという意見です。
まぁ、私がいうと営業トークっぽく見えるかもしれませんが本音なんですよ。
理屈の上では強迫性障害は一人で治せます。
「なんとか相談せずに自分で治せないか?」って思うもの。
しかし、9割以上の人が一人では治せないでしょう。
では、なぜ一人で治すのは難しいのか?なぜ専門家の元で認知行動療法をやった方がよいのか?
今回はこれについて書いていきます。
専門家に相談しようか迷っている人は参考にしてください。
専門家に相談するメリットを3つ挙げます。
メリット① やり方を間違えずに済む
強迫性障害の認知行動療法はたくさん本が出ています。
私のブログも結構詳しく書いています。
ブログを全部読んで記憶してその通りやってもらえれば、カウンセリングは受けなくてよいかもしれません(笑)
しかし、認知行動療法を一人でやっていると、ほとんどの人がやり方を間違えます。
どこをどう強迫かがわかっていなくて不安に直面するところがズレていたり、単に手洗いをしない、確認しない、となっていたり。
不完全恐怖なのに不潔強迫のやり方をやってしまい、なかなか良くなっていない人もいます。
少し複雑になると、何が強迫か一般の人ではわかりにくいんです。
また、どうしてもやり方が甘くなりがちです。
「これくらいは常識的に確認するからいいだろう」と強迫行為をやってしまい、よくならないことが多いです。
以上のことから自分で情報集めをして、うまくいかず悩んでいるくらいなら専門家に相談した方が正確な情報が得られるし手っ取り早いです。
カウンセリングを継続するかどうかはそのあとに決めればよいことなので。
メリット② 実は金銭的に安く済む可能性
認知行動療法は薬よりも効果が高いのですが、自費のところが多いので短期的にはお金はかかります。
それで専門家に相談することを躊躇する人もいますよね。
しかし、よくよく考えてください。
薬を何年も飲み続ける方が結果的にお金はかかります。
病院までの交通費、診察代、薬代。
何よりも強迫に費やす時間がもったいない。
認知行動療法で強迫を早く良くして元気になった方がお金も稼げるようになるのですよ。
結果的に薬での治療よりトータルのお金はかかりません。
もちろん、がんばって治療をやり切ればというのが条件ですが・・・。
メリット③ やる気を維持しやすい
強迫の治療は不安なことを挑戦していくことを何度もやるため、やる気の維持が難しいです。
筋トレ続けるみたいなもんなので。
一人でやってもだんだん不安に挑戦しない日が増えてきませんか?
専門家に元にこまめに通っていれば、報告する必要があるので「やらなきゃ」ってなります。
教科書的には自分でやろうとすることが大事なのですが、実際は難しいです。
ダイエットで話題のライ◯ップは、週に2回トレーナーとところいき、毎日食事内容を報告しているようです。
そうすることで筋トレと食事制限やらなきゃ!ってなりますよね。
私のカウンセリングでもやる気の維持ができにくい人は、頻繁にLINEやメールで練習したこと、難しかったことなどを報告してもらっています。
そうすることで「ちょっとでもやらなきゃ」って意識はわきやすくなって、少しずつですが不安度に挑戦できる回数が増えます。
自分で不安に挑戦したことを記録するのもよいですが、その記録が続かないものです。
不安度の小さいところからコツコツやっていこうかなぁって人ほどマメに相談できた方がよいですよ。
あと夏休みの宿題をギリギリでやるタイプ、ジムにいっても続かないタイプは一人でやっても厳しいでしょう。
専門家に相談しようと思った時の 注意点
認知行動療法の専門家に相談しましょう、とは書きましたが、その専門家に出会うのは大変です。ほとんど出会えません。
普通の精神科やカウンセリングルームで相談しても、認知行動療法の正確な知識は得られないことが多いです。
こちらでそのことを書きました。
ですから、認知行動療法を専門にやっているところにいくのがベターでしょう。
また専門家のカウンセリングを受けても実行しなければ意味がありません。
認知行動療法を専門家にしている人ほど、やってもらうことはハードです。
専門家にまかせておけば治るだろう、ってことはないです。
最低限、不安に直面してでも今の生活を変えたい!という気持ちは必要です。
迷っている人へのアドバイス
ここまで読んでもどうしようか迷うでしょう。
そんな人は、いつまで一人(自分のやり方)で治療を続けるか期限を決めることをオススメします。
期限まで良くなっていなければ専門家に相談しましょう。
そうでないといつまで経っても迷い続け、強迫が一向に良くなりません。
強迫で失うのは時間です。
大切な自分の時間を強迫から取り戻しましょう。
近くに専門家がいない人は、私のところで電話かスカイプで治療受けるのも手ですよー。