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【強迫症】悪いことを考えたら悪いことが起こる?特徴と改善方法

こんにちは。鈴木です。

 

「人を殴る想像してしまった。自分には暴力的な面があって暴力をふるうかもしれない」

「悪いことを考えたら悪いことが起こってしまう」

「痴漢するイメージが出てきた。自分は痴漢をしてしまうのかもしれない」

という強迫観念で悩んでいる人はいませんか?

 

「考えが浮かんできた」=「そのようにしてしまう可能性がある」

また「悪い考えを抱いたのだから、自分は悪い人間だ」

と考えてしまうのです。

 

この現象を「思考と行為の混同」と言います。

 

「そんなことはない」と頭で否定したり「暴力的な側面があるか?」と調べたりしてもうまくいきません。

 

では、このような強迫観念がある症状にどうしたらよいのか?について解説していきます。

 

 

 

結論からいうと

①強迫観念の不合理に気づく

②避けていることを実際にやってみる

この2点をやります。

それぞれ説明します。

 

 

強迫観念の不合理さに気づく方法

 

まずは強迫観念の不合理なところに気づくことが必要。

気づかないと考えていることはホントなんだ!から離れられず対処ができません。

 

不合理だと気づくには強迫観念の特徴を知っておきましょう。

その上で気づくためのヒントも説明します。

 

特徴①悪いことを考えたら悪いことをしてしまう可能性が高まる

例 人を殴るイメージが出てくると「人を殴ってしまうかもしれない」と考える

 

気づきのヒント

このタイプは悪い考えを考えれば考えるほどそれをやってしまう可能性が高いと考えます。

それでは悪い考えがある人は悪いことをするのか?と問いかけてみましょう。

殺人事件を書いている作家は、殺人のことをたくさん考えていますが殺人を犯しているのでしょうか?

他人に「人を殴りたいと思ったことがあるか?」と聞いてみましょう。

殴りたいと思ったことはあるものです。

その人は実際に殴ったのでしょうか?

 

考えたから実行するとは限らない、実行しない可能性が高いことに気づきやすくなります。

 

 

特徴②悪いことを考えると悪いことが起こる可能性が高まる

例 知人が事故にあうイメージが出ると知人が事故にあう

 

気づくためのヒント

このタイプは「思考は実現する」という言葉に影響されている人が多いです。

では、思考が実現するか実験してみましょう。

好きな人を思い浮かべて「好きな人が自分に告白する」と考えてみましょう。

何度も何度も告白されるまで考えてください。

バカバカしいと思いますよね。

 

このような質問をすることで

考えているからそれが起こるとは限らないことに気づきやすくなります。

 

 

特徴③悪いことを考えたのだから自分は悪い人間と考える

例 「人を殴ったイメージをする自分は暴力的な人間なのだ」と考える

 

気づくためのヒント

このタイプは悪いことをしていなかったとしても、悪いことを考えたことは悪いことをした人と同様なのでダメと判断して罪悪感を抱く人が多いです。

 

このエクササイズを試してください。

 

1.人を殴りたいと思って殴った人

2.人を殴りたいと思ったけどなぐらなかった人

3.人を殴りたいと思っていないし殴っていないけれど殴るイメージが出てきた人

 

この3つの中で悪いと思う順番に並べてみてください。

 

おそらく1が悪いと考えた人が多いのではないでしょうか?

それではなぜ1が悪いと考えたか理由を答えください。

 

実際に殴ったからですよね。

 

道徳的に悪いかどうかは

・考えたからではなく行動をしたかどうかということになっている

・考えただけで悪いと判断はできない

と気づけるようになります。

 

 

以上3つのことは「これで考え方を変えて強迫を治そう」というたぐいのものではありません。

自分が考えていることを客観的に見られるようになって「自分の考えていることは事実とは限らないかも」という視点を得られるようになることが目的です。

 

 

頭でわかっているがやっぱり怖い時の対処法

 

上述のように強迫観念に気づいたとしてもこれだけで楽になる人はいないでしょう。

「頭ではわかっているけれど万が一悪いことが起こってしまったら」と考えて不安なハズです。

 

この状態は幽霊がいるのではないか?と怖がっていた場所に幽霊がいないかもしれない、と疑い始めた段階みたいなものです。

 

幽霊がいないな、と思えるには怖がっていた場所に行って確かめてみることが必要です。

行ってみて幽霊が出てこなかったら「やっぱりいなかったんだ」と思えます。

しかし一回だけいっただけでは、次に行ったらいるかもしれないと考えるかもしれません。

その場合は何度も何度も怖い状況に行ってみることで怖さはなくなるのは想像つきますよね。

 

これと同じことをすればよいのです。

 

怖いと思っていることを実際にやってみましょう。

 

 

怖いことを実際にやる方法

 

実際にやってみる前に怖いことが起こる確率を予想してみるとよいです。

「人を殴ってしまう確率80%」とか。

やってみた後で予想と実際のところのギャップを体験する道具にできます。

 

予想したら「人を殴ってしまうのではないか」と考えている人の場合、おそらく人がいるところを避けているでしょう。

それならわざと人がいるところに行ってみましょう。

人の近くが不安なら近くにいきます。

「悪いことを考えたら悪いことが起こる可能性が高まる」というなら人を殴ったイメージをしながら歩いてみるとよいです。

実際に殴るのか確かめてみてください。

 

 

「他人が事故に合うイメージが浮かんだらそうなるのでは」と考えているなら、そのイメージを実際にしてみて、事故にあうかどうか確かめてみてください。

「事故にあう」とイメージが怖すぎてできなければ、他の悪いイメージから始めてもよいでしょう。

 

最初に予想した実際に怖いことが起こる確率と実際の結果と答え合わせをしてみると新しい発見があります。

 

これを何度も何度も実行しましょう

怖いと思っている考えはすべてチャンレジするようにしましょう。

「これだけは怖くてやりたくない」とすると、あとで症状がぶり返します。

また「何も怖いことは起こってないよね」と誰かに確認するなど安心することはしないようにしましょう。

そうすることで考えたとしても恐怖感が減って、強迫観念に振り回されなくなります。

 

 

まとめ

 

「思考と行為の混同」と言われている症状の一部の対処法について解説しました。

症状はもっと他にもありますし、強迫行為をやっている場合はそれをやめていかなくてはいけないとかありますが、ざっくりとこういう方向性で改善していけばいいのだなぁ、こういう方法があるんだなぁ、くらいの参考にしていただければと思います。

 

自分の症状はどうすればよいかわからないなどあれば認知行動療法の専門家に相談するようにしてください。

 

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