2018.04.08 | 不完全恐怖
相手の話を100%理解していないと不安な強迫の改善方法
こんにちは。鈴木です。
他人の言っていることを「きちんと理解していないのでは」と気になる。
逆に自分の言っていることが「相手にきちんと伝わっていないのでは」と気になる。
そんな強迫症状で悩んでいる人は結構います。
病院で自分の症状を細かくメモをしてきて主治医に理解してもらおうとしたり、メモや録音して言われたことを聞き逃さないようにしていませんか?
今回は、上記の症状についてどのように対応していったらよいかについて説明します。
まずは強迫観念と強迫行為を理解しておきましょう。
自分の強迫観念を理解しよう
強迫観念はわかりやすいかと思います。
「きちんと理解していない」「相手に伝わっていない」「理解していない(されていない)ことで大変なことが起こったらどうしよう」ってところ。
相手に伝わらないことで「大変なことになってしまうのでは」と考える人から、何も悪いことが起こるわけではないけれどなんとなくすっきりしないって人までいます。
自分の強迫行為を理解しよう
強迫行為は人によって大きく違ってきます。
代表的なのはこちら。
・言われたことを理解しているか不安で何度も聞く
・言ったことが伝わっているか不安で何度も聞く
・会話のメモをとる
・会話の録音する
・伝えたいことを細かく書いて渡す・全て伝えようとする(病院などで多いです)
・自分の言ったことや理解したことが合っているかを考え込む。
・頭の中で「ちゃんと理解しているから大丈夫」と言い聞かせる
自分がどんな強迫行為をしているか振り返ってみましょう。
強迫行為をやることでどんどん症状は悪化します。
つらくなるので、強迫観念が起こるような状況を避けるようになります。
避ければ避けるほど強くなるのが強迫症状。
避けて症状がひどくなる→もっと避ける→もっと症状がひどくなる、の悪循環となります。
改善方法
改善の基本パターンは、あえて強迫観念が起こる状況を作り、強迫行為をしないでおくこと。
症状がひどくなると、人と話すのがつらくなるので引きこもりがちになる人が多いです。
あえて不安な場面にいくようにしましょう。
不安な場面ではこれまでやっていた強迫行為をしないで、行動をそのまま続けるようにします。
きちんと伝わっていないのでは?と思っても、伝わったかどうかの確認をせずに会話を続ける、とか。
気になって会話に集中できない!って思っても、そのまま会話を続けてください。
ちゃんと理解できない、ちゃんと伝わっていないモヤモヤがある状態で、今やるべきことをやっていくとよいです。
スッキリしなかったり、不安だったりするでしょう。
「この気がかりなことが一生、頭からはなれなかったらどうしよう」と不安になるかもしれません。
一時的に不安が薄らいでも思い出せばまた不安になるでしょう。
それでもスッキリ感や不安を抱えながら日常生活を過ごす筋トレだと思ってやってください。
繰り返していくうちに少しずつやり過ごすことが楽になってきます。
このタイプは読書や動画を見ても何度も戻って先に進めない人も多いです。
そこも改善していくようにすると改善の感覚がつかみやすくなるかもしれません。
何度も読み返しても読書がすすまないタイプの強迫性障害の治し方
うまくいかない時は強迫行為をどこかでしていないかをチェック
「これまで不安なことをしてきたけれど、全然楽にならない」と思う人もいるでしょう。
そういう人は、我慢できずに強迫行為をしているため良くならない人がほとんどです。
直接相手に確認していなくても、伝わったかとか頭の中で記憶をたどったり、頭で納得させようとしたりしています。
そこもやめていくとよいです。
頭の中で安心することがやめられないって人は「きちんと伝わっていない」と自分にとって怖いことを考えて、次の行動にどんどん移していくのも手。
また「不安を下げよう」「考えないようになりたい」と強くこだわっている人は、モヤモヤや不安を受け入れられず、いつまでも良くなっていない感覚に陥ります。
そんな人はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
今回は自分の言っていることが伝わっているか、相手の言っていることを理解しているか、と不安な時の対処法について書きました。
うまくいかない時は行動療法の専門家に相談するようにしてください。
動画はこちら。