2023.03.17 | 強迫性障害全般
強迫症で疲れたらやるべき3つのこと
強迫症は強迫行為を繰り返すのでかなり疲れます。
疲れても強迫は手をゆるめてくれることはありません。
やっとの思いで強迫行為をやめることができても、毎日のように続くとかなりしんどくなってきます。
どうしたらよいのだろうか?と考える人も多いでしょう。
ネットで調べてもいろんな情報があってどうしたらわからなくなっている人もいるのではありませんか?
そこで今回は強迫症で疲れたな、と考えている人がやるべき3つのことについて説明します。
やっていないものがあれば実行し、やっていてもうまくいっていない場合はなぜうまくいっていないかの参考にしてください。
①病院にいって薬をもらう
まずは病院に行っていない人は行きましょう。
当たり前のようですが、これをやっていない人が多いです。
よく病院に行きたくないから自力で治そうとする人がいますが、ほとんどの人はうまくいきません。
ネットの情報をみて「特定の栄養をとれば治る」とか科学的根拠のないことをしても強迫が改善していく可能性は少ないでしょう。
病院は精神科か心療内科にいきましょう。
本来は精神科なのですが、心療内科を標ぼうしているところの多くは精神科のお医者さんなので大丈夫なことが多いです。
ただし、子供の場合は小児科に行ってくださいといわれることもあります。
受診前に診てもらえるか問い合わせをしてみてもよいでしょう。
病院ではほとんど薬の治療になります。
薬の治療となると抵抗がある人がいますよね。
西洋の薬が嫌だから漢方にしたいと思う人もいるかもしれません。
しかし、それではなかなか症状は軽減しないかもしれません。
もちろん薬を飲んでも効かない人もいるのは事実です。
効いても完璧に治るというわけでもなかったりします。
それでも軽くなったなぁと感じる人はいます。
治るまでいかなくても軽く出来るだけでも気持ちはぐっと楽になるはずです。
主治医と話し合いながらすすめていくとよいです。
②認知行動療法をやる
薬がどうしてもいやだ、もしくは薬を飲んでいるけれども治りが悪い、妊娠などの影響で薬が飲めないという人は認知行動療法をやりましょう。
今のところ認知行動療法が強迫症に対して最も有効だと言われています。
ただ認知行動療法は簡単な方法ではありません。
あえて自分の苦手なものに向かっていく方法です。
自分でやるとだいたい挫折します。
よく「認知行動療法やったけどダメだった」という情報をききます。
よくよく聞いていくと、勇気が出なくてすすめなかった、またはやり方がまずかった、ということが多いです。
勇気がでなくてできなかったという人は、今のままでいるメリットデメリットと変化するメリットデメリットを整理してみたり、一度今後どのような生活を送りたいのかなと振り返ってみるなどしてみるとよいです。
今のままでいるデメリット、変化するメリットが大きいと感じたらなら再度一歩踏み出すことを検討しましょう。
自力でやるなどしてやり方がマズイという人は必ず認知行動療法の専門家に相談するようにしてください。
ほとんどの精神科医やカウンセラーは認知行動療法の専門家ではないので、紹介してもらうか自分で探すことになるかと思います。
病院やカウンセラーの探し方に関してはこちらの記事を参考にしてください。
強迫症かな?病院行ったった方よい?っと思ったらやるべきことを教えます
③寝込まない
強迫で疲れ果てると、何もしたくなくなります。
動けば強迫にとらわれるから。
巷では「辛いときは無理せず休みましょう」とも言われていますし、そうしている人も多いのではないでしょうか。
しかし、動かず自宅でゴロゴロしていても不安な考えが出てきて悩むのではありませんか?
むしろ、強迫が良くならないことへの絶望感が強くなっていませんか?
すると強迫観念についてを考えたくないし、絶望的ことも考えたくもないので、寝て考えないような対処、いわゆる「寝逃げ」をしがちです。
寝逃げをしても現実は変わらないため、起きたらまた強迫に囚われ絶望感に悩まされます。
寝ているので楽しいことも起こらず気分が落ち込みさらに絶望感がアップ。
そのうち夢の中でも強迫に悩まされたりして、さらに追いつめられてくるものです。
暇は強迫のエサと言われています。
このため、寝込んでゆっくり休むというよりは、少しでもやれる活動をしていった方がマシなことが多いです。
強迫は治っていなくても他に意識が向くことで強迫について考えない時間が増えて少し楽になることもあります。
暇になりすぎない生活を心がけることをおすすめします。
まとめ
強迫症に疲れている人は
・病院に行って薬をもらう
・認知行動療法をやる
・暇な時間を作りすぎない
この3点を実践することで、楽になってくる人も多いです。
本当は疲れ果てる前にやるのが一番ですので、まずいなぁと思っている人は早めに取り組むようにしてください。
動画はこちら