2020.02.02 | 洗浄・不潔強迫
汚いものに触ったかも?と悩んでいる不潔強迫を克服するたった一つのポイント
こんんちは。鈴木(komayamaco)です。
自分が汚いと思っているものに触ると手洗いをしたくなるのが不潔強迫。
中には、汚いと思うものに確実に触った確信がないけれど「触ったかも」と考えて手洗いをしてしまう人がいます。
「さっき、トイレの便座に触ったかも」とか。
人によっては、自分から遠く離れている汚いものに触ったのではと不安になり、触っていないかチェックするために自分がどこにいたかをメモしている人さえいます。
この時、多くの人が間違った対応をしていることで悪化していく要因の一つ。
きちんと対応方法を知っておきましょう。
この記事では「汚いものに触ったかも」と考えて手洗いをしてしまうタイプの対応について説明していきます。
これまでのマズイ対応から変えていくことで不潔強迫が改善していきますよ。
「触ったかも」への「マズイ」対応
よくある「マズイ」対応があります。
いわゆる強迫行為です。
代表例はこちら。
・周囲に「触ってないよね」と確認する
・触っていないか自分が何をしていたかメモをする
・不安だから手洗いをする
あとこちらもマズイ代表例です。
よくネットで書かれていますが間違った対応です。
・「触ったかも」は「触っていないから大丈夫」と言い聞かせる
・「触っていない。自分を信じよう」と言い聞かせる
下手をすると医療機関やカウンセリングでも上記のことを指導されることがあります。
「触っていない」など安心をしようする行為は、基本的にはやってはいけません。
強迫行為ですからね。
また触ったかどうかにこだわっているうちは、我慢して手洗いが多少減ったとしても、なかなか改善までにいたらないでしょう。
微妙なのは「これは強迫観念だ!」と言い聞かせること。
「強迫観念だから触っていないから大丈夫」みたない文脈になるとあまりよくないかもしれません。
まぁ「強迫観念じゃなくて実際に触っていたらどうしよう」と考えてしまいますけど。
ではどうすればよいのか?
「汚れたものに触ったかも」と不安になったら「触って汚れてしまった」と肯定します。
十分に汚れた感覚にさらすのです。
不安に慣らす練習になるし、怖いことを考えているので頭の中で安心させることを防ぐことができます。
その場でじーっと動かず考え込むのではなく、どんどん日常生活を送っていきましょう。
慣れてくれば考えたとしても「あーいつもの強迫観念か」で流すことができるようになります。
「強迫観念だ」って言い聞かせなくても。
よく「触ってしまった、と考えたら不安が強くなってしまいました」って人いますが、そりゃそうです。
不安の度合いをわざと上げて、不安への耐性をつけることが改善のポイントなので。
「触って汚れてしまった」と肯定したらすぐに楽になるってわけではないです。
不安に慣らすための筋トレです。
楽になるのはたくさん筋トレした後。
ただし、この方法をやるだけではなかなかよくならないです。
必ずやらなくてはいけないことがあります。
むしろ、「触ってしまった」と肯定するやり方をしなくても下記のことをやればだいたいの人は改善します。
「触ってしまった」とやらなくてもこれをやればだいたいの人は改善します
苦手なものに触って、きれいにしておきたい場所に汚れを広げて、手洗いなどを強迫行為をしない、といった通常の不潔強迫の練習をしていない人が、頭の中で「触って汚れてしまった」と考える対処をしても大してよくなりません。
「自分は不潔強迫で頭の中の強迫なんです」って自己判断している人のほとんどが、よくよく聞いていくと行動面での強迫行為をしています。
現実の苦手なものを避けて「心持ち」だでけでなんとかしようとしてもうまくいかないですよ。
苦手なものは避けたいけれど「触ったかも」という頭の中の不安だけはなんとかしたい、なんてできません。
避けているものがある、きれいにしておきたいものがある、手洗いをしなければ気が済まないことがある、といううちはまずそこを克服することからです。
「トイレの便座に触ったかも」と不安になっているなら、実際に便座に触って慣れていけば「触ったかも」とは考えなくなってきます。
不潔ではありませんが化学物質のように直接触るのが危険なものに関しては、化学物質が怖くて触れていないものがあるはずですので、そういうのを練習するとよいです。
不潔強迫の改善方法はこちらに書いてあるので参考にしてください。
元も子もありませんが、「触ってしまった」って考えようがどうしようが、普通に現実的な曝露反応妨害をやっていけば大体の人はよくなっちゃいます。
心持ちでなんとかしようとしないことが一番の対処法かもしれません。
まとめ
「不潔なものに触ったかも」への対応でまずいのは「触っていないと言い聞かせる」こと。
触ったかどうかにこだわらないようにすることが必要です。
そのためには「もう触ってしまった」と考えあきらめて日常生活をおくったり、実際に怖いものに触るなどして不潔な感覚に慣らしていきましょう。