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【強迫症】間違って危険なものを飲み込んでしまったのでは?と不安な症状の克服法

こんにちは。鈴木(komayamaco)です。

「誤って危険なものを飲み込んでしまったのでは?」と不安な人はいませんか?

もしかしたら強迫症かもしれません。

自分、他人、ペットが

・乾燥剤

・ハチミツ

・針

・洗剤

など「飲み込んでしまったのでは?」と不安で確認したり、使用を避けたりして生活に支障をきたしているようなら改善しましょう。

今回は「飲み込んでしまってはいけないものを飲み込んだのでは?」と不安になっている人がどのように改善していけばよいのか?について説明します。

なぜ不安が強くなるのかを理解しよう

なぜ「飲み込んだら怖い」という不安に悩まされるのか?を理解しましょう。

例えば乾燥剤を飲み込んだのでは?と怖い場合。

「誤って乾燥剤を飲み込んだのでは?」とよぎる不安な考えを「強迫観念」と言います。

強迫観念が浮かぶと安心するために乾燥剤を飲み込んでいないかをじーっと見て確認したり、ごみ箱に捨てたとしてもきちんと捨てていないのではないかと不安になり何度も確認するようになります。

確認するなど安心のためにやる行為を「強迫行為」と言います。

確認(強迫行為)はやればやるほど、確認した実感がなくなるので確認がやめられなくなります。

疲れてくる人が次にやることは乾燥剤自体を避けるということです。

乾燥剤が入っている食材を避けるとか。

ところが不安は避ければ避けるほど強くなる性質があります。

乾燥剤を避けても「実は乾燥剤がはいっているのではないか」と不安になり、乾燥剤がはいっていないものでも確認したくなります。

乾燥剤だけ怖いだけなら限定的で何とかなるかもしれませんが、だいたいは他のものにも広がってどんどん生活に支障が出てきます。

このように

強迫観念

強迫行為と回避

を繰り返すことでどんどん「誤って飲み込んでしまったのでは」という不安が強くなるのです。

強迫行為と回避していることを把握しよう

最初に飲み込んだら怖いものを特定しましょう。

人によって自分、他人、ペットなど誰が飲み込んだら怖いかが違うので、飲み込んだら怖いと思っている人(動物)を思い浮かべながらリストアップしてください。

代表的なものはこちら

・乾燥剤

・洗剤

・ハチミツ(赤ちゃんなど)

・ティッシュ

・針

・薬

次に上に挙げたそれぞれの飲み込んだら怖いものに対して

・安心するためにやっていること(強迫行為)

・避けていること

を挙げてください。

行動の部分だけではなく頭の中でやっていることもチェックしましょう。

・乾燥剤の入っている食べ物は食べない

・洗剤を飲み込んでいないか他人に確認する

・きちんとティッシュをごみ箱に捨てたか何度も確認する

・床をチェックする

・何かやる度に掃除をする

・「さっききちんと捨てたから大丈夫」と頭の中で繰り返す

克服方法

強迫症を克服するためには一般的に曝露反応妨害法という方法を使います。

簡単に言えば不安を避けるからどんどん症状が強くなるのだから、不安を避けずに直面して不安に慣らしていく方法です。

ジェットコースターが怖い人が何度もジェットコースターに乗っていたら慣れてくるのと同じようなもの。

不安なことを実行しても怖くなくなります。

強迫症には最も有効な手段であることが様々な研究でわかっているので、ぜひ皆さんやりましょう。

というか、それ以外の方法は薬くらいしか科学的根拠がある方法がないのでやるしかないですよ。

曝露反応妨害について知らないって方はまずはこちらの記事をご覧ください。

この症状の曝露反応妨害をやるには

・避けていることを実行→曝露

・安心させるようなこと(強迫行為)をやらない→反応妨害

となります。

先ほど挙げた安心させることや回避していることを参考にやってみましょう。

・乾燥剤の入っているお菓子を食べて、乾燥剤を捨てたかを確認しない

・洗剤を使って確認しない

・ティッシュを捨ててごみ箱を確認しない

・針を使い、使い終わった後に針がそろっているかを確認しない

・不安なものを使った後に床のチェックや掃除をしない

・頭の中で「さっき捨てたから大丈夫」など安心することはせず不安のまま行動する

いきなり強い不安に挑戦すると挫折しやすいので、弱い不安のところからやることをオススメします。

挑戦することをリストアップして不安が高い~低い順番に並び替えて、低いところをからやっていくとわかりやすいし、進歩が見やすいのでモチベーションが維持しやすいです。

最初は怖さでいっぱいかもしれませんが、何度もやっていくうちに怖さは感じなくなってきますよ。

注意点

最初は不安の低いところからやりましょう。90%くらいはできるかな、と思えることからがオススメ。

よく「曝露反応妨害をやったら悪くなった」「やったのに良くならない」という話を聞きますが、そういう人はほぼ100%我慢できずに強迫行為をしています。

つまり曝露反応妨害を実行できていないのです。

不安なことをして強迫行為をやるというのはダイエット中の空腹状態の時にケーキを食べるようなもので、我慢していた分だけ強迫行為をもっとやってしまいます。

「やっぱり不安なことをやったらひどくなるんだ」と考えて強迫に挑戦することをあきらめたくなりがちです。

バンジージャンプで一か八かの勝負よりも、椅子の上からのジャンプから始めるように少しずつ不安に慣らした方がよいです。

その他の注意点としてはこちらの記事も参考にしてください。

そんな危険なことをしていいの?

他人に対して飲み込ませたのではないかと不安な人は

「強迫を治すために他人を危険にさらしていいのか?」と考えるかもしれません。

それは誤解です。

他人を危険にさらすことではなく自分が危険だと思い込んでいることに挑戦していくのです。

ただ思い込みとは思えないのでしょう。

万が一を考えるから。

「曝露反応妨害やっても大丈夫なんですよね?何も起こらないって保証してください!」みたいに確認するのも強迫行為です。

その考え方を変えるためにはやはり上記の曝露反応妨害をやるしかないです。

行動して体験していくことで考え方が変わってきます。

実行して改善した人の多くが「なんであんなに危険っておもってたのだろう」とおっしゃいます。

強迫症を克服し自分の人生を取り戻すためには勇気を振り絞って一歩前にすすんでみてはいかがでしょうか?

やり方がいまいちわからない、自分一人では克服が難しそう、という人は認知行動療法の専門家の下でやってくださいね。

動画はこちら

強迫への対応についてはツイッターでもつぶやいています。

 

強迫症の人のLINEグループ(無料)もやっています。参加ご希望の方はこちら。

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