2016.10.02 | 強迫性障害全般
25年悩んだ強迫性障害が4ヶ月で良くなった! 本人インタビュー!
こんにちは。鈴木です。
強迫性障害が良くなった人のお話しって、悩んでいる人にとってはとっても役に立ちます。
「他の人はどうやってよくなってるんだろう」
「どんな気持ちで治療うけていたんだろう」
って思いませんか?
この記事では、私のカウンセリングで良くなった人のインタビューを載せています。
強迫性障害でお悩みの方は参考にしてください。
25年強迫性障害で悩み続けた日々
インタビューを受けてくださったのはDさん。50代の方です。
Dさんは、25年くらい前から嫌いな人が頭に思い浮かぶと、その時にやっていたことをやり直すようになりました。
洋服を着る、文字を書く、音楽を聴くなど、嫌いな数字、様々な場面で嫌なイメージが思い浮かぶので、出来ないことが増えていきました。
良い言葉やイメージを思い浮かべて嫌なイメージを打ち消そうしますが、ひどくなる一方。
嫌いだと思った人が触ったものに触れられず、触れない範囲が広くなり、生活に支障をきたすようになります。
病院で薬を飲んだり、行動療法を受けにいきましたが、良くなったり悪くなったりを繰り返していました。
このため私のところで再度、認知行動療法を受けるため申し込まれました。
カウンセリングでやったこと
カウンセリングではまず、怖いことのリストアップをしてもらいました。
「嫌なことが思い浮かんでもやり直さない」だけではよくならないので、リストアップしたものを元に「あえて嫌なこと思い浮かべて不安なことをしていく練習」を始めます。
嫌いな人を思い浮かべながら行動をしたり、嫌いな人の名前を書いたり、嫌いな人のモノに触ったり、Dさんにとって嫌なことを練習していきました。
途中で以前すごく嫌いだった人と偶然出くわすなどトラブルがありましたが着実にこなしていきます。
そして、全ての不安なことに挑戦し、クリアしました。
Y-BOCS(強迫のテスト、内容はこちら)も8点となり、ほぼ寛解状態を維持できています。
その結果、約4ヶ月後には時々強迫観念はあっても流せて、強迫行為をせずに過ごすことができるようになりました。
カウンセリングを受けみてのインタビュー
【私】なぜ私のカウンセリングを受けようと思ったのですか?
ダメな時にネットで調べて偶然みつけて。
これまで認知行動療法をやったことがあるけれど「この認知行動療法はなんか違うかも」と感じで。
カウンセリングでお話ししてみたら「今度こそ」って思って。
今度の認知行動療法が最後の砦とおもって。
【私】電話カウンセリングを受ける時に心配な点はありまたか?良かったことはなんですか?
正直、電話カウンセリングで本当に良くなるのかなぁと思いました。
でも電話で良かったなぁって思います。
病院は行くだけで疲れますけど、電話だと好きな時間にカウンセリングできるからよかったです。
【私】「どうやったら不安に挑戦できるんだろう」って思っている人が多いんですけど、Dさんは、なぜ長い間悩んできた強迫に挑戦できたんですかね?
やらなきゃよくならないの一心で。
一回目で不安なことに挑戦してすごい怖い挑戦だったんですけど、治りたい一心で。カウンセリングの電話切ったあとに勢いですぐにやりました。
【私】最初の勢いでやっていったのが良かったのですね。
リストのやつを徐々に挑戦していって。
とてもきつかったけど、その「きつさ」になれていったという感じ(笑)
挑戦すればすれほどよくなっていった実感があって。
あと不安でパニックになって、LINEで相談できたことがよかった。
ホントに短い言葉だったんですけど(笑)「治したいならやるしかありません」といわれて、「そうだな」って思って。
【私】すみません。短い言葉で(笑)・・・(その後短い言葉じゃなかったことが判明)
Dさんは、途中で怖くてできなかったことがあっても、その後再度挑戦し続けてましたね。
まさか本当に全部クリアできると思っていませんでした。
最初恐怖のリストを見て「本当に全部クリアできるのかな」って思って。
嫌いな人の名前を書いたり、歌を歌ったり、人から見たらくだらないことだけど、一生懸命やってよかった。やる価値があったかと。
自分ひとりの力ではできないことだったかなぁと。
自分でやることなんですけどね。
鈴木さんが後押しをしてくれたので出来たことだし。
【私】なんかほめてもらえてますね。本音でいいですよ(笑)
いいえ本当に(笑)これを一人でやるのは無理だと思いました。
アドバイスも的確だったし、お金のかかることだったけど、お金を払う価値はあったかなぁと。
【私】「しこみ」みたいな回答になってますね(笑)
いえいえ、本当に(笑)
怖いところを全部やりきったのがよかった!
Dさんは以前、他のところで行動療法を受けたことがあるようですが、やり方がちょっと違っていたり、最後まで怖いところに挑戦できていなかったため、一時的に軽くなることがあってもぶり返していたのだと思います。
今回、途中大変なことがありながらも、怖いものを残さず挑戦しました。
結果としてこれまで怖くてできなかったことができるようになり、わずらわしい強迫に振り回されない生活を20年以上ぶりに取り戻しています。
強迫はどんなに長い間悩んでいても、良くなることがわかっている病気です。
今回のインタビューを見て、一人でも多くの方が強迫に振り回されない自由な時間を過ごしていけるように一歩踏み出してもらえたらと思います。
他の人のインタビューはこちら。
やり方に自信がない、一人だとなかなか進まないって人は、カウンセリングでお手伝いします。