2017.10.22 | 強迫性障害全般
認知行動療法で強迫性障害が改善した事例を紹介します!
こんにちは。鈴木です。
強迫が良くなっている人の話を聞くことは、頑張ろう!って気持ちになりますよね。
今回は強迫で認知行動療法をやって良くなった人のインタビューです!
良くなっている人の中にいると、自然に自分もそっちの方に向かいやすくなるものです。
記事を読むことで、良くなりたい!ってモチベーションになりますよ!
Eさんの強迫の認知行動療法体験
今回ご紹介するのはEさん。
Eさんは、小さなお子さんがいらっしゃいます。娘さんのことをきっかけにカウンセリングを決断されたそうです。
10年以上前から確認などの症状があり、精神科で数年間薬物療法をやっていたこともありましたが、効果を感じられなかったため通院は中断されました。
その後、波はありながらも数年間なんとかやってきましたが、最近症状が悪化してきたためカウンセリングを受けようと思ったそうです。
症状は
外出する時の鍵やガスの確認、
ゴミを捨てる時に「大事なものを捨ててしまうでは」と不安で確認、
外出先では「大事なものを置き忘れたのでは」と確認、
食器がきちんと洗えていないと「子どもがお腹を壊してしまう」と何度も洗う、
入浴の時は洗う順番がありその通りじゃないと「きちんと洗えていない」と不安で洗い直す、
「これはシャンプーかどうか」と不安で確認、
塩素系の洗剤を使うと子どもに影響があると思い使えない、
などなど。
確認、加害、洗浄、不完全などの強迫症状が他にも色々ありました。
認知行動療法の経過
まずはガスや鍵の確認から始めました。
最初は確認をしないで外出することが不安な様子でしたが、「さらっと確認するより、確認しないで行った方が断然楽」とお話しするようになりました。
その後、塩素系の洗剤を使った後洗濯物など苦手なものに触ってもらったり、「大事なものを捨ててしまった」と思いらがらゴミを捨ててもらったり、自分が怖いと思っているものに挑戦。特に「子どもに影響があったらどうしよう」という系統のものは怖かったと思います。
積極的に練習して改善しましたが、一時うまくいかなくなり確認が増えてしまいました。
それでも気を取り直して、再度頑張りドンドン改善していき、多少気になることはありますが確認など強迫症状に囚われた行動をしないで済むようになりました。
インタビューしてみました!
―カウンセリングを受けようと思ったきっかけは何だったのですか?
薬を飲んでいたのですが、あまり効いた感じがないので勝手に通院やめて・・・。
強迫にひどくて、イライラして娘にあたるようになってしまって、それがいやになっちゃったんですよ。
相談するにも子どもも小さいし あづけることもできないし。
病院に行きにくいのもあって。病院にはいるところをみられてもとか嫌でしたし。
そのタイミングで鈴木さんのサイトをみつけてお世話になろうと思ったんです。
―認知行動療法に取り組んでみて難しかったことはなんですか?
一番最初のガスの確認をなくすところが難しかったですね。
今は普通にできるようになりましたけど、すごい恐怖でした。
そこからは恐怖はなかったですね。
―よく強迫の人から「良くなった人はどうやったらそんなことをする勇気が出たんですか?とか、どうやったんですか?」って聞かれるんですけど、私が言ってもあまり納得してくれないんで一言ください(笑)
なんでですかね(笑)
やったら良くなっていったって感じですかね。
確認しないで、でかけることができるようになるなんて信じられなかったです。
―カウンセリングをやってみての感想と、強迫で悩んでいる人に一言あれば。
完全に良かったです。
なんか変なゾーンにはいって汗とかかくのがないので、それを今は味わうことがなくて助かっているし、どのように努力したらよいのかわかっただけでも安心できたし。
自分流でやって努力の仕方がまちがった方向にいったら大変なことになってたなぁって思います。
薬とかよりも時間も短い時間でよくなっている実感があるので、「あの時認知行動療法やっていればこんなに悩んでいなかったのに」という気持ちがあるんですよ。
よかったです。
まとめ
Eさんのように子どもに影響があることをきっかけに、強迫を克服しようと思う人は多いですね。
認知行動療法による治療は楽ではありません。
「なぜ自分はそこまでして強迫を治したいのか?」は強迫を治す時、やる気を維持するために必要でしょう。
また良くなった人がみんな言うのは「やってみたら良くなって感じ方が変わっていった」「とりあえずやるしかなかった」ということ。
良くなることに魔法なんてないんです。
地道に実践していった結果強迫が改善していくのです。
強迫で悩んでいる方は認知行動療法を挑戦してみてはいかがでしょうか?
今の生活から抜け出せるようにお手伝いしますよ。