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罰があたる?神社が不安な強迫観念への対処法

こんにちは。鈴木です。

 

神社に行った時、神をバカにするような失礼な言葉が浮かんで不安な強迫症の症状があります。

 

言葉が浮かぶと「罰(バチ)があたる」と不安になり、良い言葉を言い聞かせたり、その時にやっていた行動をやり直したりします。

 

神社だけでなくお寺や仏壇、神棚など神聖と思われている場所でよく起こります。

 

今回は神社等で罰が当たるのではないかと不安な強迫症状への対処法について説明します。

対処法を練習することで強迫症が改善されていきます。

 

 

 

なぜ神社で不安になるのか

 

まずは強迫症が悪化する仕組みについて説明します。

神社に行った時に「神様のバカ」など失礼だと思う言葉が浮かびます。

すると「失礼なことをいってしまって罰があたるのでは」「正確な参拝方法でないと罰があたる」と不安になったりします。

 

この不安な考えは「強迫観念」と言われています。

 

不安になると「バカなんて思っていません」と頭の中で否定したり、悪いことを考えないキレイな精神状態かつ正しい参拝をしなければと考え、その時の行動をやり直したりします。

 

このように安心・スッキリするためにやっていることを「強迫行為」と言います。

 

強迫行為をやると安心・スッキリするのですが、次第に完璧にやらないと気がすまなくなってきます。

例えば、少しでも失礼な言葉が頭によぎるとダメと考えると余計浮かびやすくなりため、強迫行為をやる時間が長くなります。

 

強迫行為を長時間やってしまうため、神社に行くのが苦痛になり避けるようになります。

強迫観念が浮かぶきっかけを避けることを「回避」と言います。

回避も強迫症を悪化させます。

 

「神社なんて一生行く必要ないし」と考えて解決と思われがちですが、今度は神社以外にも広がってきます。

例えば、お守りを見た時、お寺を通った時、頭に失礼な言葉が急に浮かんだ時など、生活のいたるところで気になり始めるのです。

 

このように強迫観念が浮かんだ時に、強迫行為をしたり回避をしたりすることで、症状が悪化すると理解しましょう。

 

 

 

 

改善方法

 

強迫行為や回避をすることで悪化するとすれば、それを止める必要があります。

改善するためには「神様のバカ」など失礼な言葉が浮かんで何もしなくても実は安全なこと、その時に起こる不安は強迫行為をしなくても収まってくることを体験するのです。

 

かといって「浮かんできてもスルー」だけではなかなか改善はしません。

受身的になり「考えが浮かんでこなければいいなぁ」となってしまいがちです。

 

改善のためには積極的に自分が不安に思っていることをやることが必要です。

 

例えば「神様のバカ」と考えた時、「罰が当たる」と強迫観念が浮かえ「そんなことは思っていません」と強迫行為をしていた場合。

 

自ら「神様のバカ」と何度も考えてみましょう。

考えた後に「そんなことは思っていません」「治療のためにやっているだけです」のような強迫行為をしてはいけません。

 

最初は不安が強いかと思いますが、不安は時間とともに収まるし、何回もやっていくうちに考えてもそれほど怖さはなくなってきます。

 

他にも事前に不安なことをやったら具体的に何が起こるかを予想してみるのもよいでしょう。

「自分が何か病気になる」「不安や罪悪感に永遠に悩まされる」など。

予想通りになるかを試してみる感じでやるとよいです。

次第に実際には悪いことが起こらないし、不安が永遠に続くわけではないことが理解できるでしょう。

 

注意点としては「いつか何となく悪いことが起こる」など抽象的なものだと、身の回りでおきた小さな悪いことに結びつきやすいので注意しましょう。

また「怖いことは何も起こらないから大丈夫だよね」と周囲に確認したり、言い聞かせたりしないようにしてください。

安心させるようなことは練習効果が下がってしまいます。

 

一日に何度も練習し、毎日続けることで考えが浮かんできてもそれほど苦痛ではなくなってきます。

苦痛ではないため、結果的に強迫観念が浮かぶ頻度も少なくなりやすいでしょう。

このようにして症状が改善していきます。

 

 

自宅でやる時、お守りを目の前にした時、神社に行った時など状況によって難易度が変わってくるでしょう。

最初は難易度が低いと思えるところからやってみるとスタートしやすいでしょう。

また生活で困っているところからやってみると、困りごとが改善されやすいので練習のモチベーションになりやすいかもしれません。

 

どこからやっても良いですが、苦手はことは残さないことが大切です。

残しているとある程度改善して生活に支障が少なくなっても、ぶり返す結果となるので注意してください。

 

 

 

練習は神を冒涜することにならない

 

上記の練習方法を見てこう思った人はいませんか?

「これって本当に神様をバカにすることになるんじゃないかと抵抗感がある」

「信仰している宗教があり、練習することが信仰心を邪魔する結果とならないか」

 

これは信仰心がある方、特別信仰しなくても神への畏れがある人によくある疑問です。

 

結論としてはそんなことはありません。

むしろ信仰している宗教があれば信仰心の向上にもつながってきます。

 

想像してみてください。

あなたの友人から

「本心では思ってもいないのにあなたのことをバカと考えしまう。それを完全に否定しないとあなたから報復されるのではないかと考えてしまうんだ。それで生活が苦しくなっている」

と言われたとしましょう。

 

あなたはその友人がバカと考えなくなることや、完璧に否定することを望みますか?

望みませんよね。

その時「あなたの本心はわかっている。心配しないで」

と友人にいって、友人が「本当に?でもやっぱりあなたに報復されるのではないかと不安」

と何度も聞いてきたとしたら、あなたはどう思うでしょうか?

 

「自分のこと信用してないのかな。私のことをもっと信用してよ」と思いませんか?

 

このことは症状と同じようなところがありますよね。

 

神様は望んでもいないのに出てくる思考で悩んでいるあなたを責めるのだろうか?

生活に支障が出るまで悩んでいる人間に対して、完璧な強迫行為をしなかったという理由で罰を与えるのでしょうか?

あなたは神様をそのような存在だと思っているのですか?

多分違いますよね。

 

今回紹介した練習は、神様は自分の本心を理解しており、罰を与えるような存在ではないと信じていないとできないことと言えます。

 

ある意味強迫行為をしているということは、神様が罰を与えるような存在ではないと信用していないと言えるのかもしれません。

 

ですから、練習することは信仰心の向上につながってくると言えるのです。

このため信仰心のある方でも勇気をもって取り組んでもらえればと思います。

 

 

 

まとめ

 

神社などで罰があたるのではないかと不安な症状への対処法について紹介しました。

ポイントをおさらいすると以下の通りになります。

・あえて苦手な状況で恐れていることを考えたり実行したりする

・頭の中・行動で不安を打ち消すようなことをしたりしない

・この練習は信仰心のある人にとっては、信仰を深めていくことになる

 

実践することで不安な考えに振り回されない生活が出来るようになってきます。

やり方がわからない、うまくいかない時は認知行動療法専門家に相談してみてください。

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