2022.03.19 | 強迫性障害全般
簡単にできる!強迫観念を扱いやすくする3つのポイント
こんにちは。鈴木(komayamaco)です。
今回は誰でも簡単にできる強迫観念を扱いやすくなる3つのポイントについてお話します。
強迫観念を扱いやすくなることで、対策を考えやすくなったり、観念にとらわれにくくなりやすいです。
子どもに使うことが多いですが、大人でも使えますので参考にしてください。
①強迫観念に名前をつける
強迫観念を扱いやすくする方法の一つ目は「強迫観念に名前をつける」こと。
「太郎」「〇〇大魔王」「強迫さん」「OCD」とか。
名前はなんでもよいのですが、面白い方が役に立ちやすい印象はあります。
名前をつけることで何の役にたつのかというと「客観的に強迫観念を見やすくなる」のです。
例えば
「強迫行為をしなかったら悪いことが起こる」
と考えるのと
「太郎が強迫行為をしなかったら悪いことが起こるって言ってる」
と考えるのではちょっと違う感じがしませんか?
名前をつけるだけでも、強迫観念とちょっとだけ距離をとれた感じになりますよね。
「悪いことが起こる」と考えると
「考えていること=現実」と思ってしまいやすいのですが、
名前を付けることで
「考えていること=現実とは限らない」
と思いやすくなります。
そうすることで「太郎が言っていることはスルーしよう」など対策も考えやすくなります。
名前をつける方法は家族間の中で共有すると使いやすいです。
例えは親が「手洗いやめなさい」というと、
強迫症の子供が「手洗いやめたら病気になっちゃう」と反論し、
けんかになりやすいですよね。
それを強迫観念に名前をつけることを事前にやっておくと
「太郎が手洗いしなかったら病気になるって騒いでるんだ」
と強迫観念について客観的に話せることができて
「じゃ、手洗いしないで太郎を困らせようか」
など返せるので、強迫観念へ対処するためのコミュニケーションもとりやすくなります。
②絵を描いてみる
2つの目のポイントは絵を描いてみること。
強迫観念に実態があったらどんな感じなのかを絵にしてみましょう。
どんな形?どんな色?どれくらいの大きさ?など考えながらやってみてください。
どんな声か?どんな性格か?を考えてキャラを作ってもよいかもしれません。
こんな感じで名前をつけて絵を描くことでさらに客観的にみられるようになりやすいです。
絵が好きな方は試してみてもよいかもしれません。
③ユーモアをもつ
3つ目のポイントはユーモアをもつこと。
強迫を真面目にとらえようとすればするほど強迫観念が本当のことのように感じるものです。
強迫観念に逆らうことが「生きるか死ぬか」みたいな勝負になり、なかなか前に踏み出せなくなりやすいものです。
しかし、名前をつけたり絵を描いてみたり、少しユーモアを交えて強迫観念を見てみることで「また強迫観念が言っているだけなんだな」となり、強迫観念にとらわれない行動がしやすくなります。
強迫観念に悩まされた緊張した生活の中にユーモアがあることは、緊張感を和らげて視野を広くしてくれます。
まとめ
今回のまとめです。
強迫観念を扱いやすくするポイントは3つ。
・強迫観念に名前をつける
・絵を描いてみるのも
・ユーモアをもつ
子どもから大人まで簡単にできる方法なので試してみてください。
動画はこちら