2020.06.07 | 洗浄・不潔強迫
不潔強迫を改善する4つのポイント
こんにちは。鈴木(komayamaco)です。
不潔強迫はきちんと適切な対処をすればとってもよくなりやすいです。
曝露反応妨害法がとっても有効であることが実証されています。
強迫症の人なら曝露反応妨害法は一度は聞いたことがあるでしょう。
しかし、自分でやってみたけれどなかなかよくならなったという話をよく聞きます。
よくよく中身を聞いていくとやり方が不十分であることが多いです。
そこで今回は不潔強迫症を改善させる上での曝露反応妨害の4つのコツについて説明します。
自分で曝露反応妨害やっていても不潔強迫が改善しない理由とどうすればよいかその対策がわかりますよ。
動画バージョンはこちら
コツ① 手洗いを短くよりは「汚れに慣れる」
不潔強迫の人は手洗いが長い、または手洗いの回数が多いことで悩んでいる人が多いです。
そうすると手洗いを短くしよう、手洗いの回数を少なくしようと努力をします。
しかし、そのやり方だとなかなか改善はしないものです。
一度やりだすと止まらないのが強迫ですし、調子が良い時は短くなっても、すぐに元に戻ります。
不潔強迫を改善させる上で重要なことは「汚れ」への不安感に慣れていくこと。
「汚れ」に慣れていくことで手洗いをしなくても平気になってきます。
これが曝露反応妨害法です。
詳しくはこちらの記事
手洗いを短くする努力だけでは時間が経ってもなかなか汚れには慣れません。
汚れに慣れるから手洗いが短くてすむようになる、という感じの方がうまくいきやすいです。
また不潔強迫を改善するための具体的な手順がそもそもわからないって人はこちらを参考にしてください。
コツ② がっちりと長時間「汚れ」に触れる
汚れに慣れるためには「汚れている」と感じるものに触れることになります。
その時「指先でちょっとだけ触って我慢」みたいなことしていませんか?
それだといくら時間が経っても汚れた感じにとらわれているだけになります。
どうすればよいか?
がっちりと長い時間触りましょう。
例えばリモコンが苦手な場合。
リモコンを手全体にこすりつけるように触ります。それだけで終わらずそのままリモコンを持ち続けましょう。
リモコンを持ったままテレビをみてもよいかもしれません。
最初は気持ち悪くて何にも集中できないかもしれませんが、1~2時間もすれば嫌な感じは減りテレビに意識が向きやすくなります。
このように「きちんと苦手なものに触る」「長時間、触り続ける」ことがポイントとなります。
もちろんものによっては長時間触れないものもありますが、やれるものはやりましょう。
これを何度も繰り返すことでリモコンに触っても最初のような怖さはなくなってきます。
リモコンと同じように他の苦手なものに挑戦するとよいでしょう。
コツ③ キレイと汚いの境目をなくす
汚れていると感じているものに触っただけでは不十分。
よく苦手なものには触ったけれどその手でどこにも触らないようにしていることがあります。
不潔強迫の人はキレイしておきたい場所(聖域)があるんですよ。
聖域で多いのはベッド、洗濯した洋服、自分の顔など。
そこを「キレイ」にしているうちはやはり不潔感には慣れないです。
リモコンをベッドに置けないということはやっぱりリモコンは汚いと思っていることになるので
不潔強迫は「キレイと汚いの境目をなくしていく」ことが大事。
苦手なものに触ったらキレイにしておきたい場所に汚れを広げるようにしましょう。
リモコンを触ったら自分の顔や洗濯した服を触ってもよいでしょう。
リモコンをベッドにおいてみてもよいかもしれません。
コツ④ 手洗いや入浴後は「汚す」
また「リモコン触っても後で手洗いすればいいや」「入浴の前だけリモコンに触ろう」とするとうまくいきません。
「後でキレイになるからリモコンに触れる」ではリモコンの汚れには慣れません。
これについては手洗いや入浴をした後にリモコンなど苦手なものに触るようにするとよいです。
手を洗わないというよりは常に汚れている状態を作るという意識でやるとよいです。
まとめ
実際のところは手洗いを短くするなどの対処も必要ですが、まずは汚れへの敏感さを削りましょう。
そうすることで手洗いを短くしやすくなり生活が楽になります。
今回の4つのコツを意識して実践できると不潔強迫が改善しやすくなるので悩んでいる人は実践してみてください。