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不吉なことが頭に浮かんだら手洗いする強迫タイプの克服方法

こんにちは。鈴木です。

 

縁起強迫で手洗いしているタイプがいます。

不吉なことや嫌な人が思い浮かぶと手を洗う、嫌いな人が触ったものに触れない、

など。

 

不潔強迫の「聖域」のように同じように嫌なイメージや考えに汚染されたくない「モノ」「場所」がある人もいます。

 

手洗いの時間は短いけれど回数が多くなったり、触れないもや見られないもの、いけない場所が多くなり生活に支障をきたしやすいです。

 

基本的な治し方は不潔強迫と同じですが、微妙に違うところがあります。

悩んでいる人は実践してみてください。

 

 克服方法

 

怖いなら怖いことをする。

そしてその怖さに直面して慣らしていく。

強迫性障害を克服するための原則です。

不潔強迫の「汚さ」を「怖いこと」に置き換えてみるとわかりやすいです。

 

 

やることは3つ。

①怖いことをワザと引き起こす

②怖さを広げたくないモノ、人、場所に広げていく

③強迫行為はしない

 

それぞれ詳しく説明します。

 

 

① 怖いことをワザと引き起こす

 

まず何が怖いかを把握します。

手を洗うのはどんな時ですか?

 

・嫌な人の顔が浮かんだ

・怖いニュースを見た

・不吉な言葉や数字が浮かんだ

・嫌な人が使ったものを触った

・嫌な人がいった場所に行った

 

不潔強迫で言えば「汚れ」に当たります。

「何が怖いか」「何から逃げているか」をきちんと把握しないと治療はうまくいきません。

 

この怖さに慣れていくことが治療の中心です。

 

嫌な人が思い浮かぶのが怖いなら、ワザと考える、写真を持ち歩く。

文字や数字がが怖ければ、何十個と怖いものを書いていく。

声に出すのが怖ければ、何十回と声に出す。

触っていない場所にベタベタ触る、行けない場所にいく。

 

 

自分が怖いと思っていることに対して、必要以上に直面していきましょう。

 

 

 

 ②怖さを広げたくないモノ、人、場所に広げていく

 

手洗いをする縁起強迫のタイプは、怖さが広がっていくイメージの人がいます。

嫌いな人が触ったものに触れた手で他のものに触ると、嫌なイメージが広がっていくとか。

自分の部屋とか大事にしているものとかありませんか?

これはない人もいます。

 

不潔強迫の「聖域」と同じです。

①に触るなどして「汚れ」をつけ、触れないようにしている場所があれば、広げていきましょう。

世界中、24時間どこに行っても怖いものだらけにしていくことがコツです。

 

 

 ③強迫行為はしない

 

怖さをとる方法の一つが手洗いになっています。

強迫行為です。

 

手洗いと似たことで他にこんなことがあります。

・何かで拭く

・手をこする

・洗濯をする

・「大丈夫。何も起こらない」と考える

・「大丈夫だよね」と周囲に聞く

 

強迫行為はやってはいけません。

「少しくらいだから問題はないだろう」と考えやっていると何十年と悩み続けることになります。

 

 

 

 克服のコツは筋トレと同じだ!

 

実践していく上で知っておいた方がよいコツがあります。

筋トレと同じで地道な努力が必要です。

これがまた大変なのですが。

なかなか結果がでない人はこれをおさえておきましょう。

 

 

 強迫行為をしないだけでなく、不安なことに直面する

 

よく③の強迫行為をしないことに意識が向きがちです。

しかし、大事なのは①と②の怖さに慣れていくこと。

嫌なイメージを思い浮かべながら、やれなかったことをやってみるとか。

強迫行為を我慢しているだけでは良くならないので注意しましょう。

 

筋トレで言えば、食事制限だけして筋肉を鍛えることはしていないようなもの。

 

 

 自ら怖いことを引き起こす

 

不安に慣らすには自ら不安なイメージを引き起こすことが必要です。

「強迫観念なら、勝手に浮かんでくるから、自分から思い浮かべる必要がないのでは?」と考えがち。

必要なんです!

これがないと「強迫行為を我慢する」だけになり、不安に慣れていきません。

いつまでも不安を受け入れられず「不安な考えが浮かんだらどうしよう」と悩まされ続けます。

こちらの記事でも書きました。

強迫行為を我慢するだけではダメ 調子に左右されない方法とは

 

積極的に自分から不安に飛び込んでいく「攻め」の姿勢を保ちましょう。

 

筋トレで言えば「自然に歩いていれば筋肉が鍛えられるだろう」と考えて、進んで筋トレはしていないようなもの。

 

 

 何度もやる

 

数回やっただけでは良くなりません。

一度大丈夫でも、次はダメになることありませんか?

1回目よりも2回目が楽とは限りません。

何度も何度も飽きるくらいまでやりましょう。

 

筋トレで言えば、気が向いた時にだけ筋トレしても筋肉はつかないのと同じ。

 

 

 嫌なイメージを消そうとしない

 

「治ったら嫌なことが思い浮かばなくなりますか?」と疑問があるかもしれません。

嫌いなイメージを打ち消そうとして、ひどくなるのが強迫です。

だから考えないようになろうとしているうちは、ひどくなるでしょう。

考えてもとらわれないようにしていくことが大事ですよ。

 

筋トレで言えば「二度とケーキをたくさん食べたいと思わなくなりますか?」「2度と太らないのですか?」と言っているようなもの。

「考えない」ことはできません。

筋肉を維持するためには継続的な筋トレという行動が必要ですよね。

 

 

筋トレは一人でやるとだいたい挫折します。

筋トレが続かないタイプはジムに通っているつもりでカウンセラーと一緒に克服していきましょう。

カウンセリングの申し込みはこちら。

 

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