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強迫観念が出てきた時の対処方法

 

こんにちは。鈴木です。

 

強迫観念が出てくると、ついついすぐに反応して強迫行為をしてしまう。

強迫行為をひたすら我慢!

それも大事だけれどもっとやるべきことはないの?

そんなこと考えているあなたへ。

強迫行為をすぐにやってしまわないために、不安なことが浮かんだらやってみるとよいことがあります。

 

その一つは、自分が感じているものに気づいていく練習です。

最近、行動療法でよく使われる技法です。

強迫観念にとらわれていると、アタマの中や嫌な感覚だけに注意が向きがち。

早くこの嫌な感覚をとりのきた~い!と強迫行為をしてしまいます。

そんな時でも、息をする、見ている、聞いている、触っている、匂っている、などいろんな感覚が本当はあるはずですよね。

不安な時はそこに注意が向いていません。

この感覚に注意を向けていくのです。

すぐに強迫行為をやろうとすることを妨害しやすくなります。

方法は次の通りです。

 

強迫観念に囚われている時にやってみると良いこと

・どんな音が聞こえますか?部屋の音、外の音、時計の秒針、エアコンの音などを聞き取ってみましょう

・どんなものが見えますか?例えば壁の色は?どんな質感?どんな模様?

・何に触れていますか?椅子にすわっているなら椅子とおしり、背中の触感はどうですか?足の裏の感覚はどうですか?

・どんなニオイがしますか?周囲はどんなニオイがするでしょうか?

・呼吸はどんな感じですか?息を吸うとお腹がふくらみ、吐くとへこむ感覚に注意を向けます

 

強迫観念が出てきて、不安になったらやってみましょう。

どれくらいの時間やれば良いというものはありません。

しかし、数十秒やってお終い、にはならないようにしましょう。

 

この方法のポイント

気そらしではありません。

気そらしはもっと気になるようになります。

強迫観念や嫌な感覚はあってもよいのです。

観念と一緒に見ているもの、聞いているもの等を感じ取るようにしてまみしょう。

必死で他に注意を向けるというより、今まで注意を向けていなかった感覚に気づいていくって方がわかりやすいかも。

24時間呼吸してるって普段意識してませんよね。

 

あと大事なこと。

楽になるとか、嫌な感覚が消そうとする方法ではありません。

「これをやっても楽にならない」「強迫観念が消えない」は間違いなので気をつけてください。

 

不安な時でなくても練習できます。

座っている時、ゴロゴロしている時にやってみてください。

それぞれの感覚を一分ずつやっていってもよいかもしれません。

瞑想のイメージです。

 

もっと実践方法が知りたいって方はカウンセリングでご相談くださいね。

確認強迫の人が陥りやすいワナ

 

こんにちは。鈴木です。

 

確認強迫の人が気をつけた方が良いことがあります。

例えば鍵をかけたかどうかを「感覚があったか」で決定していませんか?

鍵をかけた感覚があるから確認しないでいられる。

一見良いように見えますが、落とし穴があるのです。

 

確認強迫は「感覚」がわからなくなりやすいのです。

ついさっき鍵をかけたことを見たのに自信がなくなった経験がありません?

そのような感覚があったかどうかを頭の中で確認し始めることもあるでしょう。

それは確認行為のきっかけになりやすいのです。

確認強迫が途中までよくなっているけれど、そこからなかなか良くならないって人によくあるパターンです。

決して記憶力が悪くなっているワケではないので。

 

だから確認しないで次の行動に移すことができたら大丈夫であった理由を探すことをやめましょう。

「鍵をかけたのを見た」

「鍵をかけた感触があった」

「鍵をかけた音がした」

こんな感覚があろうがなかろうが、確認してはいけません。

 

強迫の治療はあくまでも不安に慣れていくことがメインです。

感覚がない時に不安を抱えたままで次の行動に移すことがポイントです。

 

 

薬と認知行動療法、強迫にはどれくらい効果があるの?

こんにちは。鈴木です。

 

そもそも強迫性障害の薬物療法ってどれだけ効くの?認知行動療法って実際どれくらい効くの?という疑問がある人もいますよね。

 

信頼されやすい厚生労働省のホームページに書いてあるものをひろってみました。

よくお薬で出されるSSRIという抗うつ薬についてはこんな風に書いています。

 

SSRIなど第一選択の抗うつ薬に中等度以上の反応性を示す患者さんの割合は約50%と考えられています。

 

意外に効かないんじゃないか?って思いません?

飲んでもとりあえず中程度あたりまで症状が軽減するのは半分の人のみ。

それも治るというワケでじゃないんですよね。

半分の人は飲んでも効果が薄いワケです。

まぁ、半分の人は多少マシになるのかぁという見方もできますが。

 

 

で、薬をやめたらどうなるかというと・・・

 

薬物が奏効しても、自己中断などで服薬が途絶えた場合落ち着きのなさや悪心などSSRIの離脱症状に注意を要するとともに、再発率が70~90%と高率であることから十分な服薬アドヒアランスが維持されるよう配慮することも大切です。

 

薬をやめたら70~90%がまた症状がぶり返すし、長い間のみ続けなきゃいけないってこと。

これって・・・かなりの人がずっと薬を飲み続けて病院に行きつつづけないということになるのでは?

それって治しているというか、抑えているだけって感じ?ってなりますよね。

では、認知行動療法はどうかというと・・・

 

60-90%に何らかの改善をもたらし、そのうち75%では、その有効性が長期的に維持され、さらに薬物療法のみの場合に比べ、高い再発防止効果が期待できます。

 

とまぁ、薬と比べ改善率・再発率も薬と比べてすぐれています。

ですから、強迫性障害の人は認知行動療法をやらない手はないんです。

 

 

そんな認知行動療法もおいしいことばかりではなく・・・

認知行動療法は、より有効性が高く効果の持続性や再発予防に優れますが、導入やアドヒアランスには、患者さんの状態や動機づけの程度などが大きく関わり、その効果は治療者の経験や技量にも影響されやすいという問題があります。

 

難しい単語が並んでいますが、簡単に言うと

「とっても有効な方法なんだけど、患者さんがものすごくやる気がないとできないし、治療者のウデしだいでも大きく変わる」ということ。

 

薬をネガティブ目に書いていますが、効く人には効きます。

でも、飲んでも治らない人もいるのに、ずっと同じ治療ばかりしているのは望まないことでしょう。

 

この情報って普通にネットに載っていることですが、一般の人にはどれが正しい情報でそうでないかって知ることが難しいんですよね。

病院でもほとんど教えてくれません。

 

自分の受けている治療がどの程度の効果が期待できるのかをきちんと把握しておきましょう。

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