2015.04.01 | 強迫性障害全般
自分の顔が醜いから整形したいー身体醜形障害とは
こんにちは。鈴木です。
最近、診断基準が変わり、強迫性障害の仲間に「身体醜形障害」が加わりました。
「強迫関連障害」の一つです。
数年ごとに診断基準って変わるんですよ。
病名なんかも。精神科領域って目に見えないから診断って難しいんですよね。
さてこの「身体醜形障害」とはなに?について。
美容整形するともっと悪化する!
自分の容姿が醜いのでは?と極端に考えて、生活に支障をきたす病気です。
他人から見るとだいたいフツーに見えるのですが、本人は気になって仕方がない。
「鼻のあたりがちょっと変な気がする・・・」とか。
気になるので、マスクしたり、帽子かぶったり、メイクをしたりして、隠します。
家族と周囲に「変じゃないよね」といって何度も確認。
鏡を一日に何度も見て、出かけるのに時間がかかることも。
このあたりは強迫性障害と似ていますよね。
見た目が気になるため、たどりつくのが美容整形。
これがまたやっかいで、美容整形をしても満足することはありません。
もっと「あれも変、これも変」と、どんどん整形したくなります。
こうして外出することができなくなり、生活に支障が出てきます。
私の印象では「わかっているけれどやめられない」って人は強迫性障害の人より少ないかなぁと。
「絶対、自分は醜いって!」と思っている人が多いんですよ。
治療法はやっぱり認知行動療法
治療方法は認知行動療法が効果的といわれています。
どんな風にやかといえば、強迫性障害の治療と一緒。
不安に慣れていく練習です。
まず不安でやっていることをやめていきます。
気になることを隠すのをやめたり、家族に確認することをやめたりします。
当然、美容整形はやめましょう。
時々、美容整形やってお医者さんが「整形すれば治る」なんて書いているサイトがありますが、そんなことはないでしょう。
このことを家族も知っておく必要があります。
「整形したら治るって言っているから」といって、整形をすすめたり、お金を出してあげたりしてはダメです。
一時的に安心しても、あとでもっとひどくなります。
あとは、避けていたことに直面する練習です。
だいたい人目を気にしているので、人ごみとかそういうところでの練習になります。
本人に病気だって自覚がないと、治療が難しくはなるかもしれません。
できるだけ早めに治療していきましょう。
症状が「私とあてはまる!」って人は相談してくださいね