2015.12.05 | 強迫性障害全般 確認・加害強迫
私はこうして強迫性障害が良くなった!本人インタビュー
こんにちは。鈴木です。
本当に強迫性障害は良くなるの?
どんな風にして良くなっていくんだろう?
良くなったらどう思うんだろう?
こんな疑問には、やはり良くなっているご本人から聞いたほうが説得力ありますよね。
良くなっていった方にインタビューしてみました。
まだ治療の途中ですが、ご本人からの了承が得られましたのでご紹介します。
帰宅するのに確認で何時間も帰れなかった日々
Cさんは、数年前から車に乗っていると「誰かにぶつかったのでは」と考えて、現場に戻るようになっていきました。何度戻っても安心できず帰宅するのに何時間とかかっていました。
車で戻ると不安になるため歩いて確認しにいくように。そのうち歩いていっても「自分が邪魔をして車が事故にあっているのでは」と、確認するように。
帰宅すると車のへこみを確認。そして事故があったかどうかネットや新聞で確認。
道を歩いていても「誰かを突き飛ばしたのでは」と階段やエスカレーター、駅のホームなどを確認。特にお年寄りや子どもとすれ違うと不安で仕方なかったそうです。
自宅ではコンセント、水道、鍵の確認で外出に時間がかかっていました。
カウンセリングの経過
カウンセリングでは、基本的には頭の中では最悪のストーリーを考えながらその場を立ち去ることをしていました。
「誰かにぶつかったのでは」と不安になったら「ぶつかった」と考えてその場を立ちる練習。
道を歩くときは、人にぶつかるかもしれない不安になれるために大きく手をふって歩く、駅のホームを歩く、人混みを振り返らず歩くことをします。
少しずつやれるようになってきましたが「なかなか良くなっていない気がする」と自分ができているところを意識しにくい様子でした。
時々、強迫がぶり返すこともありましたが、車を運転しても戻らなくなり、道を歩いても戻ることは大分少なくなりました。
まだ戻ってしまったり、車のへこみをチェックしたりすることはあるものの、8ヵ月後には好きなことをやれるようになっています。
行動療法をやった感想
本人にインタビューしてみました。
どうして行動療法やろうかと思ったのですか?
Cさん:相談するまで5年くらいかかっていて。ホームページとかみて・・・素人なもので具体的なところがわからなくて。一人でやってちゃダメだこりゃと思って。
あとクリニックとかは多いじゃないですか。遠くにはあったけれど電話でやっていただけたのは助かった。
最初自分でやろうとして、確認してしまった日に×つけたりしていた。そしたら×ばっかりに(笑)
治療はきつかったですか?
Cさん:思ったほどでもないですね。車でぐるぐるしたり、歩いて戻ったりしたことがなくなったんで楽です。
もうちょっとやらなくちゃいけないんだろうけど。避けることがなくなってきたかも。
以前はどんな感じだったのですか?
Cさん:車が不安になると確認するために昔はタクシーのって確認してなにやってたんだろうって。ガスとか水回りにいると動けなくなってたんで。見てダメなのに「ちゃんとしまってるかなぁ」ってみていました。今は何でそんなことをしていたがわからなくなってきました。
行動療法やってよかったなぁと思ったところは?
Cさん:(確認が)面倒くさいなぁって思えたのがうれしいんです。確認したいときはあるんでけど、ほかのこと次の瞬間考えだして、ちょっとすると(確認衝動が)なくなってきている。
あと落ち込まなくなりました。確認やったあと落ち込んだんですけど、カウンセリングでアドバイスされたように「こんなことあるよ」って思うことをしてみたら「気にしないって」思うようになりました。
コツコツやってきましたもんね。
Cさん:ちょっと足らないようなきがしますけどね。完璧じゃないけれど楽にはなりました。母親にも「いい感じになってきたね」って。
強迫性障害は良くなります!
Cさんは、ちょっと確認が残っています。もうちょっと練習が必要ですが、治療を始めた頃と比べると全然違うことをご本人も自覚しているようです。
行動療法について「思ったよりつらくなかった」と言っていますが、勇気が出なくてできないことなどもありましたので、大変なこともあったかと。
それでもコツコツやっていったので良くなってきました。
これから治療しようとしている人、治療中で頑張っている人も、コツコツやっていってくださいね。
こちらも良くなった人の感想です。洗浄・不潔強迫の方です。参考にしてください。