2015.11.22 | 確認・加害強迫
確認しなかった後、本当に何かあったらどうするの?
こんにちは。鈴木です。
確認強迫の方からよくある質問です。
不潔強迫や縁起強迫の人も参考になるかと。
確認(強迫行為)しないで本当に何かあったらどうするんですか?その対処法を教えて下さい。そうじゃないと不安です。
何かあった時の対策を考えてるつもりが確認になってませんか?
鍵を確認しなくてもし本当に泥棒に入られたらどうするのか?
書類を確認しないで本当に大事なところを見逃していたらどうするのか?
本当にそうなったらどうするのか?をきっちりしてから挑戦しよう!ではダメなんですよ。
この質問自体が安心感を求めて確認しようとしている可能性があります。
この裏には「何かあっても100%大丈夫だって保証してください。そうじゃないと不安で挑戦できません」ってメッセージがあるっぽいです。
「万が一」を恐れて100%保証を求めているのが強迫。
理屈の上では「起こらない」ってことを証明なんかできないのです。
考えても「じゃぁ、この場合は?」などいくらでも不安なんか出てきます。
永遠に安心できることはありません。
ってことは、ずっと強迫に挑戦できないか、やれたとしても逃げながらの挑戦となります。
「本当に何かあったら困るから○○回は確認しよう」「フツーの人でもこれくらいはするから」とか。
このやり方は逃げながらの挑戦なので中途半端にしかよくならず、調子によって左右される生活となります。
多くの人が陥りやすいところです。
黄色信号は突っ込め!
結局、何かあったらその時考えるしかないんですよ。「そんな風に考えられない」って思いますよね。
ではどうすればよいか。
よくある誤解があって、確認強迫の練習ってのは「確認しなくても何も起こらないってことがわかる」ということではありません。
何かあるかもしれないし、ないかもしれないことを受け入れていくことが練習となります。
心の黄色信号は突っ込んでいきましょう。
ぶつかった時はその時考えるって恐怖ですよね。
その恐怖に慣れていくことで「何かあったらそのときに考えよう」に変わっていけるのです。
不潔強迫とか縁起強迫の人も一緒ですよー。