2015.03.08 | 確認・加害強迫
確認しなかったら本当にミスをした!強迫観念が実現した時はどうすれば良いの?
こんにちは。鈴木です。
確認強迫では確認しない練習をしていきます。
ここで疑問が出るかもしれません。
本当に確認しないで何か起こったらどうするの?
まぁ、ほとんどの場合それが強迫観念なんだからそれでもやりましょう!その時考えましょう!ってことになります。
しかし、強迫観念であったことが本当に起こることもあります
だって人間のやることなんでミスってあるもんですから。
その時の対応について。
不安なことは本当に起こることだってある!
私はいつも玄関のカギを閉めたかどうか記憶がありません。
多分自動的になってるんですよ。
「さっきしめたかなぁ」って思っても戻らないようにしています。
でも実際に玄関が閉め忘れていたことがなかったか?と言われればあります。
何もなかったのですが「やってしまった」と不安になります。
その後多少気をつけるようにはなりましたが、何度も確認することはしていません。
仕事での失敗もそうです。
以前、確認強迫の方で事務作業を何度も確認してしまう人がいました。
もちろん確認しない練習をしていたのですが、ある時本当にミスがありました。
指摘され怒られたことで多少ヘコんだようです。
それでも確認しない練習をすることで、改善していきました。
大丈夫なことがわかるより、不安に慣れていくことを優先しましょう!
ここで共通しているのは例え実際に不安なことが起こっても必要以上に確認しないでいること。
「確認しなくても何も起こらないんだ」ってアタマでわかろうとしていると、実際に起こった時に「やっぱり確認はするべきだ」ってなります。
実際にミスをしたとしても、そのまま確認をしない練習をやり続けましょう。
克服の基本は不安に慣れることです。
不安でもやっていくうちにそれほど気にならなくなってきます。
大丈夫かどうかは本当にわかりません。
可能性としては少ないかもしれませんが、リスクも当然引き受けるってことが必要なんですよ。
「大丈夫なのがわかっているから確認をしない」では治療になりません。
強迫の治療はアタマで「確認しなくても大丈夫だ」とわかるより、不安に慣れていく練習と考えた方がこのような事態では有効です。
練習を続けていった結果、最後には意識しなくても「まぁ、大丈夫かな」と思えることはありますけどね。
そんなリスクをとることできない!って思ったあなた。
あなたは毎日リスクを引き受けながら生活しています。
だって突然隕石が落ちてくるかもしれないんですよ。
大変だ!地下シェルターにずっといなきゃ!ってなってませんよね。
隕石ががどうなるかわからないリスクをとって毎日生活しているのですよ。
何もリスクをとりたくないとなれば、強迫に囚われた生活になります。
リスクをとらないのが、一番のリスクではありませんか?