2015.04.18 | 強迫性障害全般
白黒つけないことが強迫克服のコツ
こんにちは。鈴木です。
強迫性障害の治療って、グレーさを受け入れていく練習みたいなもんです。
100%安心できない、すっきりしない、完全な自信がない、記憶が曖昧・・・。
白か黒かに無理矢理はっきりさせようとします。
しかし、白黒はっきりなんていくらやろうとしてもできないもの。
「さっき確認しけど、もしかしてちゃんと確認できていなかったのでは?」
「ウィルスがどこについているかなんてわからないからすみずみまで洗わないと・・・もしかしてここにも!?」
こんな感じで「もしかして」といくらでも最悪のことを考えます。
理屈としても「『ない』ことを証明する」ことはできないんです(悪魔の証明っていいます)。
だから強迫行為がやめられなくなるのです。
よくよく考えれば安心なんてできないかもしれないけれど、グレーのまま行動しちゃえっていうのが治療になります。
例えばこんな感じで。
・記憶が曖昧だけど鍵は確認しない
・安心とは言えないけれど手を洗わずにいろんなものに触っていく
・すっきりしないけれど中途半端な感覚に慣れていく
白黒はっきりできないことを受け入れよう
グレーのままだと、こう言いたくなりませんか?
「リスクはゼロにしたい」
「万が一大変なことが起こったらどうするの?」
「そんなことになったら絶対後悔しそう」
ここでも白黒はっきりさせたい!って思っちゃってますよね。
リスクはゼロにできないことを受け入れていきましょう。
で、お医者さんやカウンセラーにこれを言いたくなります。
「怖いことは起こらないことを保証してくれたら挑戦します」
これも白黒はっきりさせようとしてますよね。
100%何も起こらないことを保証せよ、と
確認行為でアウトです。
100%の安心を求めるのは強迫のもと。
グレーに慣れていきましょう。