2015.11.29 | 強迫性障害全般
病院で行動療法を受けたいと相談した時によくある話への対応
こんにちは。鈴木です。
強迫性障害になった時に病院に行く人が多いと思います。
行動療法が一番有効な方法であることは研究で明らかになっていて、欧米では第一選択肢の治療法です。
しかし、日本ではなかなか行動療法受けられません。
病院に行ったら今の自分にとって最適な治療を選択してくれるだろう、ってのは実は微妙なんです。
強迫性障害の治療方針は行動療法をやっているところと、そうでないところでは大きく違います。
誤解を恐れずにいうなら、治療者の好みで治療方針が決まることが多いですね。
では、行動療法をやりたい!と思うと病院ではどのような受け答えをされることが多いのか?
実際に病院に行っているOCDのLINEグループ(OCDサロン)の皆さんにアンケートを取ってみました。
行動療法はダメと言われる
「行動療法が嫌いだから」「行動療法では良くならないから」「あなたには合わないから」って説明を受ける人がって結構多いと聞きます。
このように話す医療関係者は100%行動療法を専門的にやったことはありません。
当然行動療法で治した経験がないから、このように説明するのだと思います。
これはカウンセラーの中でも結構いるんです。
同業者から「強迫の人に行動療法やったけどうまくいったことがないんです」って相談されることもありますから。
「合わない」と言われた人でも、やってみると治ったってこともたくさんありますよ。
要はやり方と実行次第なんですよ。
あと行動療法をきちんとやっているカウンセラーと一緒に仕事をしたことないのでしょう。
一緒にやると治っていくのを見られるので考えが変わる医療関係者もたくさんいます。
世界中で結果が出てる方法なので。
私もあるベテランのお医者さんと一緒に強迫の人を治療していったとき「こんなに短期間でよくなるのみたの初めてだよ。本当によくなるんだね」って言われたこともあります。
行動療法嫌いの医療機関では、行動療法について正しい知識を得られることはないため、薬が希望じゃない人や、薬で良くならない人は、他でカウンセラーを探しましょう。
子どもには行動療法はできないと言われる
強迫性障害の行動療法は子どもにも有効なことがわかっています。
このためできないというのは間違い。
発達障害の子はできないという人もいますが、それも間違いです。
知らないか、治した経験がないだけです。
ただ子どもが乗り気でないのに、行動療法を無理やり受けさせようとしても難しいでしょう。
あと、なかなか勇気が出ない人もいますしね。
「あんなところ2度といくか!」となります。
親がまず行動療法について説明を受けにいって、やり方を教えてもらうなどした方が良いです。
まずは薬で落ち着かせてからと言われる
薬で落ち着かせてからがよい人もいるのは確かです。
しかし、行動療法は軽い人しか効かないと思っている医療関係者も多いです。
重めの人でも行動療法でできることはあります。
落ち着くかどうかというより、本人がやろうとする意思があるかないかの方が重要かと。
行動療法だけでよくなっていく人がたくさんいるのも研究でわかっています。
でもそこは教えてもらえません。
何も言われない
行動療法やってますよ、ってホームページに書いてあるけれどすすめられないってことあります。
複数お医者さんやカウンセラーがいる場合、行動療法やっている人にあたらないことがまず考えられます。
あと本を書いているような人もでも、本人は実際あまり行動療法やっていないってことも。
一応、自らどうかと聞いてみるとよいと思います。
でも、この変も好みが影響しているような気がします。
受けようと相談しても、受けることを勧められることは少ない
話を聞いていくと、行動療法について正しい説明を受けるのも苦労があるんだなぁという印象です。
せっかく行動療法受けたいと思っても、すすめられることが少ないですね。
日本ではどうしても薬をだけの治療になりがち。
しかし、薬が効かない人が多いのも事実。行動療法だけで良くなっていく人もたくさんいます。
強迫性障害は行動療法で改善する病気の代表格と言われています。
簡単に治るということではないですが、やればやるほど良くなります。
自分には得たい未来があるんだ!つらい治療法でも受けれるんだ!って覚悟があれば、行動療法を受けるタイミングかと。
それなのに患者さんの側が正しい知識をもっていないと一生行動療法にたどり着かないこともあります。
薬で行き詰まりを感じたら行動療法をやっているお医者さんやカウンセラーに一度相談してみるのも一つの手です。