2015.09.06 | 強迫性障害全般
本当に良くなってる?強迫の程度別アドバイス
こんにちは。鈴木です。
行動療法をやって、強迫を良くする練習をやっている。
ちょっと良くなったけれど、どこまで良くしていけばよいのか? 治るってどんな状態?って思いませんか?
色々ありますが目安の一つはこれ。
強迫の重症度をはかるテストをやってみることです。
点数別アドバイスをします。
17点以上の人は、コツコツ練習を続けましょう
17点以上の人は軽くなったとしてももう少し治療していく必要があります。
まだまだ強迫にとらわれているハズです。
例えば5時間シャワーをしていた人が1時間になった。
「まぁ、長いけれど以前よりマシだし一時間くらいならフツーの人もいるからいいよね」
と思いがち。
このままではすぐに悪くなります。
できるところをコツコツ練習しましょう。
8~16点の人は調子で再発のリスクは結構ある
このあたりの点数の人は良くなったけれど、気をつけた方が良い人
この時点で大分軽くなって生活に支障があるのは少なくなっているハズです。
しかし、この点数の人でも(特に16点近くの人)火種はあるような状態。
ソコソコ気になっていますよね。
もう少しやっていかないと囚われからなかなか抜け出せないし調子に左右されます。
何かきっかけがあるとすぐに悪くなるので、もう一歩すすみましょう。
どこをどうしていいかよくわからない!って人はこちらの質問を自分にしていきましょう。
・何か回避しているところはありませんか?
・アタマで「大丈夫」って思えるものを挑戦したけれど、「これはダメ」と思うものを残しているのではありませんか?
・以前よりマシになったから「フツーの人でもこれくらいやっているから、何が悪いの?」って思っていませんか?
0~7点の人は、再発予防を中心に
7点以下になるまでやると強迫から回復したといえるでしょう。
ただし、再発予防のためにも時々練習はやった方がよいです。
不潔強迫の人であれば、苦手だったものに触ったり、手はあまり洗わないでいる生活のままにすると再発を防ぎやすくなります。
また時々日常生活がいつもと同じパターンになりすぎないようしましょう。
生活は同じことの繰り返しだと楽なのですが、日常生活が儀式のようになり強迫的になるかもしれません。
どこまで治療しますか?
どこまでやるかは自分次第です。
もちろん7点以下までやることが理想。
「行動療法やって一度良くなったけれど、すぐにまたダメになった」って人の多くはそこまでやっていない人がほとんどなんですよ。
「治ったら好きなように手洗い・確認していいのかな?」って思っている人はあまり良くなっていない印象です。
回避していればそのまま自分に強迫症状として返ってくるのです。
再発のリスクをどうみるか?このままでも本当に良いのか?じっくり考えてみてください。