2014.12.07 | ブログ 強迫性障害全般
強迫観念が出てきた時の対処方法
こんにちは。鈴木です。
強迫観念が出てくると、ついついすぐに反応して強迫行為をしてしまう。
強迫行為をひたすら我慢!
それも大事だけれどもっとやるべきことはないの?
そんなこと考えているあなたへ。
強迫行為をすぐにやってしまわないために、不安なことが浮かんだらやってみるとよいことがあります。
その一つは、自分が感じているものに気づいていく練習です。
最近、行動療法でよく使われる技法です。
強迫観念にとらわれていると、アタマの中や嫌な感覚だけに注意が向きがち。
早くこの嫌な感覚をとりのきた~い!と強迫行為をしてしまいます。
そんな時でも、息をする、見ている、聞いている、触っている、匂っている、などいろんな感覚が本当はあるはずですよね。
不安な時はそこに注意が向いていません。
この感覚に注意を向けていくのです。
すぐに強迫行為をやろうとすることを妨害しやすくなります。
方法は次の通りです。
強迫観念に囚われている時にやってみると良いこと
・どんな音が聞こえますか?部屋の音、外の音、時計の秒針、エアコンの音などを聞き取ってみましょう
・どんなものが見えますか?例えば壁の色は?どんな質感?どんな模様?
・何に触れていますか?椅子にすわっているなら椅子とおしり、背中の触感はどうですか?足の裏の感覚はどうですか?
・どんなニオイがしますか?周囲はどんなニオイがするでしょうか?
・呼吸はどんな感じですか?息を吸うとお腹がふくらみ、吐くとへこむ感覚に注意を向けます
強迫観念が出てきて、不安になったらやってみましょう。
どれくらいの時間やれば良いというものはありません。
しかし、数十秒やってお終い、にはならないようにしましょう。
この方法のポイント
気そらしではありません。
気そらしはもっと気になるようになります。
強迫観念や嫌な感覚はあってもよいのです。
観念と一緒に見ているもの、聞いているもの等を感じ取るようにしてまみしょう。
必死で他に注意を向けるというより、今まで注意を向けていなかった感覚に気づいていくって方がわかりやすいかも。
24時間呼吸してるって普段意識してませんよね。
あと大事なこと。
楽になるとか、嫌な感覚が消そうとする方法ではありません。
「これをやっても楽にならない」「強迫観念が消えない」は間違いなので気をつけてください。
不安な時でなくても練習できます。
座っている時、ゴロゴロしている時にやってみてください。
それぞれの感覚を一分ずつやっていってもよいかもしれません。
瞑想のイメージです。
もっと実践方法が知りたいって方はカウンセリングでご相談くださいね。