2015.06.01 | 強迫性障害全般
強迫性障害の認知行動療法はこんな流れです
こんにちは。鈴木です。
認知行動療法ってどんな風にカウンセリングが進んでいくの?
カウンセラーはどんなことしてくれるの?
私のところに限らず、病院やカウンセリングルームでは何をやるか不安・・・って思いません?
実際のところは患者さんによっても違うし、カウンセラーによってもそれぞれです。
でもなんとなくこーんな感じなんだなぁ~って少しでも流れがイメージできると安心ですよね。
強迫性障害の認知行動療法の流れを書いてみました。
会ってお話する一般的なカウンセリングの流れですが、当オフィスの電話・スカイプカウンセリングでも同じようにすすみます。
①病気の事、環境のことなどを聞いていきます
最初はこれまでの経緯を聞いていきます。
いつ頃から、どんなことが気になってきて、どんな風に悪化してきたか。
家族は?親戚関係で心の病気の人は?他に病気したことは?とか。
この辺りの情報ってある程度きちんと聞いていかないといけないのですよ。
詳しく聞いていかないとその人に合っていない練習方法になってしまったり、実は他の病気では?ってこともあったり。
時々、メールだけで相談したい!って人もいますが、メールだと細かい情報がわからないので、一般的なアドバイスしかできません。
きちんと治療するときは少なくとも一回目はお話をした方がよいです。
カウンセラーによっては、これだけで初回のカウンセリングが終わることもあります。
②認知行動療法ってこんな感じですよーって説明
強迫性障害ってこんな病気ですよ~、認知行動療法がありますよ~、こんな風にすると良くなるんですよ~、って説明します。
これは資料があれば資料を使って説明したり、口頭で説明したりします。
ある程度の情報は本を読めば得られますが、実際のところはどうなのさ!ってことは専門家に聞かないとわからないこともあるでしょう。
③どこから練習していく?って作戦会議
認知行動療法をやることが決まったら、どこから始めていくか?って相談に。
典型的なのは、怖い状況と怖さの度合いをリストアップしていって、できそうなところから練習していきます。
リストアップは宿題になることが多いんじゃないかなぁ。
場合によってはリストアップなしで「こんなことやってみましょう」ってこともあります。
強迫性障害は話していても良くならないので、不安を克服する練習をしなくてはいけません。
基本はカウンセリング以外の場で練習していくこととなります。
なかなか勇気が出ない、どうやってやるのかよくわからないって人の場合は、カウンセラーと一緒に練習していくこともありでしょう。
ここまでを数回かけてやるカウンセラーさんもいます。
私は初回~2回目のカウンセリングでここまでお話をすすめることがほとんどです。
④練習&報告&アドバイス
どちらにしろ、宿題みたいな感じのものが出るのでやってみることとなります。
次のカウンセリングで「うまくいった!」「全然だめでしたー」とか結果を報告するんです。
やってみると疑問点がでてくるでしょうから、わからないところをカウンセラーに聞いていくとよいでしょう。
「次はこうしましょう」「ここはこういう風にするといいよ」とかカウンセラーからアドバイスがあるかもしれません。
で、宿題が出て、次回報告して・・・の繰り返しとなるでしょう。
カウンセラーはコーチやトレーナーのようなもの
スポーツ選手のコーチやジムのトレーナーのような役割をカウンセラーがしていく、ってイメージがフィットするかもしれません。
方向性を示したり、練習メニューを一緒に考えたり、客観的に見てアドバイスしたり、スランプになったときは支えたり。もちろん練習以外の悩み事もOK。
ジムのように一人でやると挫折するから、トレーナーをつけるって人もいますよね。
トレーナーがいないと、ついつい練習をさぼりがちになります。
それを防いでくれる役割もあるでしょう。
だいたいはこんな流れです。
今までカウンセリングを受けたことがない人は参考にしてください。