2015.06.27 | 強迫性障害全般
強迫性障害が良くなる人・良くならない人
こんにちは。鈴木です。
「強迫性障害の人で早く良くなる人はどれくらいで良くなります?」
「行動療法を受けても良くならない人はいますか?」
強迫性障害のLINEグループ(OCDサロン)で出た質問です。
OCDサロンはこちら。参加したい人は無料ですからお気軽に。
いろんな人から聞かれることなので書いてみようかと思います。
やってしまえば意外と強迫は良くなっていく
え~!本当ですか?って言われますが、症状によるものの良くなる人は2~3週間で日常生活に支障がなくなり、一ヶ月程度でカウンセリングを終えられる方はいます。
結構重い強迫の人でも洗浄・不潔強迫の人は特に。
もちろん、簡単に治るって意味ではありませんよ。
それなりにきつ~くやってもらった場合です。
長期間悩んでいる人でも良くなることがわかっています。
私も何人もそのような人たちを見てきました。
ですから「絶対早く良くなりたい!」「この夏は強迫抜きですごしたい!」って、明確な目標と覚悟があれば十分早く良くなることは可能です。
やりとげた人からは「最初からやっとけばよかった」って言われます。
「そんなのできない」って人は、少しずつ練習していくことになります。
その場合は、ソコソコ時間がかかります。
「ソコソコって?」については、「どれだけ自分がやれるか?」にかかってきます。
もちろん、克服方法を間違っていない場合ですけどね。
やらなきゃ良くならない!
強迫性障害には行動療法が有効ですが、受けたからといって良くなるわけではありません。
どんな有名なカウンセラーや精神科医のもとにいっても、やらなければ良くならないのです。
「ちゃんとやったのに良くならかった」って人は私の印象では少ないです。
そういう人が実際にいるとしたら大きく2つ考えられます。
①カウンセラーや精神科医がマズイやり方をしている
②指示された内容を最後までやれていない(途中で手洗いをして汚さに慣れていない、良くなりきらないところで治療をやめた、など)
①の場合は治療者ときちんと話し合うか治療者を変える、②の場合は治療をやり通す、を考えてみては。
実際に一番多いパターンは「勇気が出なくてやれない」こと。
行動療法をやる必要性はわかっている。
やりたいと思っている。
克服すれば楽しい生活がまっているのもわかっている。
でも・・・って。
こればっかりは、やるかやらないか?になってしまいます。
思いきってやれた人に
「あんなに怖がっていたのにどうしてできたんですか?」って聞くと
「もう・・・えいや!ですね」ってよく言われます。
エイヤ!ですよ。これしかない。
ある程度行動を起こしやすくする方法はあります。
でも最後は「えいや!」と理屈では説明できないところなんでしょう。
良くなる人と良くならない人って紙一重。
一歩でも半歩でも良いから前進しようとしているかどうかです。