2015.03.17 | 強迫性障害全般
強迫を克服するには何から始めていけばよいの?
こんにちは。鈴木です。
強迫性障害の行動療法的な治し方はだいたいわかった。ではどこから始めていけばいいの?って人のための話。
ここも迷うところかなぁと思います。
行動療法の基本的なやり方については過去の記事を読んでくださいね。
不安場面を考えてみよう!
まずは不安場面をリストアップしましょう。
不潔強迫の人であれば、①触りたくないところ②キレイにしておきたい場所をリストアップします。
リストアップしたものの不安の強さを0(全く怖くない)~100(絶対嫌だ)で点数をつけましょう。
この点数に細かくこだわる必要はありません。
だいたいの怖さランキングがわかれば良いという程度でいいです。
確認強迫であれば、玄関の鍵、コンセント、ガス、人ごみで歩く、など確認しなかったら怖い場面をリストアップしてください。
他の強迫でも同じようにやってみましょう。
どこから始めるか決めよう!
よく教科書に書かれているのは不安の強さが50くらいからが良いと言われています。
不安が弱すぎると練習にならないし、強すぎると怖くてできないし。
しかし、実際のところは50にこだわる必要はありません。
不安の小さいところからやれば、やりやすいメリットがあります。
一方で時間がかかるため、長い間悩むデメリットがあります。
不安の大きいところからやれば、治るのが早いです。
一方で練習する時に直面する不安の大きさは大です。
ここをおさえておき、好きなところから練習をやりはじめてOKです。
好きなとこっていわれてもわかんない!って人は次の質問をして総合的に考えてみてはいかがでしょうか?
どれくらい早く治りたいか?
どこからだったらやりやすいか?
どの部分から優先的に良くしていきたいか?
実際練習をはじめてみた後は?
うまくやれたら、一回で終わらず何度もやりましょう。
あきるくらいやるのがコツです。
うまくやれない時は難易度を下げてやってみましょう。
中途半端にやるより低いハードルをきちんとやる方が改善していくものです。
あきらめないでください。一歩でもすすむことが強迫から脱出することにつながります!