2015.01.18 | 強迫性障害全般
強迫の不安が下がらない理由―不安は上げるの正解だった!
こんにちは。鈴木です。
強迫性障害の治療本を読むと、例えば「玄関ドアの確認をせずにそのまましておいたら、不安は高まるけれど時間とともに不安は下がっていく」と書いていることが多いです。
しかし実際には「不安は下がらない。何日経っても不安です」と訴える人もいます。
これはどういうことなのか?どのようにすればよいか?について。
不安が下がったかどうかを確認してはいけない
「何日間も不安が下がらない」って人は、下がらないというより不安を思い出す回数が多いのです。
どんな不安な人でも24時間ずっと同じ強さの不安でいるわけではありません。
気が緩む時間はあるけれど、それが意識されず「ずっと不安なんだ」と解釈しています。
だから実際のところは不安は下がっているのですよ。
あと不安が下がったかどうかを確認・意識していることが原因の一つ。
「不安が下がったかどうか」を意識すると、不安は強くなりやすいんです。
不安なことを思い出しますからね。
「行動療法やっても不安なんです。どうすれば良いですか?」と何度も確認してくる人によくあるパターンかも。
不安は下げるのではなく上げていくことが大事!
「不安が下がらない」「ずっと不安」ってタイプは不安を下げようと考えないことが大事です。
では、どうすればよいか?
不安を上げて不安に慣れていく練習と考えましょう。
筋トレのイメージです。
苦手な場面に直面すると不安が上がりますよね。その不安はバーベルのようなもの。
筋トレをしているうちに、初めは重いなぁって思っていたバーベルもあまり気にならなくなってきます。
不安が下がったかどうかなんてどうでも良いのです。
どんどん不安をに直面して思い出して、それに慣れて「不安があっても大丈夫」となりましょう。
不安を抱えながらも、様々な活動ができるようになりますよ。
不安を下げるのではなく、上げてそれに慣れていく。
「ずっと不安」って人でなくても、強迫性障害全般的に役に立つ考えです。