2015.07.26 | 強迫性障害全般
強迫が良くなった人に治療の感想を聞いてみました。
こんにちは。鈴木です。
強迫克服のノウハウも良いのですが、実際に良くなった人は行動療法をやる時にどんな感想をもったか知りたくありませんか?
「なんで勇気を出して行動療法やろうと思ったの?」
「不安なことはなかった?」
「やってみてどうだった?」
とか。
今回は強迫が良くなった人に簡単なインタビューをしてみました。
今回インタビューしたのは、洗浄強迫のAさん。
Aさんは、数年前から汚いと思ったものに触ると手洗いをやりはじめ、入浴は5~6時間に達していました。
病院で薬をもらっても良くならず、カウンセリングを受けに行ったそうです。
あるカウンセラーのもとで「手洗いを短くする」ってのをやって、少しマシになりました。
入浴は一時間くらいになり、「前より良いからいいか」と思い、そのまま。
しかし、数ヶ月するとまたどんどん悪くなってきたため、私のところで行動療法のカウンセリングを開始しました。
治療開始をして一ヶ月でほとんど生活に支障がない程度に。
入浴も20分程度。 3ヶ月後にはカウンセリングを終えられました。
そこでインタビュー。
どうして行動療法を思い切ってやろうと思ったんですか?
Aさん:このままじゃダメだと思って。
子どもが欲しいって思ってたし。近くに行動療法やっているとこなかったし。
カウンセリングを受ける上で心配していたことはありました?
Aさん:テレビで行動療法やっているの見てた時できそうにないなぁって。
あと怖そうな先生だったらどうしようって(笑)不安で。お金のこともありました。
前のカウンセリングでは10万くらいかかってあれくらいしかよくならなかったので。まず話くらいって思って。
あ、それで初めのカウンセリングから行動療法始めるまで一ヶ月かかってたんですね(笑)。 やってみてどうでした?
Aさん:最初は絶望でした(笑)やっちゃったって感じです。
でもその後楽になったのでやってよかったです。こんなに良くなるならもっと早くやっとけばよかった。
Aさんはちょっとずつやるやり方ではなく、短期で良くする方法を選びました。かなりがんばってましたね。だからこんなに早く良くなっています。
手洗いを短くすることはしていましたが、汚いものは避けていました。
そのやり方だと途中までは良くなっても、良くなりきらないし再発もしやすいんです。
だからきちんと汚いもにも慣れていく練習をしたら一気によくなっています。
治療を受ける時に不安なこともあるかと思います。
でもやらなきゃ今のままです。
一歩踏み出すのは自分しかいません。
恐怖から逃げることを選択して強迫に囚われた人生のままでいるのか、恐怖から逃げずに一歩踏み出して自分の人生を生きるのか?
今一度、自分の選択を考えてはどうでしょうか。